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欧州株ADRのメリット・デメリット&注目銘柄紹介

日本にいては直接購入できない海外株を保有する一つの手段が米国預託証券=ADRです。

イギリス株や新興国株ADRの比率が高いのですが、欧州株ADRは数が少ない分、優良な企業のものが多いのが特徴です。

多く取り上げられない欧州株ADRのメリットやデメリットについて詳しくご紹介します。

欧州株ADRのメリット

欧州株ADRのメリットとしては、やはり個別株同様に直接的に先進国の株式を保有する形になる点です。

先進国株式のインデックスファンドなどは多いですが、インデックスファンドでは自分が保有したくない企業の株式を保有することになる等個人の裁量が入り込む余地がありません。

その点、個別株と同様に扱えるADR銘柄ならば投資家個人の裁量で購入や売買を行うことができます。

また、欧州株ADRはヨーロッパにある企業の中でもアメリカの証券取引所に上場できるだけの基準を満たしたものに限定されています。

新興国株式よりもローリターン・ローリスクでもあるので、ADR銘柄の中でも値動きが落ち着いている特徴があります。

さらに、高配当株も多く長期保有に向いている銘柄が多いのが特徴です。ヨーロッパに拠点を置きながら、世界中に商品やサービスを展開する企業ばかりなので、個別株のような性質がありますが、国際分散ができるのが魅力です。

欧州株ADRのデメリット

ADR銘柄は米国市場の影響だけを受けるわけではありません。

EU内での政治的事情などが反映されるため、米国以外の政治や経済状況の情報収集をする必要があります。

しかし欧州株ADRは数が少ないため、情報収集源が日本語でほとんどないといったこともあります。

自ら企業のHPなどから財務諸表を分析するといった必要があります。

また、ADR銘柄の中には高配当株が多いのですが、その分減配などのリスクが伴います。

例えば、欧州ではないですが、オーストラリアのウエストパック銀行(WBK)は、2019年11月に減配と増資の発表をしました。

7.5%の減配と25億オーストラリアドルの増資によって、株価も大きく下落しています。

こうした情報を事前に予測することが難しい点で、欧州株ADRは初心者向けでないところがあります。

欧州株ADR注目銘柄3選

日本にいながらにして、通常参加することができないヨーロッパ市場の企業の株式相当を保有できるのは欧州株ADRならではの特徴です。

何より、ヨーロッパを拠点としながら、世界中に幅広く事業を展開している企業が多くあります。

エイゴン(AEG)

エイゴン(AEG)は、1983年に設立したオランダの大手保険持株会社ですユーロ・ネクストアムステルダムに上場する企業です。

子会社を通じて生命保険・年金・資産運用分野を中心に多角的な事業を展開しています。

一部では住宅ローンなどの銀行業務も手掛けており、アメリカ・オランダ・イギリスを主要市場としています。

その他、カナダや中国、台湾など世界20カ国以上で事業展開をしています。

日本法人も存在し、エイゴン保険サービスとして2009年より営業しています。

$4.62 $0.05 (0.01) 2019年11月16日土曜日 6時00分00秒 日本標準時

ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)

ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)は、スペインのバスク地方を拠点とする大手金融グループの一つです。

1857年に設立したビルバオ銀行を母体とし、預金業務以外にもリテールや投資銀行業務に従事しています。

個人向け融資 やモーゲージ・ローン、プライベート・バンキングと幅広い業務を行なっています。

銀行業だけでなく、資産運用や保険、投資信託や証券ブローカー業務といった証券業にも手掛けています。

スペインにとどまらず、中南米やアメリカ、中国やトルコといった海外での事業展開も積極的な企業の一つです。

近年は、世界規模の資金力を生かし、各国のスタートアップ企業の買収を発表しています。

2016年にはフィンランドのフィンテック企業であるHolviの買収等で知られました。

直近の決算でも12.3億(2019年第三期決算)ユーロ=約億円の売上高をあげており好調な業績が伺えます。

$5.29 $0.05 (0.01) 2019年11月16日土曜日 6時00分00秒 日本標準時

ノバルティス(NVS)

ノバルティス(NVS)は、スイスに拠点を置く世界的な医薬品メーカーです。

業界トップレベルの開発パイプラインを持ち、現在世界中で200以上のプロジェクトを遂行しています。

日本法人ノバルティファーマ株式会社も傘下となっており、日本でもおよそ30の開発プロジェクトが進行中です。

主に医薬品や消費者向けヘルスケア製品の製造に従事しており、アルツハイマー病治療薬などの開発に従事していることでも知られています。

特許で守られた処方薬の他、ジェネリック医薬品、およびバイオ後続品も提供しており、多角的な事業展開が注目されています。

直近、2019年10月末に第三期決算が発表されており、継続事業の二桁成長が発表されました。

これにより利益見通しが引き上げられたばかりです。

配当金も利回り3%以上と高配当株ADRとして知られています。

ただし、スイスの源泉徴収税率は35%です。

ADR銘柄として管理手数料もかかるため、配当金への課税などが重い点などは注意する必要があります。

$90.04 $0.53 (0.01) 2019年11月16日土曜日 6時00分00秒 日本標準時


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免責事項と開示事項 記事の作者、岸清香は記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

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