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中国の5G市場で注目される2銘柄:アップルとエリクソン

モトリーフール米国本社、2019年10月6日投稿記事より

次世代5Gワイヤレスネットワーク構築が世界中で進められており、5G対応のスマートフォンが市場に広範に出回るのにそう時間はかからないでしょう。

ゴールドマン・サックスの最新推計によれば、来年には5Gスマートフォンの売上が1億2000万台に達する可能性があり、同社の当初予想の5000万台を大きく上回ります。

ゴールドマン・サックスは、中国での堅調な5G展開と米国での今後の5G見通しに基づいて予想を上方修正しました。

この5G革命の恩恵を大きく受けるとみられるのがアップル(NASDAQ:AAPL)とスウェーデンの通信機器メーカーのエリクソン(NASDAQ:ERIC)です。

アップル:5G対応iPhone、中国でヒットの可能性

アップルは近年、中国でのスマートフォン販売減少に苦しんできました。しかし、最新型のiPhone 11販売ではその影響力が失われていないことが明確になりました。

中国の大手EコマースJD.comでのiPhone 11の事前予約注文は、昨年のiPhone XRの480%増となりました。

アリババのEコマースプラットフォームでも、iPhone 11の売上は昨年のiPhone XRに比べて335%増となっています。

エントリータイプのiPhoneの価格を引き下げたアップルの判断が中国では奏功したとみられ、多くのユーザーが古いiPhoneをiPhone 11にアップグレードしています。

なお、注目すべきなのは、iPhone 11は5G対応ではないのに好調に売れていることです。

アップルの競合の一部は、最新の主力機種の一部で5G対応を打ち出していますが、iPhone人気に影響を与えなかったようです。iPhone 11の基本モデルの価格を、昨年のiPhone XRの価格から50ドル引き下げて699ドルとしたことで、ライバル製品への乗り換えを防ぎ、来年の5G対応機種への道筋を作ったようです。

TFインターナショナル証券のMing-Chi Kuoによれば、アップルは来年5G対応機種を発売する予定です。

そして、Kuoの予想では、アップルはやや小さな5.4インチの手頃な価格の5G機種も投入するとみられ、アンドロイド機種に対抗する予定です。

このため、中国の来年の5Gスマートフォン市場では、アップルがかなりのシェアを握る可能性が高くなっています。

エリクソン:中国の5Gネットワークインフラ構築で躍進

エリクソンは、世界の主要市場における5Gの高速ネットワークインフラ構築に関与していて、中国でも同様です。

中国政府当局者の年初のコメントによれば、中国は2020年から2025年にかけての5Gネットワーク建設で1300億~2180億ドルを投資する可能性があります。

ファーウェイなどの中国の大手通信機器メーカーが国営通信キャリアから5G関連発注を受ける一方で、エリクソンも存在感を増しています。

エリクソンは、中国の主要携帯通信キャリアのチャイナ・モバイルから、約20億ドルにおよぶ5Gネットワーク設備契約の3分の1を獲得しました。

さらに重要なことは、エリクソンの契約シェアが中国通信機器メーカーのZTEや海外ライバルのノキアを上回ったことです。

チャイナ・モバイルは、5Gネットワーク構築で海外の通信機器メーカーと協力していくと明言しているため、エリクソンにはさらにシェアを広げられる可能性があります。

エリクソンの躍進は中国だけではありません。

同社は、日本の通信キャリアKDDIの5Gネットワーク構築に当たり、プライマリー通信機器販売企業に選ばれました。

KDDIは5Gネットワークを2020年3月に本格稼働させる予定です。

KDDIは5Gネットワーク構築に40億ドルを費やす予定で、エリクソンはその恩恵を大きく受けるでしょう。

エリクソンの2019年上期の売上高は前年同期比11.2%増でした。

新たな5G契約は、中長期的に同社の売上高を押し上げるでしょう。

5Gネットワークの構築はまだ始まったばかりで、今後数年続くからです。

このため、今はエリクソンを購入する好機との見方があります。同社の現在の予想PER(株価収益率)は15倍程度で、長期平均の23倍を大きく下回っています。

そして、Yahoo! Financeがまとめたアナリスト予想によれば、エリクソンの堅調な利益成長が続く見込みです。

以上のカタリストを考慮すると、5Gの最新トレンドを享受したい投資家はアップルとエリクソンを注視すべきでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Harsh Chauhanは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アップル株とJD.com株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、インテル株、ノキア株、クアルコム株を保有しています。モトリーフール社は、以下のオプションを保有しています(インテル株の2020年1月の50ドルのショート・コール、アップル株の2020年1月の155ドルのショート・コール、アップル株の2020年1月の150ドルのロング・コール)。

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