The Motley Fool

株投資ではキリの良い数字「ラウンドナンバー」に注意しよう

・ストップロスを置く際にキリの良い数字にしている
・キリの良い数字で指値で買いを入れる
・持ち株が100USDになったら利益確定しようとする

キリの良い数字を基準に取引している人も多いのではないでしょうか。

中途半端に102.34USDなどキリの悪い数字よりも、キリの良い数字の方が覚えやすく見た目もシンプルです。

待ち合わせ時間でも8時55分よりも9時ちょうどの区切りの良い時間を指定するのと同じです。

人間は区切りのいい数字が好きなのです。

区切りの良い数字をアメリカでは「ラウンドナンバー」と呼びます。

しかしトレードの世界では「ラウンドナンバー」は単に区切りが良い数字ではありません。

ラウンドナンバーはストップロスに設定している人が多く、大口がラウンドナンバーまで売りを浴びせてくるため狙われやすいなど、頭の片隅に入れておいた方が良いアノマリーがあるのです。

ラウンドナンバーの3つの特徴

ラウンドナンバーの3つの特徴をご紹介します。

ラウンドナンバーは市場では心理的な節目になり、市場の動向の転換点になることも珍しくありません。

ラウンドナンバーの傾向を理解して取引に利用するべきです。

ストップロスがたまりやすい

ラウンドナンバーはストップロスに設定されることが珍しくありません。

特に個人投資家はキリの良いラウンドナンバーにストップロスに置くことが多いのではないでしょうか。

例えば18USDで買った米国株が15.0USDにストップロスを置くケースです。

しかし同時にラウンドナンバーは大口の投資家が薄商いの取引・時間を狙い、ストップロスまで大きく売りこみにいくターゲット価格にもされがちです。

多くの人がストップロスを置いているラウンドナンバーまで売り浴びせることで、相場を意図的に崩しにかかることも多いのです。

ラウンドナンバーにストップロスを入れるよりも、半端な価格に設定する方がラウンドナンバーの動きに巻きこまれずに済むケースもあります。

またラウンドナンバー付近ではストップロスをあえて置かずに、市場の動向を確認してから手動で売買の注文を入れるなどの工夫もできるでしょう。

心理的な境目になりやすい

ラウンドナンバーはエントリー・ロスカットの目標値に設定されることから、トレンドラインや価格抵抗線などになりがちです。

また50日移動平均線・200日移動平均線などのキリのいい移動平均線をレジスタンスラインに見立てている投資家も多いのではないでしょうか。

ラウンドナンバー近辺では様々な投資家の思惑が交錯します。ラウンドナンバーが市場の方向をブレイクする心理的な境目になりやすいことを前提に市場を見ると良いでしょう。

オプション取引でラウンドナンバーが使われる

オプション取引の権利行使価格がラウンドナンバーごとに定められていることも、ラウンドナンバーが攻防戦になりやすい理由に挙げられます。

ノック・アウトオプションなど、一度でも基準値を割ると価値が消滅してしまう特殊なオプションを保有するケースでは、オプション価格を割らせないために買い支えをすることもあります。

オプション取引の存在もラウンドナンバーが市場の転換点になる原因のひとつです。

ラウンドナンバーを意識した取引

ラウンドナンバーは市場の転換点になりがちです。

多くの市場参加者がラウンドナンバーに注目して取引をしています。

ラウンドナンバーを意識して取引をしてみましょう。

ストップロスをキリのいい数字でなるべくいれない

ストップロスをキリのいい数字で入れると、ストップロス狩りに巻きこまれてしまう可能性があります。

ラウンドナンバーだからという理由でストップロスを大勢の人と同じ価格に置くよりも、少しずらした価格に置いたり、ラウンドナンバー付近の攻防を見届けてトレンドが決まった後にストップロスを入れるなど、少し工夫を加えてみるのも細かいことですが投資の成績を左右します。

ラウンドナンバーでトレンド転換を確認する

ラウンドナンバーは相場のレジスタンスになりがちなので、トレンド転換のポイントにもなります。

そのためラウンドナンバー近辺の攻防を見届けてトレンドが決まり次第、エントリー・イグジットをするのも一つの投資法です。

ラウンドナンバーは株価だけではなく、50日移動平均線や200日移動平均線などのキリの良い平均線でもレジスタンスになるため、注意深く観察すると丁寧な取引ができるのではないでしょうか。

ラウンドナンバーは絶対ではない

ラウンドナンバーはアノマリーの一種で絶対的なものではありません。

あくまでもラウンドナンバーは多くの市場参加者の注目を集めやすい数字に過ぎません。

ラウンドナンバーをブレイクしたら必ず売り・買いを行うなどと固定観念をもつべきではありません。

しかし完全にラウンドナンバーの存在を無視するのも考えものです。

多くの市場参加者が注目している価格やレジスタンスを全く意識せずに取引するよりも、うまく利用するべきです。

ラウンドナンバーを他の根拠を合わせて取引する

ラウンドナンバーだけに注目して取引するのも考えものです。

株投資はプライスアクション以外にもファンダメンタルズやニュース・銘柄のもつストーリーなど多くの判断材料があります。

また自身の許容するリスクでストップロス価格を決めることもあるでしょう。

ラウンドナンバーを意識することはあくまでも補助的なことにすぎません。

しかし細かい工夫の積み重ねが長期的に見ると投資のパフォーマンスに影響します。

他の根拠と合わせてラウンドナンバーを意識してみてはいかがでしょうか。

日本のネット証券でも米国株逆指値が実装

ラウンドナンバーを意識する取引のひとつが逆指値(ストップロス)注文です。

日本ではマネックス証券とサクソバンク証券が米国株の逆指値(ストップロス)注文に対応していました。

そして2019年の10月7日からSBI証券でも逆指値が実装されることになりました。

日本のネット証券の米国株取引でもストップロス注文できるところが増えています。

米国株取引でストップロスを利用する機会も珍しくなくなるでしょう。

ストップロス注文を利用する際にはラウンドナンバーのことも考慮して、逆指値価格を考えてみてはいかがでしょうか。


フリーレポート配信

長期間に渡り高めの配当を維持したり、増配している米国株について、投資家として知っておきたい情報を最新レポートとしてまとめています。「2020年にむけて注目したい米国配当株・REIT6選」こちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。

最新記事