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NYダウやS&P500と同様に重要な指数、ラッセル指数について

インデックス型の投資信託や海外ETFの基準となる指数は多数あります。

NYダウやS&P500といった主要指数の他にも、米国市場を代表するインデックスが存在します。

その一つがラッセル指数と呼ばれるものです。

ラッセルインベストメント社が算出・公表している指数で、S&P500ほどの知名度はありませんが、時価総額上位の企業を集めた指数として、活用されています。

ラッセル指数の種類

ラッセル指数には主に3種類あります。

米国市場における時価総額上位3000銘柄で構成されるラッセル3000指数が代表指数です。

米国の機関投資家が扱う銘柄数がおよそ3000銘柄であるため、これを根拠に時価総額の上位3000銘柄をピックアップして指数化したものです。

この3000社でもって米国市場の98%の時価総額を占めると言われています。

基本的に年1回、銘柄の組み替えが行われています。ラッセル3000指数は、主に機関投資家向けの米国株のベンチマークとして用いられています。

ラッセル3000指数を構成する銘柄のうち、上位1000銘柄だけに絞ったものがラッセル1000指数、残りの2000銘柄で構成された指数がラッセル2000指数と呼ばれています。

ラッセル1000指数は、時価総額ベースで1000位までの企業で構成されているため、常に直近の成長企業の業績が反映されるといわれています。

ラッセル2000指数の特徴

ラッセル2000指数は、1984年に開発された指数です。

NY証券取引所やNASDAQ等に上場している銘柄のうち、時価総額が上位1001位から3000位までの銘柄の浮動株調整後の時価総額加重平均型の株価指数になっています。

ラッセル2000指数の構成企業は、ラッセル3000指数に採用されているもののうち、時価総額上位1000社以下の2000社です。

時価総額の割合はおよそ10%と言われています。米国株式市場の中・小型株の値動きを示す指数の代表格です。

米国の小型株ファンドのほとんどがベンチマークとして採用しています。

1986年12月31日に基準値を135として算出されており、小型株指数としての継続性を重視して年1回、銘柄入れ替えが実施されています。

それゆえ、小型株が中心ゆえに企業の倒産などの確率が高く、景気に敏感な指数としても知られています。

市場がリスクをとる動きとなれば上昇基調となり、市場がリスクオフの動きになれば、下落基調となります。

「炭鉱のカナリア」という異名をもち、先行して下落すると目されている指数でもあります。

ボラティリティが高いのが特徴ですが、長期的な視座からは成長性が期待できます。

ラッセル指数に連動した金融商品

バンガード・ラッセル3000 ETF(VTHR)

ラッセル3000指数を採用したインデックス型のETFです。経費率は0.15%となっています。

2019年10月31日現在、上位構成銘柄は、アップル(3.74%)・マイクロソフト(3.6%)・アルファベット(Google)(2.52%)・アマゾン(2.44%)・フェイスブック(1.52%)等となっています。

$141.93 $1.01 (0.01) 2019年12月5日木曜日 5時31分13秒 日本標準時

ラッセル1000指数を採用するETFもバンガードから3本運用・販売がなされています。

  • バンガード・ラッセル1000ETF(VONE)
  • バンガード・ラッセル1000バリュー株ETF(VONV)
  • バンガード・ラッセル1000グロース株ETF(VONG)

ラッセル指数、特にラッセル2000指数は小型株のベンチマークとなっているため、多くのファンドのベンチマークとして採用されています。バンガード社から以下の3本が出ています。

  • バンガード・ラッセル2000ETF(VTWO)
  • バンガード・ラッセル2000バリュー株ETF(VTWV)
  • バンガード・ラッセル2000グロース株ETF(VTWG)

同種のETFがブラックロック社でも販売・運用されています。

  • iシェアーズ ラッセル2000 ETF(IWM)
  • ラッセル2000バリュー・インデックス(IWN)
  • ラッセル2000グロース・インデックス(IWO)

ラッセル2000指数をベースとしたETFの中で、もっとも運用資産額が大きいのはiシェアーズ ラッセル2000ETFとなっています。

IWMは2000年に設定されており、過去12ヶ月の配当利回りは1.26%です。

ラッセル2000指数は小型株を扱う上、銘柄数が多いので時価総額上位5つの企業を見ても比率は0.3%前後となっています。

上位5企業は、ノボキュア・アローヘッドファースーティカル・メディスンズ・ヘモネティクス・テラドックといったヘルスケアセクターの企業が占めています。(2019年11月27日段階)

バンガードが運用するVTWOの経費率が0.15%、ブラックロックが運用するIWMの経費率が0.19%となっており、いずれも低コストで運用できるようになっています。

バリュー(=割安)株ETFとして、VTWVであれば金融セクターがもっとも多く、40%以上を占めます。経費率は0.2%、配当利回りは1.94%です。(IWNの経費率は0.24%)

現在、組み入れ上位銘柄は、レックスフォード・インダストリアル・リアリティを筆頭としており、構成比率は上位5企業いずれも0.5%前後です。

グロース(=成長)株ETFとして、VTWGであればVTWVと異なり、ヘルスケアやテクノロジーセクターが20%以上の構成比率を占めます。経費率は0.2%、配当利回りは0.57%です。(IWOの経費率は0.24%)

現在、組み入れ上位銘柄は、ノボキュアやヘモネティクスを筆頭としており、構成比率も0.6%前後とわずかながらVTWO等よりも比率が高めになっています。


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免責事項と開示事項 記事の作者、岸清香は記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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