The Motley Fool

テーマ型投信・ETFは意外と短命?長期投資に向かない理由

投資家から人気を集めるテーマ型投信ですが、短命に終わる可能性があることを理解して投資対象にするべきです。

AIやゲノム、半導体など様々なテーマでETFや投資信託がつくられています。

個別に銘柄を選ばなくても興味のあるテーマに簡単に投資できるため、テーマ型投信・ETFは便利かもしれません。

しかしテーマ型投信はS&P500などの様々な産業が組みこまれたインデックスよりも短命に終わりがちです。

テーマ型投信そのものが悪いわけではありませんが、テーマ型投信の特性を理解したうえで投資に活用するべきです。

テーマ型投信をどのように活用するかについて解説します。

テーマ型投信は流行っているが意外と短命に終わることも多い

テーマ型投信は意外と短命に終わる理由は、特定の産業やセクターには流行り・廃りがあるからです。

例えば米国株でシェールガス関連が注目されていたときがあります。

しかしシェールガス関連のファンドは現在、上値を終えず下落傾向にあります。

シェールガスは未来の資源ということで話題になったものの、意外に開発・生産のコストが高いことが明らかになるにつれ資金が逃げたためです。

一時的に注目されても後から振り返ってみると短命に終わってしまったテーマというのは投資の世界では珍しくありません。

流行りのテーマは一時的には注目されますが、時間が経つに連れて産業そのものが廃れてしまう可能性があります。

そして一度、ピークを迎えて下落したテーマはよほどのことがない限り過去の栄光を取り戻せないのです。

流行は所詮、流行に過ぎないので短命で終わるのは必然です。

テーマ型投信、ETFは長期投資より短期・中期投資向き

テーマ型投信は長期投資よりも短期・中期投資に向いています。

テーマには流行り・廃りはありますが、旬なテーマは市場から多くの投資を集めることができ、株価の上昇にもつながります。

テーマ型投信やETF投資をするときに大切なのは以下の2点です。

  • 時代を牽引するだけのストーリーが描けるテーマであること
  • 売買するタイミング

テーマ型投信・ETFは時流をしっかり読んでポジションをとり、売り時をしっかり見極めれば悪い投資先ではありません。

ただし短期・中期投資向けでずっと持ち続けることを前提に買うべきではありません。

積立投資はテーマ型より幅広い産業に投資できるインデックス型が良い

積立投資でコツコツ資産を形成していきたいという投資家にはテーマ型の投信やETFはおすすめできません。

時代によって流行り廃りがあるテーマでは、そのうち旬の時期が過ぎてしまい、投資先として魅力的ではないテーマに資金を拘束されてしまうからです。

二度と息を吹き返さないテーマに大切な資金を拘束されることとなってしまいます。

長期間にわたって積立投資で資産形成をするなら、テーマ型ではなく全産業にバランスよく投資しているインデックス型がおすすめです。

例えばS&P500に連動したETFや投資信託などが良いでしょう。

様々なセクターに投資している投信・インデックスならば、あるセクターやテーマが不調でも別のセクター・テーマがカバーしてくれるからです。

特に資本主義は紆余曲折を経ても成長し続けるというこを前提とするならば、全世界の株をバランスよく組みこんだ全世界型のETFや投資信託がおすすめです。

テーマ型投信の意外な使い方

テーマ型投信・ETFは、実は個別銘柄を投資する際のカタログとしても使えます。

数多くの銘柄がある米国株から、個別銘柄を探すのは意外と大変です。

日本でも知られている身近なグローバル企業以外にも米国株には優良投資先があります。

テーマ型投信に組み込まれている企業は、ファンドや投資銀行がそのテーマの中で投資価値があると判断し組みこむ企業です。

自分の関心のあるテーマの投信やETFを構成している銘柄をひとつひとつ見ていきましょう。

すると意外と日本人には知られていない名前の企業が組み込まれていることがあるはずです。

自分が知らない銘柄を見つけたら、IR情報やアメリカの現地メディアの情報などで調べてみると、日本では注目されていない意外な優良銘柄が見つかるかもしれません。

テーマ型投信と個別株投資ならどちらが良い?

テーマ型投信は短期・中期向けで積立にはあまり向いていませんが、個別株と比べたらどうでしょうか。

例えばIT関連のテーマ型ファンドを選ぶより、個別でAppleやGoogleなどの代表的な銘柄を買ったほうが良いのではないかという考え方です。

決算情報や個別銘柄のストーリーをしっかり確認できるなら、テーマの中でも秀でた銘柄に集中投資をする方が結果的に大きく利益を上げることもできます。

株投資の良いところは、業績や決算の具体的な情報をもとに投資判断を下せることです。

テーマ型投信の中には足を引っ張る銘柄もあるかもしれません。

個別株投資ならば自分が選んだ銘柄だけに投資をすることができます。

またテーマ型投信やETFはあるテーマが注目されてから組まれることが多いため、結果的に保有銘柄が既に割高になっていることもあります。

個別銘柄の方が、テーマ型の投信やETFよりも早いタイミングで参入することもできます。

しかし、漠然とテーマには興味があるが、個別企業のストーリーや決算を追うことが難しい場合はテーマ型投信を買っても良いでしょう。

ただし再度言いますが、テーマには流行り・廃りがあることを理解した上で投資するべきです。

テーマ型投信は手数料が高め

あるテーマの銘柄を丸ごと買えるテーマ型投信は便利ではありますが、その分コストがかかります。

一般的にテーマ型の投信はインデックスファンドよりも信託報酬が高めに設定されています。

また乗り換えたいときも場合によっては販売手数料などのスイッチングコストが発生することもあります。

インデックスファンドや個別銘柄よりも販売・保有コストが割高なことにも留意した方が良いでしょう。


フリーレポート配信

長期間に渡り高めの配当を維持したり、増配している米国株について、投資家として知っておきたい情報を最新レポートとしてまとめています。「2020年にむけて注目したい米国配当株・REIT6選」こちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事