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【米国株動向】ウォルマートよりターゲットの方が優れた小売株である3つの理由

モトリーフール米国本社、2019年9月30日投稿記事より

質の高い米国小売株としては、ターゲット(NYSE:TGT)とウォルマート(NYSE:WMT)が挙げられるでしょう。

Eコマースの巨人アマゾンが小売業界の利益水準を押し下げる中、両社は堅調な業績を上げています。

投資家は両社の今後の展望を知りたいでしょう。

バリュエーション、成長、配当を考慮した場合、ウォルマートよりターゲットの方が優れているとみられます。

1.割安なバリュエーション

幾つかのバリュエーション指標で見る限り、ターゲットはウォルマートより割安とみられます。

予想PER(株価収益率)では、ウォルマートの22.85倍に対してターゲットは16.19倍でかなり低めです。

さらに、PEGレシオ(PERを1株当たり利益成長率で割った指標)では、ウォルマートの5.58倍に対してターゲットは1.95倍で相当割安になります。

ターゲットの利益成長が低いのは、投資を継続しコストが重しになっていたことがあります。

しかし、直近の決算発表を見る限り、そういった日々は過去のものになりつつあります。

第2四半期(5~7月)決算によれば、営業利益は前年同期比で16.9%上昇しています。

さらに、EV(企業価値)/EBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)倍率は、ウォルマートの12.47倍に対してターゲットは9.58倍で、ターゲットの方が割安に評価されていると言えるでしょう。

2.優れた成長見通し

成長ポテンシャルに関しては、ウォルマートは事業規模が大きく不利でしょう。

ウォルマートの時価総額(約3376億ドル)はターゲット(約546億ドル)の6倍以上です。

第2四半期のウォルマートの売上高は前年同期比1.8%増、既存店売上高は2.8%増でした。一方、ターゲットの増収率は3.6%、既存店売上高は3.4%増でした。

両社とも、店舗受け取り、オンライン販売、当日配達サービスなどで健全な成長が見込まれますが、今後5年ではターゲットの方がウォルマートより2倍速く成長すると予想されています。

アナリスト予想では、ウォルマートのEPS(1株当たり利益)は今後5年間で年率4.56%増と見込まれていますが、ターゲットでは9.19%増と予想されています。

ウォルマートの増益率が低いのは、事業規模と低い利益率のためとみられます。

なお、米中貿易戦争の米小売業への影響が注目されています。

貿易摩擦が激化した場合、ターゲットに優位性があります。同社は既に在庫を積み上げており、さらに供給業者に対して制裁関税関連の値上げを抑えるように指示しています。

また、ターゲットの利益率はウォルマートより1.5パーセントポイント高いため、消費者に値上げを転嫁する前に値上げを吸収できる余地があります。

3.ターゲットに増配余地

配当に関しても、ターゲットの方がやや優勢です。

ウォルマートの予想配当利回り1.81%に対し、ターゲットは2.47%です。

過去5年の実績で見た場合、ウォルマートの2.51%に対してターゲットは3.22%で更に差が広がります。

さらに、ウォルマートには30年の配当の歴史がありますが、ターゲットの方が配当の歴史が長く、さらに2019年には48年目の連続増配を行っています。

財務の安定性と多チャンネルの成長が、ターゲットの配当を支えています。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Christopher Competielloは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アマゾン株を保有し、そして推奨しています。

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