急速な事業拡大で注目すべき米国成長銘柄

モトリーフール米国本社、2019年10月25日投稿記事より
時に大きな価格変動に見舞われる可能性がありますが、急成長が見込まれる米国成長銘柄を紹介します。
なお、これらの銘柄は短期的保有で利益をあげて売り抜けるような株ではありません。
そして、市場の期待が高いために、投資家は、時には大きな下落局面に耐える必要があります。
しかし、それぞれの市場で成長の継続が見込まれるため、長期投資家はその恩恵を享受できるとみられます。
なお、特に明記のない限り、数値は執筆時点のものです。
オクタ(NASDAQ:OKTA)
企業向けID管理サービス企業のオクタは、企業が既存社員のID関連管理と新入社員のID追加を容易にするシステムの作成を支援しています。
同社は急成長しているID管理分野のリーダーで、ID管理関連市場は2025年までに230億ドル(約2兆5000億円)まで拡大すると予想されています。
同社の株価は、過去3年間で335%も上昇しました。
オクタの売上高は直近四半期で前年同期比49%増加しました。
また、サブスクリプションサービスも順調に拡大しており、売上は51%増でした。
オクタの会社ガイダンスによれば、通期の売上高予想の上限は5億6,300万ドルで、前年比41%増の成長を見込んでいます。
なお、オクタのPSR(株価売上高倍率)は約29倍で推移しています(11月15日時点)。
ショッピファイ(NYSE:SHOP)
ショッピファイは、eコマースプラットフォーム会社です。
同社は、小規模な小売業者を含む様々な規模の企業に対して、ウェブサイトやオンラインストアのセットアップ、決済や出荷を管理するためのサービスを提供しています。
同社は80万以上の顧客企業を抱えており、直近四半期では、売上高は前年同期比で48%増加しました。
同社株が有望なのは、eコマース市場の拡大につれ依然成長する可能性を秘めているためです。
たとえば今年、米国では全小売売上高のわずか11%しかオンラインで行われていません。
また、2022年には世界のeコマース市場は6.5兆ドルに達すると予想されています。
そのため、ショッピファイの売上高は急成長しており、同社の株価は過去数年間で330%も急騰しました。
しかし、eコマース市場は発展途上にあり、同社にさらなる成長の余地が残されていることを意味します。
なお、同社株は予想PER(株価収益率)339倍で取引されています(11月15日時点)。
スクエア(NYSE:SQ)
スクエアは、デジタル決済の最先端にある企業です。
同社は売上高を伸ばしているだけでなく(直近四半期の売上高は前年同期比44%増)、同社のプラットフォームで費やされる金額も増え続けています。
直近四半期の総決済額(GPV、スクエアのプラットフォームで費やされた金額)は、前年同期比で25%増加しました。
スクエアは、eコマースの成長と、スマートフォンを介したデジタル決済急増の恩恵を受けています。
同社の個人間決済アプリのスクエア・キャッシュは、ユーザーが互いに支払うことを可能にしており、若者世代で人気が高まっています。
デジタル決済市場は2024年までに7.6兆ドル規模になると予想されています。
スクエアの予想PERは67倍で推移しています(11月15日時点)。
なお、他に急成長で注目される米成長銘柄として、インターネット広告配信のトレード・デスク(NASDAQ:TTD、予想PER60倍)や、顧客管理ソフトのセールスフォース・ドット・コム(NYSE:CRM、予想PER135倍)があります(11月15日時点)。
(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)
「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」
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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。元記事の筆者Chris Neigerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、オクタ株、ショッピファイ株、スクエア株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール米国本社は、スクエア株に関するオプションを保有しています(2020年1月の70ドルのショート・プット)。