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米国の大麻ブーム。グリーンラッシュの恩恵を日本人も受けられるのか?

日本では大麻と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。

  • 麻薬はダメ絶対!
  • 反社会的な組織の資金源になるのでは?
  • 薬物依存症のリスクがある

とネガティブなイメージがあるのではないでしょうか。

しかし海外では大麻ビジネスが注目を集めています。

世界レベルで見ると大麻の合法化が進んでおり、大麻関連ビジネスは巨大な成長市場になるのではないかと予測されています。

投資先として気になっている人もいるのではないでしょうか。

  • 大麻関連のビジネスが世界的にどのような流れになっているのか?
  • 日本の個人投資家が大麻関連のビジネスの恩恵を受ける方法はあるのか?

本記事ではこの2点を解説します。

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海外で話題のグリーンラッシュとは?

グリーンラッシュとは大麻関連ビジネスに新たな雇用・ビジネスモデル・投資が勢いよく集まっている現象のことです。

世界的な大麻の合法化と産業としての成長が盛んになったことが背景となり、ゴールドラッシュのような状況になっていることからこの名前がつきました。

19世紀のアメリカ西海岸は金鉱を求めて採掘者が殺到したゴールドラッシュと呼ばれる現象が起きました。

21世紀のグリーンラッシュにはゴールドラッシュのような一攫千金のチャンスはあるのでしょうか。

世界各地で大麻栽培に参入する国・地域が出てきている

オランダなど一部の国では大麻を嗜好品として利用しても取締りの対象とはなりませんでした。

また近年、嗜好目的で南米のウルグアイが大麻の使用を認め、チリ、コロンビアなどでも合法化が広まっています。

北米でも2018年にG7としてはじめて国としてカナダが大麻を合法にしたことも世界的な大麻ブームの象徴的な出来事と言えるでしょう。

2019年現在、アメリカのカリフォルニア州やコロラド州でも嗜好用大麻の合法化が可決されています。

コロンビアやニュージーランド、中国などでは大麻の栽培が盛んになっています。

大麻関連のビジネスの市場規模は約3400億ドルともいわれており、世界各地で大麻の栽培・ビジネスに乗り出す流れがきています。

米国でCBD(カンナビジオール)が注目されている

大麻にはCBD(カンナビジオール)という成分が含まれています。

CBDは不安の緩和、吐き気の抑制、体の痛みの軽減などのリラックス効果があり、医療やパーソナルケアなどの分野で注目されています。

しかもCBDの成分には向精神作用、依存、乱用の可能性が確認されておらず、薬物依存などの副作用も確認されていません。

米国ではCBD入りのスナック菓子やコスメなども人気を集めています。

つまり大麻には嗜好品以外の使われ方もあるのです。

カナダでは大麻が雇用を生み出した

カナダの失業率は大麻合法化によって改善されました。

嗜好品としての大麻が合法化されたことに伴い、全く新しい産業が雇用を生み出した結果です。

オンタリオ州のスミス・フォールズにはチョコレート工場の跡地を利用した大麻生産工場ができ、多くの雇用が生まれ、大麻栽培の観光スポットにもなりました。

米国に上場されている大麻関連株の多くがカナダの企業なのも、このような背景があります。

大麻の生産は世界中で禁止されていた背景もあり、新しい雇用を大きく生み出せるポテンシャルを秘めています。

コロンビアやニュージーランド、中国などが大麻の生産に参入していますが、大麻の合法化が進めば他の国もグリーランラッシュに追随し雇用が生み出されるのではないでしょうか。

世界の大麻合法化の背景には闇市場の撲滅もある

世界の大麻の合法化の背景には闇市場の撲滅という狙いがあります。

現実的に厳しすぎる規制は闇市場を生み出し、かえって社会に悪影響を及ぼしてしまうという考え方があります。

例えばカナダでは嗜好用大麻の合法化がはじまる前から、人口の4割以上が大麻を経験しているという状況でした。

一方で日本の嗜好用大麻の経験率は1%台と世界でも極端に低い点に違いがあります。

カナダの闇市場では年齢確認などもなく大麻を手に入れることができ、反社会的な組織の資金源になるという悪循環につながっていました。

そこでカナダはあえて合法化することで闇市場を撲滅し、アルコールのような扱いにすることを選んだのです。

南米のウルグアイでも闇市場の撲滅のための大麻合法化という狙いがありました。

日本が嗜好品としての大麻を受け入れるのは難しい?

グリーンラッシュの世界的な流れで日本でも大麻合法化になるのか?というと難しいでしょう。

ウルグアイもカナダも違法薬物が蔓延している状況だったからこそ、闇市場の撲滅と政府が大麻を管理できるようにするために、嗜好品としての大麻合法化に踏み切った背景があります。

しかし日本は諸外国に比べ違法薬物の利用率は世界的に見ても極めて低い国です。

また大麻の有害な依存性や乱用などについての取締りが徹底されています。

日本は大麻の危険性を理解しながら一般産業向けの大麻栽培を続けてきた国です。

精神に悪い影響のないCBD関連での利用者は増えていくかもしれませんが、巨大なブラックマーケット撲滅という趣旨で嗜好品としての大麻合法化されるのは難しいでしょう。

グリーンラッシュに参入するなら米国株投資

日本の個人投資家がグリーンラッシュの恩恵を受けるには、米国株投資を通して大麻関連のビジネスをしている企業に投資するのが一番現実的です。

米国株投資の強みのひとつは、日本では投資対象にすることが難しいセクターに直接投資できることです。

グリーンラッシュ関連銘柄

グリーンラッシュ関連銘柄の代表的なものを一部ご紹介します。

日本のネット証券でも大麻関連銘柄の取り扱いは増えてきています。

海外の証券会社でないと投資できない銘柄もありますが、日本のネット証券からでも十分グリーンラッシュの恩恵を受けることができます。

TLRY(ティルレイ)

カナダの医薬品企業。

大麻に含まれる化学物質カンナビノイドをベースにする医薬品をカナダ、アルゼンチン、オーストラリア、チリ、クロアチア、キプロス、チェコ、ドイツ、南アフリカなどで販売。

$18.79 $-1.30 (-0.06) 2021年1月21日木曜日 6時00分00秒 日本標準時

CGC(キャノピー・グロース)

カナダの医療用大麻製造会社の大手。医療用大麻の製造をてがけています。

またCBDなどの原料の供給も行っています。

嗜好用・医療用の大麻のどちらにも対応できるポテンシャルがあり、大麻市場の成長の恩恵を受けられる銘柄です。

(0.00) 2021年1月21日木曜日 17時21分17秒 日本標準時

CRON(クロノス・グループ)

タバコ業界のアルトリアからの投資を受けている大麻企業です。

タバコ業界は近年の世界的な禁煙ブームにより成長を維持できない産業構造的な問題を抱えています。しかしタバコ産業の雄、アルトリアからの資金とブランディング、マーケティングによる

支援を受けられるクロノス・グループは有利な立ち位置にあるでしょう。

$10.95 $-0.14 (-0.01) 2021年1月21日木曜日 6時00分00秒 日本標準時

ACB(オーロラ・カンナビス)

カナダの医療用大麻企業。

大学、研究機関と提携し、不安神経症、多発性硬化症、変形性関節症などの治療薬の開発に力を入れています。

また総合格闘リーグとの連携などによりブランディングも行っているところもユニークです。

またイタリアへの医療大麻供給入札でも単独で供給権を獲得もしています。

$11.54 $-0.30 (-0.03) 2021年1月21日木曜日 6時00分00秒 日本標準時

MJ(大麻ETF)

ETFMGオルタナティブ・ハーベストETF。

大麻関連企業をテーマにしたETFですが、日本の証券会社では取り扱いがありません。

海外の証券会社でしか現状購入が難しいETFですが、大麻関連のETFが日本のネット証券でも取り扱われる可能性もあるため、存在は知っておくと良いでしょう。

大麻関連銘柄の買いのタイミングは?

大麻関連銘柄はグリーンラッシュの期待から空前の人気になりました。

期待が先行しすぎて大きく上昇した大麻関連銘柄の多くは、市場の期待を決算で応えることができずに現在は大きく値を下げています。

しかし過去のIT関連銘柄もバブル崩壊を繰り返しながらも、最後には業界再編を繰り返しながら大きく伸びていきました。

現在、大麻関連銘柄は高値圏から売られている状況ですが、再び下落・底値のボックス圏の相場サイクルを脱するタイミングがくるかもしれません。

急いで買う必要はありませんが、動向を注意深く見ておくと良いでしょう。

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