The Motley Fool

投資信託の月次レポートの見方と、注目部位 〜純資産総額編〜

出典:Getty Images

前回の記事では、投資信託の月次レポートに関する『運用成績』の見方、注目部位を説明させていただきました。

投資信託の月次レポートの見方と、注目部位 〜運用成績編〜

今回は、月次レポートから純資産総額の見方と注目部位をお話させていただきます。

純資産総額に関して

投資信託(ファンド)の純資産総額は、継続的に増えていることが重要です。

純資産総額はファンドにとって血液みたいな存在であり、ファンドの人気やパフォーマンスが良好だと、純資産総額は順調に増えていきます。

前回の記事で題材にした2つのファンドの月次レポートから、純資産総額の推移を確認します。

  • (左)アクティブファンド:スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)
  • (右)インデックスファンド:ニッセイ外国株式インデックスファンド

引用:スパークスアセットマネジメント・ニッセイアセットマネジメント

月次レポート内での純資産総額は、一般的に色塗りの面グラフにて表現されています。

これら2つのファンドの純資産総額の推移を見ると、特徴に大きな差がありますね。

左側のスパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)の純資産総額は、2015年から急に増加しました。

これはアクティブファンドによくあるパターンで、運用成績に注目が集まって投資家からの買いが増えたりします。

しかしアクティブファンドは純資産総額が急に増えだすと、往々にして運用成績が低下する傾向もあるのです。

よって純資産総額が急激に増えた場合、その後の運用成績には注視する必要があります。

対照的に右側のニッセイ外国株インデックスファンドの純資産総額は、ゆっくり右肩上がりで増えています。

インデックスファンドは主に『積立て投資』で利用されるので、この様なパターン(ゆっくり右肩上がり)になる傾向があります。

2つのファンド共に、純資産総額が長期的には増え続けているので良好と言えるでしょう。

しかしながらこの純資産総額も、下記理由によって減少します

①基準価額の下落

②投資家による解約

①は相場の変動によって必ず発生しますが、②が継続的に続く場合は要注意です。

投資家からファンドの解約が発生すると、ファンドマネージャーはファンドが保有する資産を売却し、解約金を用意します。

この解約が続くと、ファンドマネージャーはさらに保有している資産を売却することになります。例えそれが、運用のパフォーマンスを上下する優良な資産であったとしても

ファンドマネージャーは解約金を絶対に用意しないといけません。

この結果、ファンドの保有資産の減少=基準価額がさらに下落し、今後の運用成績にも影響が出てくるのです。

これが、純資産総額がファンドにとって血液みたいな存在である理由です。

保有する投資信託の月次レポートは毎月確認する必要はありませんが、3ヶ月~半年に1回は確認しましょう。

次回の記事では、年間運用コスト等が掲載される『運用報告書』の読み方をお話したいと思います。

フリーレポート配信

コロナ禍で消費者が一斉にレストランや航空機の利用を敬遠した一方、在宅需要という大きな恩恵を享受し、新産業として伸びた分野もあります。過去1年で既に株価は大幅に上昇してしまいましたが、在宅関連銘柄としても、長期的な成長株としても注目できる3銘柄を取り上げます。

在宅需要で新たな産業が勃興する中、注目のコンスーマー関連3銘柄」はこちらからご覧ください。(メールアドレスの登録が必要です)

また、ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。

公式ツイッターアカウント公式フェイスブックアカウントをフォローする。

また、公式LINEアカウントの方では、投資初心者向けの情報を発信しています。
友だち追加

記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

最新記事