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ロボアドバイザーは魔法の投資ツールではない。知っておきたい意外な3つのデメリット

「AIロボットに資産運用を任せてしまえば、投資の知識がなくても資産運用を任せておける」

そんな魔法の道具のようなロボアドバイザーが投資の世界で注目を集めています。

大手証券会社もロボアドバイザーのサービスを導入しており、気になっている人も多いのではないでしょうか。

ロボアドバイザーに資産運用を任せて面倒なチャート分析や財務諸表を読む作業、世界の経済ニュースの確認などから解放され資産が増えていくなら夢のような話です。

しかし投資家は完全にロボアドバイザーの言いなりになっても良いのでしょうか。

証券会社の営業マンの言いなりになった過去の投資家の中には後悔した人も珍しくありません。

ロボアドバイザーはチャート分析ツールや発注ソフトと同様投資ツールの一つにすぎません。

ロボアドバイザーのデメリットも理解しましょう。

ロボアドバイザーの3つのデメリット

ロボアドバイザーの3つのデメリットをご紹介します。

ロボアドバイザーは魔法のツールではなく、投資に対する課題を何でも解決できないことを確認しましょう。

おすすめの運用法は必ずしも正解ではない

質問の回答結果によっておすすめのポートフォリオや運用コースを提案してくれるサービスがロボアドバイザーにはあります。

例えば楽天証券の「楽ラップ」や、SBI証券の「FundRodo」、ウェルスナビなど有名なサービスでは標準で備わっている機能です。

年代やリスク許容度、資産運用の目的などの質問に答えていくと、ロボアドバイザーが最適な資産運用のポートフォリオやアセットアロケーションを提案してくれます。

しかし、定型的な決まった質問に対する一般的なポートフォリオやアセットアロケーションの提案は、従来の金融機関の営業でもできることです。

場合によっては不誠実な営業マンよりもロボットの方がポジショントークをしない分、信頼できるかもしれません。

しかしロボアドバイザーは決まった質問に対する一般的な回答を提示できますが、投資家にきめ細やかなコンサルティングまで行ってはくれません。

リスク許容度を抑えるべきなのにリスク許容度が高めの選択を投資家がしてしまっても、ロボアドバイザーは基本的に止めてもくれません。

そしてロボアドバイザーの提案してくれるアセットアロケーションや運用方法について、投資家自身がある程度理解できるだけでの金融リテラシーがないと、後から想定外の結果を悔やむことも十分にありえます。

基本的に投資信託のリバランスしかできない

ロボアドバイザーは基本的に投資信託のリバランスしかしません。

リスク許容度や運用方針に従って適切なアセットアロケーションのリバランスを自動的に行えるのは、ロボアドバイザーの強みでもあります。

しかし投資家がとるべき運用方針そのものに対して積極的にコンサルティングを行ってくれるわけではないのです。

システムトレードの運用ルールそのものが間違っていれば、いかにAIや機械がルール通りの運用を続けてくれても資産は増えるどころか溶けてしまいます。

ロボアドバイザーも運用方針そのものが間違っていたら良い結果にはなりません。

投資信託のリバランスに対する最適解を提示してくれ、自動的に配分調整まで行ってくれるのはロボアドバイザーの強みです。

しかしリバランスが必ずしも資産運用の正解にはならないのです。

投資一任型は手数料のコストもかかる

ロボアドバイザーは部分的に無料でも投資一任型などは手数料が発生します。

投資信託を買う際には信託報酬などの固定費が高すぎるものを避けることが重要です。

しかしロボアドバイザーを利用することで余分な手数料コストも発生してしまいます。

ロボアドバイザーなど使わずに勝手にリバランスしていくETFや投資信託を買った方が良いケースもあります。

ロボアドバイザーは資産運用ツールの一つにすぎない

ロボアドバイザーは資産運用ツールの一つにすぎません。

基本的に投資家の回答に対するポートフォリオやアセットアロケーションの提案とリバランスをしてくれるだけです。

しかし個別株を中心とした積極的なフォーカス投資ではなく、投資信託を中心にした資産運用を考えている人にはロボアドバイザーは便利なツールです。

運用ルールが明確で自分の判断で資産配分の決定、金融商品の選定、入金、発注、再投資、リバランスなどを行うのはかなりの手間がかかります。

分かっていても面倒で手間がかかることを任せてしまえるのがロボットアドバイザーの強みです。

医師免許のない人がAIを使って医療行為をするのは危険な行為です。そんな人に命を任せることはできないでしょう。

しかし経験を積んだ医師がAIを道具として使えばどうでしょうか。AIを使うことで人間にしかできない部分に時間や労力を集中することで医療にとってプラスになります。

ロボアドバイザーは魔法の道具ではありません。しかし使い方次第で投資家の良きパートナーになれるのです。

ロボアドバイザーを活用できる投資家になりましょう

ロボアドバイザーに任せられること、出来ること、限界を知ることが投資家に必要です。

ロボアドバイザーの言う通りにすれば、資産運用のことを勉強しなくても良いというわけではないことを強調しておきます。

しかし投資家もトレーダーも今ではコンピューターが描画するチャートソフトや財務分析を参考にすることは当たり前のように行っています。

信じられないかもしれませんがローソク足などを手書きしていた時代もあったのです。

ロボアドバイザーもチャートソフトなどと同様に使いこなせる側の投資家になることが大切です。

アセットアロケーションのリバランスや、自分の運用計画のアイデアを実現してくれるポートフォリオの提案をしてくれるのがロボアドバイザーの良さです。

ロボアドバイザーのサービスに追加費用をかける価値があると考えれば活用すればよいのではないでしょうか。

投資家はアセットアロケーションの細かいリバランスよりも、自分自身がとるべき運用方針そのものを決める力などが今後求められる時代がくるかもしれません。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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