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業界最大手「ブラックロック」のETFとは?代表的な銘柄も解説

ブラックロックが運用する「iシェアーズETF」は、拡大を続けるETF市場の中でも最大のシェアを誇っています。

この記事では、iシェアーズETFのメリットやデメリットと、代表的な銘柄を紹介します。

ブラックロックとは

ブラックロックは世界一の資産運会社です。

運用資産残高は6.84兆ドル(約737兆円)を誇り、「業界の巨人」と称されます。

1988年にニューヨークで設立され、現在は、サンフランシスコやロンドン、東京など世界25都市の運用拠点から、主要な資本市場にアクセスして投資しています。

ブラックロックの資産は、日本のGDP約5兆ドル(約550億円)を上回っており、国内最大規模である三井住友トラストアセットマネジメントの10倍以上の規模があります。

資産運用の規模の大きさは、収益に直結します。資産運用会社のビジネスモデルは、投資家から預かったお金を運用し、その残高に応じた手数料を得るからです。

運用する資産が増えれば増えるほど手数料収入も伸び、残高が大きくなるほどスケールメリットを活かして他社よりも手数料を下げて競争力を高めることができます。

その結果、ますます資産規模を拡大することが可能になるのです。

ブラックロックはインデックスファンドとETFがメイン

運用業界は、市場平均を上回る成績を目指す「アクティブファンド」をメインにする会社と、S&P500などの指数に連動する「パッシブファンド」を中心にする会社がありますが、ブラックロックは後者です。

ブラックロックは、指数に連動するインデックスファンドやETF(上場投資信託) の比率が7割近くになっているからです。

とくに世界のETFの市場規模は拡大しています。ETFとは、証券取引所に上場している投資信託。株式と同じように、証券取引所の取引時間中ならいつでも売買が可能です。

株式と投資信託の特徴を合わせ持つ金融商品なのです。

ここ10年で純資産残高は6倍になり、2017年末時点で約4.7兆ドル(約530兆円)になっています。

出典:ブラックロック

iシェアーズETFとは

  • 純資産残高… 約1兆7,797億ドル(業界首位)
  • 世界シェア…36%(業界首位)
  • 銘柄数…857本(業界首位)

ブラックロックが運用するETFが、「iシェアーズETF」。世界のETF市場の36%ものシェアを誇り、世界最大規模を誇ります。

iシェアーズETFを利用すれば、株式だけでなく、債券、コモディティ、リート(不動産投資信託)など800以上の銘柄の中から幅広い金融商品に投資できます。

日本の証券取引所にも15本上場しています。

iシェアーズETFのメリット

圧倒的な低コスト

世界最大の資産規模を誇るブラックロックは、スケールメリットを活かして手数料も業界最低水準です。

純資産総額が大きいほど、投資信託の経費率(純資産総額に占める経費の割合)を低く抑えられるからです。

運用報告書の作成や監査費用などは、純資産総額に関わらず同じように発生しますが、そのコスト負担は、純資産総額が大きくなるほど軽くなります。

そのコスト負担減を信託報酬などの割引によって投資家に還元できるのです。

たとえば、S&P500指数に連動する「iシェアーズ・S&P500ETF」の保有コスト(経費率)は、0.04%。

国内のTOPIX(東証株価指数)に連動する「iシェアーズ・TOPIX ETF」の保有コストも0.06%といずれも業界最低水準となっています。

一口単位で取引が可能

iシェアーズETFは保有コストが安いだけでなく、一口単位で取引が可能なので、少額の資金から投資が可能です。

たとえば、「1475 iシェアーズ・コア TOPIX ETF」は、1500円前後で購入が可能です。

豊富なラインナップ

S&P500やTOPIXなど株価指数を対象としたETFだけでなく、高利回りの債券やREIT(不動産投資信託)を対象にしたETFもあります。

iシェアーズETFの豊富なラインナップの中から、自分の目的にあった商品を購入することができます。

iシェアーズETFのデメリット

外国株式取引口座が必要

ブラックロックが運用するiシェアーズETFは、「東証上場シリーズ」と「海外上場シリーズ」の2種類があり、後者は外国株式取引口座が必要です。

両者の違いは以下の通りです。

  • 東証上場シリーズ

東京証券取引所に上場している「iシェアーズ東証上場シリーズ」は、国内株式と同じ取引方法です。

全国の証券会社で円建てでの取引ができます。

  • 海外上場シリーズ

iシェアーズ海外上場シリーズは、北米・欧州・アジアの証券取引所に上場しているETF。

外国株式と同じ取引手法で、外貨で取引するので、外国株式取引口座が必要です。

iシェアーズETFの代表的な銘柄

1475 iシェアーズ・コア TOPIX ETF(東証上場シリーズ)

我が国の代表的な株価指数であるTOPIX(東証株価指数)に連動することを目指すETF。

信託報酬はわずか0.06%と、東証に上場されているETFの中で最も低い水準です。

とくに長期で保有する人にとって、保有コストである信託報酬が安いというのは大きなメリットです。

IVV iシェアーズ・コア S&P500 ETF(海外上場シリーズ)

米国を代表する株価指数であるS&P500に連動することを目指すETF。

保有コストが0,04%と圧倒的に安いことが特徴です。

為替リスクが怖いという人は、東証に上場しているiシェアーズS&P500米国株ETF(1655)を取引することもできます。

ただし、保有コストは0.15%と割高になります。

HDV iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF(海外上場シリーズ)

iシェアーズ・コア米国高配当株ETFは、配当水準が比較的高い米国株式で構成される指数に連動することを目指すETFです。

保有コストは0.08%、利回りは3.22%となっています。

年4回配当があり、インカムゲイン狙いにピッタリのETFです。

まとめ

今回は、ブラックロックと同社が運用するiシェアーズETFについて解説しました。

ブラックロックは世界最大の資産運用会社で、スケールメリットを活かして業界最低水準の保有コスト(信託報酬など)を実現しています。

東京証券取引所にも15銘柄上場していて、国内の株式と同じように円建てで取引可能です。

また、海外に上場しているiシェアーズETFも取引できますが、外国株式取引口座が必要です。

世界シェアNo.1の「iシェアーズETF」なら、ラインナップが豊富にあります。

以下のサイトで気になる銘柄を調べてみてはいかがでしょうか。

参考:iシェアーズETF 商品タイプ


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記事の作者、山下耕太郎は記事内で言及されている銘柄を保有してはいません。

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