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【米国株動向】データ分析のスプランクのキャッシュフロー予想で注意すべきこと

モトリーフール米国本社、2019年11月29日投稿記事より

データ分析のスプランク(NASDAQ:SPLK)が先日発表した第3四半期(8~10月)決算は増収増益となり、アナリスト予想を上回りました。

更に経営陣は、現在赤字状態の営業キャッシュフローが2023年度までに10億ドル(約1100億円)の黒字に達するとの予想を発表しました。

堅調な決算からは達成可能に見えますが、隠れたコストに注意すべきとの見方があります。

【米国株動向】データ分析のスプランク、コンセンサス上回る増収増益決算で株価上昇

堅調な第3四半期決算

第3四半期の売上高は前年同期比30%増の6億2600万ドルで、非GAAP(米国一般会計原則)ベースの調整後1株当たり利益は、前年同期の0.38ドルに対して0.58ドルと増加しました。

ソフトウェア売上が40%増と大きく伸び、欧州のエアバスなど多くの有力顧客企業を獲得しています。

営業キャッシュフロー、赤字から10億ドルの黒字へ

好調な第3四半期決算にもかかわらず、経営陣は通期の営業キャッシュフローは3億ドルの赤字と予想しています。

営業キャッシュフローは、これまで過去7年間黒字でした。

しかし、この営業キャッシュフローの赤字は、あまり心配する必要はないとみられます。

スプランクは、ライセンスモデルを一度の前払いから、年次で低額のサブスクリプション支払いに変更しつつあります。

この移行に伴う会計上の差異によって営業キャッシュフローが赤字になっています。

しかし、支払い状況が正常化する2023年度までには営業キャッシュフローが10億ドルに拡大すると、経営陣は予想しています。

注意すべき株式報酬の影響

それよりも、ここで注意すべきことが一つあります。多くのハイテク企業と同様、従業員などに対する株式報酬(SBC)は、株主への大きな負担となっています。

しかし、株式報酬は現金支出費用ではないため、営業キャッシュフローから除外されています。

売上高に占める株式報酬の割合は2017年度の40%から2019年には24.5%に減少しています。

しかし、これは高い増収率が影響しており、株式報酬の実額は2017年度の3億7800万ドルから2019年度には4億4190万ドルに増加しています。

売上高成長およびGAAPベースの利益を注視すべき

スプランクの株価は、2023年の営業キャッシュフロー10億ドルに対して21.7倍で推移していますが、好調な売上高などを考慮した場合は適切と考えられます。

しかし、今後数年にわたり株式報酬が費用のかなりの部分を占めると予想されるため、GAAPベースの利益は営業キャッシュフローを大きく下回り続けると見込まれます。

仮に10億ドルの営業キャッシュフローから単年度で5億ドルの株式報酬を差し引いた場合(通常はありえません)、2023年度の利益は5億ドルにとどまります。

慎重な投資家は、経営陣が打ち上げた「2023年度の営業キャッシュフロー10億ドル」という大々的な目標よりも、売上高成長およびGAAPベースの利益を注視すべきでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。元記事の筆者Herve Blandinは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、スプランク株を保有し、そして推奨しています。

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