The Motley Fool

注目すべき石油関連銘柄

モトリーフール米国本社、201998日投稿記事より

過去1年間に、原油と石油株の投資家は大きな変動を経験しました。

北海ブレント原油価格は2018年後半に1バレルあたり85ドルを突破した後、急落して約50ドルで年末を迎えました。

その後、原油価格は5月まで再び上昇して70ドル以上になり、再び下落しました。

現在、原油価格は60ドル前後の水準です。

このような状況下、注目される石油関連銘柄を紹介します。

なお、特に明記のない限り、数値は執筆時点のものです。

ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ(NASDAQ:CASY)

電気自動車が登場し、将来的には石油の消費量の落ち込みが予想されます。

しかし、現時点では大型車が人気であり、石油消費量の増加が止まることはありません。

その恩恵を受けているのは、地場コンビニエンスストアチェーンのケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ(以下「ケーシーズ」)で、主に小さな町や農村で営業しています。

ケーシーズには、ユーザーの石油消費量が増加すると利益が増すというメリットがあります。

また、ガソリン自動車から電気自動車への移行の影響を受けるのも、他社に比べて遅いと思われます。

多くの農村やローカル地域では、電気自動車や水素自動車のためのインフラストラクチャーがありません。

また、農村で人気のある高性能トラックが電気自動車に置き換わるまでには、時間がかかると考えられます。

特筆すべきは、コンビニエンスストアとしてのケーシーズの非燃料部門の強さです。

経営陣は今年度通期において、食料品およびその他の商品の売上高が前年比で2.5~4%、調理済み食品は3~6%増加すると予想しています。

燃料の売上高は、横ばいと予想しています。

同社株は、予想PER(株価収益率)約24倍で取引されており、予想配当利回りは約0.8%で推移しています(11月13日時点)。

しかし、エネルギー事業部門の競争は比較的少なく、業績は安定しています。

ロイヤル・ダッチ・シェル(NYSE:RDS-A)(NYSE:RDS-B)

過去1年間は、原油価格が乱高下しただけではありません。

SPDR S&P Oil and Gas Exploration & Production ETFで見た場合、石油業界銘柄は過去1年間で約40%下落しています。

しかし、石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル(以下「シェル」)はその傾向に沿っておらず、同期間で株価は14.4%しか下落していません。

株価下落は、8月1日に発表された、アナリスト予想を下回る四半期決算の後に生じました。

営業キャッシュフローは前年同期比で16%増加しましたが、純利益は50%減の30億ドルでした。

シェルは「石油、ガス、LNG価格の低下」と「化学物質および精製マージンの低下」をその原因とコメントしています。

過去の四半期では、同社は変動するエネルギー価格の影響を受けないように見えていましたが、いよいよ同社にもマクロ経済の影響が及んでいます。

投資家が注目すべきことは、同社株のバリュエーションが5年ぶりの低水準にあることです。

予想PERは現在わずか11.2倍と石油メジャーの中では最低の部類で、一方、予想配当利回りは6.28%で石油メジャーの中で最高です(11月13日時点)。

今後の石油価格の正確な動向はだれも予想できません。

業界にとってこのように不安定な時期には、配当の安定性を重視する投資が最善の戦略と考えられ、シェルへの注目が高まっているとみられます。

シェブロン(NYSE:CVX)

昨年10月以降、原油価格が27%下落しているため、石油会社は利益を上げるのに苦労しています。

しかし、シェブロンは異なります。過去12カ月間に合計185億ドルのフリーキャッシュフローを創出していることから、シェブロンの収益性の高さがわかります。

予想配当利回りは約4%とS&P 500銘柄平均の約2倍で、予想PERは約18倍です(11月13日時点)。

そして、自社株買いに年間約40億~50億ドルを費やしています。

この優れた株主還元策により、トータルリターンが堅調に推移しています。

約4%の予想配当利回り、6%の予想増益率、そして1株当たり利益を年間2%程度引き上げる自社株買いにより、同社株は現在、株主に年間12%のトータルリターンをもたらしています。

なお、他に、堅実な事業基盤と強固なバランスシートを有し、注目すべき石油関連銘柄としては、コノコフィリップス(NYSE:COP)およびエクソンモービル(NYSE:XOM)があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。元記事でロイヤル・ダッチ・シェル担当筆者のJohn Bromel、シェブロン担当のRich Smith、ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ担当のTravis Hoiumは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、ケーシーズ・ゼネラル・ストアーズを推奨しています。

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