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【米国株動向】ペイパル、中国オンライン決済に参入

モトリーフール米国本社、2019101日投稿記事より

オンライン決済サービスのペイパル(NASDAQ:PYPL)は最近、中国の同業である国付宝(GoPay)の株70%を取得しました。

これによりペイパルは国付宝の支配権を獲得し、中国でオンライン決済サービスライセンスを付与された初の外国企業となりました。

国付宝の買収手続きは2019年第4四半期に完了する予定で、中国に拠点を置くペイパルの子会社、Yinbaobao Information Technologyを通じて行われます。

なお、取引の財務上の詳細は明らかにされていません。

ペイパルCEOのダン・シュルマンは、プレスリリースでこう述べています。

「ペイパルは、中国の金融機関および技術プラットフォームとの提携を楽しみにしており、中国および世界中の企業や消費者に包括的な決済ソリューションを提供します。」

ペイパルは、中国での運用が唯一許可された海外の決済処理プラットフォームとして、中国のオンラインおよびモバイル決済処理市場が発展するにつれ、強みを増すでしょう。

【米国株動向】ペイパルの2つの成長機会

ペイパルにとって重要な中国市場

ペイパルはオンライン決済処理市場のリーダーですが、急速に競争が激しくなりつつあり、スクエアを含む後続企業が影響力を拡大しつつあります。

一方、世界最大の決済処理市場の一つである中国の市場規模は、2013年から2018年で倍増し、昨年200兆ドル(約2京円)に達しました。

ペイパルは、中国で唯一の外国オンライン決済処理企業として、同国で米国の競合他社を大きくリードできるでしょう。

しかし、中国国内ではアリババの支付宝(Alipay)とテンセントの微信支付(WeChat Pay)が中国モバイル決済市場の合計90%を占めており、ペイパルにとって参入は極めて厳しい状況です。

さらに、ペイパルがこの買収から利益を得るまでにどれぐらい時間がかかるかは不明です。

国付宝がペイパルにどれだけ貢献しているのか分かるようになるには、数四半期かかる可能性があります。

また、国付宝がアリペイや微信支付の優位性を奪う可能性は低いでしょう。

これらを考慮しながらも、投資家は、ペイパルが中国オンライン決済市場に進出する絶好の機会と見るべきです。

中国ではEコマースが成長を続け、今年2兆ドルの市場規模に達するため、ペイパルは中国消費者のオンライン決済ニーズを享受できるでしょう。

なお、中国の全小売売上高の約35%がオンラインですが、米国では11%のみです。

米国のオンラインおよびモバイル決済で支配的な市場シェアを握っており、さらに国付宝を買収することで、ペイパルはグローバル展開を加速させており、競合他社との差を広げようとしています。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Chris Neigerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、ペイパル・ホールディングス株、スクエア株、テンセント・ホールディングス株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、次のオプションを保有しています(ペイパル・ホールディングス株の2019年10月の97ドルのショート・コール、スクエア株の2020年1月の70ドルのショート・プット)。

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