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4%超の配当利回りで質の高い米国配当銘柄

モトリーフール米国本社、20191024日投稿記事より

配当利回りが4%を超える銘柄を見つけることは簡単ですが、事業が安定していて、かつゆとりを持って配当支払いを行っているかに留意が必要です。

また、今後数年間、高い配当を維持できる態勢が整っているかにも注意すべきです。

そのような観点から注目される銘柄を紹介します。なお、特に明記のない限り、数値は執筆時点のものです。

ロイヤル・ダッチ・シェル(NYSERDS-A)(NYSERDS-B

ロイヤル・ダッチ・シェル(以下「シェル」)は、潤沢なキャッシュフローを創出し、株主に積極的に利益還元をしている優れた石油・ガス会社です。

6%を超える配当利回りは、上流部門、ガス事業、および下流部門における主要プロジェクトへの投資からもたらされます。

これらの主要プロジェクトは資本集約的であり、利益を得るまでに数年かかります。

しかし、業界内でも飛び抜けて高いシェルの226億4000万ドルにのぼるフリーキャッシュフローは、この戦略が奏功していることを示唆しています。

注目すべきもう1つの重要な測定基準は、配当性向です。シェルの76%の配当性向は、競合のBPの94%およびエクソンモービルの80%よりも低く、相対的に余裕をもって配当を出しています。

なお、トタルとシェブロンの配当性向はそれぞれ72%、60%です。また、シェルは最も割安な石油メジャーであり、PER(株価収益率)は約12倍です(11月15日時点)。

シェルは、同社の3つの主要なビジネスセクター(上流部門、ガス事業、下流部門)を通じて継続的な投資を行っているため、最も多角化された石油・ガス企業の1つとなっています。

2018年から、シェルのガス事業はポートフォリオの主要部門となり、過去6四半期の純利益の大半を占めるようになっています。

ベライゾン・コミュニケーションズ(NYSEVZ

ベライゾンとAT&Tは米ワイヤレス通信の世界を支配していますが、財務状況はやや異なります。

ベライゾンの配当利回りは4.1%で、配当性向は63%と比較的余裕があります(11月1日時点、AT&Tも)。

これに対して、AT&Tの配当利回り5.2%ですが、配当性向は86%と高い水準です。

さらに、ベライゾンの営業利益率は24%で、AT&Tの15.8%を上回っています。

ベライゾンは、過去10年間で最大の追い風の1つである携帯電話の台頭の恩恵を受けてきました。

以前は株価が大きく乱高下することもありましたが、現在では業績も安定し、低ボラティリティ銘柄の1つです。

次世代5Gワイヤレスネットワーク構築で先行しており、今後のワイヤレス通信需要拡大の恩恵に注目が集まっています。

ダウ(NYSEDOW

基礎化学品メーカーのダウは、2019年3月末にダウ・デュポンからスピンオフされてから、株価は乱高下しました。

時にはスピンオフ価格より24%高く、そして17%低い時もありました。

現状において、ダウの配当利回りは5.1%と高く、配当性向は83%です(11月15日時点)。

コングロマリットのダウ・デュポンとは異なり、ダウは、コーティング、塗料、溶剤、潤滑剤、パッケージング、特殊ポリマーに集中したメーカーです。

同社は3つのコアセグメントを運営しており、発泡スチロールを含むパッケージングおよび特殊プラスチック部門が最も売上を伸ばしています。

ダウの2019年の第2四半期(4~6月)決算は今一つでした。

ダウのほぼすべての化学製品は、基本原料、特に原油に関連しています。

ダウ製品の景気循環的な性質と世界貿易との結びつきの強さにより、同社は不安定なコモディティ価格動向と貿易摩擦の影響を受けやすくなっています。

第2四半期に、ダウはコスト削減と設備投資の引き締めを行いました。

新しいダウは、ダウ・デュポンよりも損益分岐点が低く、資本支出も少なくなっています。

なお、4%以上の配当利回りを持つ安定的な銘柄としては、上述したAT&T(NYSE:T)やエクソンモービル(NYSE:XOM、配当利回り5.15%)があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。元記事の筆者Daniel Foelberは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。

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