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今後10年の成長で注目すべき米国銘柄

モトリーフール米国本社、2019915日投稿記事より

米国を中心に、3つの大きなトレンドが発生しており、次の10年およびそれ以降に大きな富を生み出すとみられます。

それらは、ベビーブーマー世代の高齢化、オンライン小売の大きな成長、そして世界中のインフラ改善です。

これらの恩恵を享受するとみられる米国銘柄を紹介します。

なお、特に明記のない限り、数値は執筆時点のものです。

ケアトラストREITNASDAQCTRE、以下「ケアトラスト」)

ベビーブーマー世代の人口は、米国史上最大でした。そのベビーブーマー世代が引退し、経済的に若い世代に追い抜かれたとしても、医療の進歩と健康的でアクティブなライフスタイルのおかげで高齢化が進みます。

米国では2010年から2030年の間に、65歳以上の人口が倍増し約8000万人に達すると予想されています。

また、80歳以上の高齢者人口も倍増すると見込まれています。

そのため、現在稼働している高齢者向けの住宅と医療施設の規模では、向こう10年間のニーズを満たすことはできません。

それは、ケアトラストREIT(不動産投資信託)にとって大きなチャンスです。

2014年に上場して以来、同REITのヘルスケア施設関連不動産ポートフォリオの規模は既に2倍になっています。

しかし、ケアトラストにとっては、2019年がこれまでで最も大きな成長の年になるでしょう。

2019年第2四半期の決算発表でマーク・ラムCFO は、同社が新しい介護施設の買収のために3億500万ドルを既に投資していることを明らかにしました。

2019年通期の投資額は、2018年の1億1600万ドルの3倍に近づいています。

投資家にとって注目すべき点は、4.5%の分配金利回りであり(11月22日時点)、今後数年間も高分配金が続く可能性が高いといえます。

2014年後半に四半期分配金を開始して以来、ケアトラストは毎年増配しており、配当開始来80%も増加しています。

なお、予想PER(株価収益率)は24倍程度で推移しています。

現在の資産規模は依然として小さく、少なくとも今後10年間は​​平均以上の成長を期待できる状況にあります。

高齢者向け住宅というリセッションに強い事業を考慮すると、ディフェンシブな銘柄として注目すべきでしょう。

ショッピファイ(NYSESHOP

eコマースプラットフォーム専業のショッピファイは、様々な小売企業にとって有効なパートナーです。

eコマースの初心者企業であっても、eコマースプラットフォームを既に構築している会社であっても、ショッピファイの「ターンキー」ソリューション(納品後、直ちに稼働できる状態になっていること)は、使い勝手がよいものとして評判が高いです。

その結果、ショッピファイの売上高と営業キャッシュフローは、過去5年間で10倍以上増加しました。

しかし、昨年の売上高が10億ドルを超えたばかりで、まだ小売関連企業としては小規模プレーヤーです。

しかし、eコマースを完全に受け入れていないか、導入に苦しんでいる小売業者が多く存在しており、ショッピファイのサービスの恩恵を受ける可能性があります。

さらに、同社はフルフィルメント(ネット通販における、受注、梱包、発送、受け渡し、代金回収までの一連のプロセス)分野に進出しています。

これは、アマゾン・ドット・コムを模倣しているといわれています。

eコマースのフルフィルメントは、アマゾン独り勝ちのビジネスではありません。

小売業界は非常に巨大であり、アマゾンだけでなくショッピファイなど複数の企業が参入する余地が十分にあります。

ショッピファイは割高であり、予想PERは342倍です(11月22日時点)。

しかし、その驚くべき成長率は、四半期ごとにアナリスト予想を上回っています。10年後、同社が生み出すキャッシュフローを考慮すると、今日の株価は相対的に低いとの見方もあります。

それでもなお、急成長に伴うリスクには留意が必要でしょう。

NV5グローバル(NASDAQNVEE

米国のインフラはひどい状況です。

多くの高速道路と橋、水道、電力施設の老朽化が進んでいます。

全米土木学会によると、米国は過去数十年にわたってほぼあらゆる種類のインフラへの投資が足りなかったため、そのギャップを埋めるために数兆ドルが必要になっています。

世界的に見ると、先進国の老朽化したインフラと発展途上国の人口増加により、インフラへの必要投資額は非常に大きくなっています。

G20全体で見た場合、今後10年間で世界的なインフラを整備するためには年間3兆ドル以上かかると推定されています。

これらは、NV5 グローバルにとって大きなチャンスです。

NV5 グローバルは、小さいながらも急速に成長しているエンジニアリングおよびコンサルティング会社で、短期間で驚くほどの成長を遂げています。

2013年のIPO以来、同社は売上高を2,600%も増加させ、1株当たり利益も1,300%成長させ、株価は800%近く上昇しています。

それでも、まだ小さな企業であり、時価総額は10億ドル未満です。

売上は2019年に初めて年間5億ドルに達する見込みです。

なお、予想PERは10倍で割安となっていますが、今後10年間のインフラビジネスの拡大を考慮すると、より注目されるべき銘柄とみられています。

なお、他に長期的な成長で注目される米国銘柄としては、クラウドコンピューティングのファストリー(NYSE:FSLY)やサブスクリプション管理のプラットフォームを提供しているズオラ(NYSE:ZUO)があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Jason Hallは、アマゾン株、ケアトラストREIT、NV5グローバル株、ショッピファイ株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、NV5グローバル株、ショッピファイ株を保有し、そして推奨しています。

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