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モンゴル投資が注目される理由とは?首都ウランバートルの現状を解説

大草原が広がる国と思われがちなモンゴルですが、首都ウランバートルはアジアでも成長著しい都市となっています。

人口の増加を受けて、政府は新しい住宅地を予定しており、投資家や企業の注目が集まっています。

そこで今回は、モンゴル投資が注目を集める理由について解説をします。

首都ウランバートルの現状や、モンゴル投資の注意点も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

モンゴルの現状

首都と地方の経済格差が顕著

モンゴルは日本の約4倍という広い国土に人口は日本の40分の1にあたる310万人しか暮らしていません。

総人口の4割近くが首都ウランバートルに集中し、残りの6割がモンゴルの各地で暮らしています。

モンゴルといえば大草原のイメージが多いですが、首都ウランバートルはイメージと大きく違います。

高層ビルが立ち並び、近代化が着実に進み、雇用や高度な教育を求めてモンゴル人が集まる街へと集まります。

首都への移住が進む中、地方がどうなっているのかというと厳しい現状があります。

ここ数年はゾドという豪雪による異常気象が進み、伝統的な遊牧生活が続けられなくなっています。

この影響もあり、首都への移住希望者が増えているという理由もあります。

モンゴルの経済状況は安定している

日本の外務省が公開したレポートによれば、モンゴルの経済成長は緩やかですが上昇傾向にあります。

対外貿易も輸入額に対して輸出額が上回り、貿易黒字を維持。

世界銀行もモンゴルの経済成長見通しを引き上げ、公務員の給料がアップするなど明るい話題が続いております。

先進国が経済的な成長が減少傾向にある中、投資家の目は新興国・発展途上国へと向いています。

これから経済的に成長するであろう国のランキングは日々更新されていますが、その中でアジアに対する期待度は非常に高いです。

中でも、モンゴルの経済成長は安定しており、投資家からの人気が高いです。

首都ウランバートルが抱える問題

世界的に見てモンゴルの経済成長は安定しており、明るい展望もありますが、首都ウランバートルは幾つかの問題を抱えています。その内の一つが、大気汚染です。

首都ウランバートルは、都市の中心部が高層ビル群となっており、その周りを旧ソ連時代のマンションが囲い、その周りを伝統民族の住居ゲルが囲う、3重構造となっています。

2018年時点では移動式住居ゲルの数は18万戸以上あると言われております。

ゲルの暖房器具は薪を燃やしたストーブのため、周辺の森はゲルの住民によって伐採。

ストーブから燃え上がる煤煙によって、北京の5倍に当たる大気汚染を引き起こしています。

大気汚染によって子供の肺炎が激増。市内の病院はどこも満床となり、モンゴル全体でも汚染が原因とみられる肺炎が乳幼児の死亡理由として2位に上げられるほどの被害を出しています。

大気汚染の原因となっているゲルのストーブに対して、モンゴル政府は電気ストーブを使用する世帯に対して電気料金を免除、公共住宅を提供する計画などを進めていますが効果はまだ見られていません。

ゲルによる大気汚染がピークを迎えるのは、耐えがたいほど気温が下がる冬の時期です。これからの季節がモンゴルにとって正念場と呼べます。

モンゴル投資が活発な理由

モンゴルは周辺国家の援助もあり、堅実な成長を続けるアジアの中でも安定した経済成長を遂げています。

特に首都のウランバートルは大気汚染といった問題もありますが、人口が増加。

政府も移住者が増えた事による様々な問題を解決するために、公営住宅や新しい住宅地の建設を推奨しています。

また、企業にしてもモンゴルは魅力的な場所に映ります。まだ手付かずの自然資源や地下資源を多く有しており、モンゴルを中心にロシアや中国方面の物流経路が確率。

都市部の経済は安定しているため、住民の消費意欲が強く経済活動が活発と言えます。

なにより、モンゴルは親日国としても知られています。

日本から多額の援助を受け取り、日本への留学者を多く出していることから、日本人との関係性を重んじる国となっています。

まとめると、モンゴルは人口が増加し、経済状況は緩やかですが上昇傾向にあり、投資家や企業から見ても援助する価値を十分に持ち、日本に対する感情がとても良好な国となります。

以上の理由からモンゴルへの投資が活発になっているといえます。

モンゴル投資は不動産投資がベスト

個人の投資家がモンゴルへ投資するなら、不動産投資がおすすめです。

特にモンゴル首都ウランバートル近郊は、上記でも説明した大気汚染対策に新しい住宅地建設が推奨されています。

そのため、大規模な都市開発プロジェクトが予定されています。

たとえば、住宅地だけでなくスーパーマーケットやレストラン、学校、病院など幾つもの施設が集中した巨大な都市建設などもその一つになります。

新規都市開発だけでなく、既存の不動産を用いた不動産投資も活発となっています。

住民の流入により、ウランバートルの住宅価格は2010年から2014年までに2倍以上となり、ちょっとした住宅バブルとなっていました。

現在はIMFの支援を受け住宅価格は安定した傾向を見せていますが、都市建設次第では更なる上昇をする可能性があります。

将来性が期待できる投資分野

また、モンゴルへの投資として未知数ながら期待されている分野があります。

それは風力発電と環境対策です。ソフトバンクグループはモンゴル国内の電力需給問題を解決すべく、風力発電開発に乗り出しています。

モンゴルは石炭による火力発電が電力発電の8割以上を占めており、排出される二酸化炭素の量が問題視されていました。

そこでソフトバンクグループによる風力発電を始め、太陽光発電などのエネルギー分野への投資がスタートしたのです。

また、モンゴルでは人口の増加による環境破壊や環境汚染に対する危機感が募りつつあります。

モンゴルの環境への意識は非常に高く、2019年よりプラスチック製レジ袋の販売・使用が禁止になるほどです。

現在抱えている大気汚染問題だけでなく、将来的に起こるであろう環境対策への投資が始まっています。

どちらも、個人投資家が参加できる窓口は少ないですが、いずれは大きなマーケットになるだろうと予想されている分野になります。

モンゴル投資の注意点

モンゴル投資において注意すべきなのは、中国・ロシアの影響力が強い点です。

大国に挟まれているモンゴルは、両国の経済・文化の影響を受けています。

現在の中露関係は、反米意識の高さからまとまっていますが、もし対立関係になればモンゴルは両国の間にあるため大きな影響を受けます。

また、モンゴルの経済が安定しているのは、資源を大量に保有しているからになります。

資源の需要が下がれば、モンゴルの経済は途端に失速してしまいます。

実際、2011年頃は資源バブルによってモンゴルの経済は活発でしたが、石炭の価格が低下したのを受けて2017年には失速してしまいました。

まとめ

以上が、モンゴル投資に関する解説になります。

モンゴルへの投資は、アジアの新興国の中では将来性は高いですが、リスクはそれなりに高いです。

資産に余裕があり、興味がある方はチェックしてみましょう


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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