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タイ、東南アジアの医療ツーリズムを牽引

モトリーフール香港支局、2019107日投稿記事より

可処分所得の増加、公的医療サービスへの不満、高齢化により、世界的に医療ツーリズムがブームになっています。

医療ツーリズムの市場規模は、2018年から年間成長率8.8%で拡大し、2024年末までに280億米ドル(約3兆円)になると予想されています。

東南アジア諸国連合(ASEAN)地域でもタイを中心に医療ツーリズムが盛んで、医療ツーリズムサービスは民間病院の売上高の約3分の1を占めています。

これは、質の高い医療関連サービス、適切な料金、評価の高い医療従事者が海外の患者を引き付けているからです。

ASEANでは多くの民間病院が、国際的な医療機能評価機関であるJCI(国際医療施設認定合同機構)の認証を受けているため、医療の質および患者の安全性が担保されています。

また、東南アジアの医療施設は質の高い医療ツーリズムの病院として、医療ツーリズムを促進する国際機関であるMedical Travel Quality Allianceに定期的に取り上げられています。

タイ、中国の医療ツーリズム客に照準

ASEAN内で医療ツーリズムが盛んなのは、タイ、シンガポール、マレーシアです。

しかし、タイはこの中でも進んでおり、約50%の患者シェア、1桁台後半の成長率で2018年には350万人の医療ツーリズム客を集めました。

タイは中東の医療ツーリズム客に人気がありますが、中国の医療ツーリズム客開拓を進めています。

また、シンガポールの高額な医療サービスと比較するとマレーシアの費用対効果がいいことから、マレーシアの医療ツーリズムは2桁台前半の成長が見込まれています。

昨年、マレーシアの医療ツーリズム客の60%近く(約67万人)がインドネシアからで、ペナンとクアラルンプールが医療ツーリズムのハブになっています。

シンガポールは引き続き専門医療を受ける国として好まれるでしょう。

ASEANはアジアの他地域に比べ平均年齢が比較的低いですが、55歳以上の人口の割合が2000年の11%から2017年末に15%に増加し、高齢化に向かっています。

ASEANで55歳以上の割合が最も高いのは、シンガポールとタイです。

シンガポールの55歳以上の人口は、2000年の14%から2017年には27%に増加し、タイは同期間で19%から25%に増加しました。

高齢化に伴い、両国ではヘルスケア投資も拡大しています。

医療ツーリズム関連投資でバムルンラード病院に注目

ASEAN諸国は、医療ツーリズム客向けに病院施設およびインフラを改善しています。

このトレンドで注目されるのは、タイの国際的な大手ヘルスケアプロバイダーであるバムルンラード病院(SET:BH)です。

同社は、2018年には62万9000件の国際的医療案件に対応し、売上高の3分の2が海外の患者からです。

同社の主要拠点であるバンコクのバムルンラード国際病院の病床数は580で、1日当たり5500人以上の外来患者の受け入れ能力があります。

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Christopher Chuは、記事で言及されている株式を保有していません。

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