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駆け出し投資家が知りたい資産形成と資産運用の違い。資産形成初期はどうする?

駆け出し投資家の中には、株投資や為替・仮想通貨などを通してうまく儲けてお金持ちになりたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

お金持ちになりたいという気持ちは悪いことではありません。

お金があれば老後も安心して生活できますし、日々の生活でも食事や買い物などの選択肢も増えて生活も潤います。

しかし駆け出しでお金のない投資家がお金持ちになるためには、資産形成と資産運用の違いを理解してからでも遅くはありません。

資産形成と資産運用の違いやタイミングを意識せずに手っ取り早く無理なレバレッジをかけたり、仮想通貨にお金をつぎ込んでしまう人も少なくないのです。

資産形成と資産運用の違いと適切なタイミングを理解することが資産を育てる第一歩です。

資産形成と資産運用の違いを把握しよう

まずは資産形成と資産運用の違いを理解しましょう。二つの言葉は似ているようで意味は違います。

そして資産形成と資産運用に力を入れるべきタイミングも違います。

結論からいえばお金がない若者は資産形成に力を入れるべきで、十分に余剰資金がある中高年は資産運用にも力を入れるべきです。

資産形成

資産形成は資産を育てていくこと全般をさします。

貯蓄や運用を通して資産を十分に形成していくことです。

つまり資産運用は資産形成の一部にすぎないということです。

資産形成には貯蓄と運用の2種類の方法がありますが、お金があまりない段階では貯蓄の方が運用よりも資産形成の上では一般的には効率が良いのです。

当たり前の話ですが、貯金が10万円しかない場合は運用よりも地道に働いてお金を貯めることに力を入れるべきです。

目安として貯金1,000万円ぐらいまでは、運用よりも働いて貯蓄をしっかりすることに力を入れたほうが良いのではないでしょうか。

あまり夢のない話かもしれませんが、資産形成の初期の段階では運用よりも働いてお金を稼いで地道に貯金をするべきです。

資産運用

資産運用は文字通り資産を投資で運用することです。

資産形成で貯蓄が十分にできた段階では運用に力を入れましょう。

例えばインフレヘッジのために外貨建てポートフォリオを組みこむ、株やETFなどに投資をするなどが具体的な運用方法に挙げられます。

ある程度貯蓄で資産形成ができていれば、無理なレバレッジや危険な橋を渡らずとも十分に資産運用は資産形成につながります。

最低限の資産形成ができていない段階で資産運用に力を入れすぎるべきではありません。

最低限の資産形成後に資産運用の段階に移行することが大切な3つの理由

資産形成の初期の段階では運用そのものよりも働いてお金を稼ぐことに力を入れるべきです。

十分な資産形成ができていない段階で資産運用ばかりに力を入れてしまうと、多くの場合では資産形成に失敗してしまいます。

種銭が十分にないときの資産運用は焼け石に水

例えば資産運用に純粋に回せるお金が50万円程度あったとします。

年利20%で運用に成功したとしても年に10万円、月で約8,000円程度にしかならないのです。

しかも特定口座で20%ほど天引きされるとなると約6,000円程度にしかなりません。

労力に対してリターンが少なすぎる

資産運用を本格的にする際には、日々のニュースを追ったり銘柄分析をしたりと個別銘柄を運用する場合は特に骨がおれます。

50万円を年利20%で運用するために、毎日個別銘柄や市場関係のニュースを追いかけ財務分析をするなど、かなり手間をかけても月に税引き後に約6000円程度にしかならないとい考えると、労力に対するリターンは少なすぎるのではないでしょうか。

人的資本を育てる方が資産形成の初期には有利

働いてお金を稼ぐために稼ぐ力、つまり人的資本を育てる方が資産形成の初期には有利です。

例えば転職で評価されやすい資格をとったり、副業できるような特技を磨いたりして収入を増やす方が、少ない資金を無理に運用するよりも効率よくお金を増やせます。

直接、金融商品を買うよりも自分自身に投資をする方が結果的には資産形成につながったということも少なくありません。

資産形成初期の段階でおすすめの人的資本への投資

資産形成の段階では人的資本そのものへの投資の方が結果的に金融資本への投資よりもリターンが高いことが多いでしょう。

特にギグ・エコノミーの時代では自分のスキルや特技をお金に換えやすい時代です。

リモートワークで自分のスキルを生かせるケースも増えてきました。

最近では事務や経理などをリモートワークでできる仕組みまで出てきています。

中途半端な額で資産運用をする位なら複業をした方が確実に効率よく資産形成ができるかもしれません。

資産形成の初期の段階から資産運用をするなら積立とNISA、iDeCoの活用

資産運用は余剰資金のあるお金持ちだけのものなのかとガッカリしてしまった人もいるかもしれません。

しかし資産形成初期の段階でも、おすすめの資産運用もあります。貯蓄の一部を現金ではなく積立てする方法です。

資産形成初期の段階で資産運用をするなら手間暇もあまりかからず、しかも下手なアクティブ運用よりも実績をあげてきたパッシブ運用の積立がおすすめです。

パッシブ運用の積立をしながら人的資本を磨こう

人的資本を高めるために仕事以外でも勉強したりスキルを磨いたりすると24時間はあっという間に終わってしまいます。

そこにアクティブな運用を本格的にする時間に余裕がある人は意外に少ないのではないでしょうか。

しかしパッシブ運用の積立ならば何も考えずに積立を続けるだけなので時間も労力もかかりません。

運用というよりも貯金の一部としてパッシブ型の投資信託を積み立てていくのです。

NISA、iDeCoで資産形成の初期でも無理せずに資産運用をする

NISA、iDeCoなどの税制上優遇された口座で資産運用をするのも資産形成の初期の段階におすすめです。

特にNISAやiDeCoはパッシブ型の運用の積立と相性が良い制度設計になっています。

貯蓄の代わりだと思って少しずつNISAやiDeCoで積み立てて資産形成をしていきましょう。

アクティブな資産運用はNISAやiDeCoで積立投資をしながら十分に資産形成ができてからでも遅くはありません。

資産形成初期の段階で無理な運用をしない

資産形成初期の段階で十分な資金がないのに無理なレバレッジをかけて、なけなしの財産を失ってしまう事例が投資の世界では珍しくありません。

しかも無理に一発、当てようとするやり方は失敗しやすいのが常です。

度をすぎたハイレバレッジはすぐに追証やロスカットになりますし、急成長している銘柄はその分リスクも高いものです。

資産形成初期の王道はしっかりと働いて自己投資をして稼ぐ力を身につけることです。

いきなり無理なレバレッジ取引やボラティリティの高い仮想通貨に全財産をつぎ込むと大失敗につながります。

まとめ

資産形成とは貯蓄と運用を通して資産を築いていくことです。資産運用は資産形成の一部に過ぎません。

そして資産形成で十分なお金がない初期の段階で、無理なアクティブ運用にばかり時間をかけても労力と時間がかかる割には実入りは小さいものです。

むしろ資産形成の初期の段階では自分が稼げるようになるための自己投資と、NISAやiDeCoを利用したパッシブ運用の積立で資産を形成していくべきです。

アクティブな運用を考えるのは、それからでも遅くはありません。

ただしアクティブな運用そのものが楽しい、銘柄の分析やチャートを見ること自体が趣味だという方ならば、資産形成の初期の段階に並行して資産運用をしてみるのも良い勉強になるかもしれません。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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