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10月に注目すべき米国株3選:iRobot、エッツィ、チャート・インダストリーズ

モトリーフール米国本社、2019年9月26日投稿記事より

2019年にS&P500インデックスは年初来で20%上昇していますが、米中貿易戦争の激化や経済情勢の不透明感などで時折ボラティリティが大きい展開になっています。

市場全般のパフォーマンスが堅調な中、一部の銘柄は安く推移しています。

年初来で下落しているにもかかわらず、今後のポテンシャルが注目される銘柄であるiRobot(NASDAQ:IRBT)、エッツィ(NASDAQ:ETSY)、チャート・インダストリーズ(NASDAQ:GTLS)を紹介します。

iRobot:短期的な逆風にもかかわらず長期的なポテンシャルを重視

掃除機ロボット「ルンバ」のiRobotの株価が低迷しています。

6月末から約35%下落しています。株価下落の主因は米中貿易戦争の影響で、第2四半期(4~6月)決算発表で経営陣が通期見通しを制裁関税の影響で引き下げたため、直ちに16%急落しました。

【米国株動向】iRobotの株価、7月に20%下落

確かに経営陣が指摘している通り貿易戦争のインパクトは大きいですが、それでもiRobotの長期展望をしっかりと見る必要があります。

さらに同社は制裁関税を回避するために生産拠点を中国から移動させています。

iRobotの決算発表に対するネガティブな市場の反応にもかかわらず、足元の業績は実際には堅調です。

第2四半期の売上高は前年同期比15%増、海外の売上高は18%増とさらに伸びています。

そして、競争激化にもかかわらず、市場トップシェアを維持しています。

さらにiRobotは、消費者向けロボットのエコシステムでは依然早期段階にあります。

「ルンバ」掃除機は大きな成功を収めていますが、Braava床拭きロボットはまだ市場に浸透しておらず、他にも幾つかの新製品を準備中です。

Terra芝刈りロボットは2020年に投入される予定です。

結論としては、iRobotは現在割安とみられます。

実績PER(株価収益率)の約20倍程度で取引されており、堅調な増収傾向および今後の新製品のポテンシャルなどを考慮すると、長期投資家にとって引き続き注目すべき銘柄との見方があります。

エッツィ:手作りクラフト品のマーケットプレイス

エッツィは、手作りクラフト品を売買したい人々にとって、なくてはならぬプラットフォームです。

ちょっとした手作りクラフト品を作って少し稼ぎたいと考える人々には好適のサイトです。

特に重要なのは、エッツィが商品を売ったり、在庫を抱えていない点です。

エッツィは、買い手と売り手を結びつけるマーケットプレイスに過ぎません。

しかし、そこで4300万以上のアクティブな買い手と230万以上のアクティブな売り手が出会い、さらに両者とも2桁増で伸びています。

業績も堅調です。直近四半期の売上高は前年同期比37%増の1億8100万ドルでした。

増益率も、元々の数値が低かったこともありますが、439%と大きく拡大しています。

経営陣は、今年通期やそれ以降もこの増勢が続くと予想しています。

その理由は以下の通りです。

ユニークな品揃え:購買者の78%はエッツィでしか売っていない商品があると答えています。

リピート買いの励行:購買者の60%は年に1回ほどしか買っていません。経営陣はさまざまなプログラムを通じて、購買機会を増やそうとしています。

ブランド認知度の向上:エッツィは、認知度向上のため多くのマーケティングプログラムに投資しています。

配達料を無料化:エッツィは販売者に対して、35ドル以上の商品の配達料を無料とし、販売者が出品しやすくしています。購買者はもちろん配達料を嫌がりますから、需要拡大にもつながります。

新カテゴリーの開拓:エッツィは、新品・中古などの音楽機器マーケットプレイスのReverbを買収し、新たなカテゴリーを開拓しようとしています。

上記の要因を考慮すると、エッツィは、今後数年間は2桁増で売上高を伸ばしていくと予想されます。

バリュエーションは予想PERの約61倍と安くはありませんが、史上最高値から15%ほど低い水準です。

ユニークなプラットフォームと成長余地を考えると、長期保有すべきEコマース株との見方があります。

チャート・インダストリーズ:グローバルLNGブームの影の勝者

低温ガス処理装置メーカーのチャート・インダストリーズは、過去数年間にわたり堅調に推移してきました。

3年前に比べると株価は116%上昇しており、同期間のS&P500のトータルリターン49%を凌駕しています。

この背景には大規模なリストラがあり、非主要部門の資産を売却し、本業関連の買収を進めたことがあります。

それが奏功し、LNG(液化天然ガス)輸出および輸入施設の世界的な拡大の流れに乗っています。

リストラの成果が表面化しつつあります。

チャート・インダストリーズは2019年の1株当たり利益が前年比50%上昇すると予想しており、LNG輸出施設向け機器などの大規模な受注が牽引しています。

それぞれ80億ドルから250億ドル規模の10プロジェクトが既に利益を生み出しつつあり、さらに14プロジェクトが計画中また米連邦政府の承認待ちと続きます。

今後数年を見た場合、チャート・インダストリーズの経営陣は、調整後1株当たり利益を2018年の2.02ドルから2019年には3.03ドル(中間値)、2020年には8.38ドル(同)と見込んでいます。

同社株は2019年の高値から30%以上下落しているため、予想PERの約7.9倍でチャート・インダストリーズの株を買うことができます。

さらに、CEOのジル・エバンコは、一般的に言われているように2020年にLNGサイクルのピークが来るとは考えておらず、成長の継続を見込んでいます。

世界的なLNGブームを考えると、チャート・インダストリーズはこのブームの恩恵を享受するための投資対象になるとみられます。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事のエッツィ担当筆者のBrian Feroldiは、アマゾン株とエッツィ株を保有しています。チャート・インダストリーズ担当のJason Hallは、アマゾン株、チャート・インダストリーズ株、iRobot株を保有しています。iRobot担当のMatthew Frankel, CFPは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アマゾン株、チャート・インダストリーズ株、エッツィ株、iRobot株を保有し、そして推奨しています。

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