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新興国投資のメリットとリスクを投資初心者向けに解説

現在、アベノミクスの一環として日本の金利は日銀によってゼロ誘導されており、定期預金の金利も全く付かなくなってしまっています。

そうした中、より高い金利を求めて外国債券のような高金利である新興国への投資を検討する個人投資家が増えてきました。

しかし、新興国投資にはいったいどういったものがあり、外国物なのでどのように投資タイミングを決めたらいいのかわからないという方は非常に多いのではないでしょうか。

そこで今回は、新興国投資のメリット・デメリット、BRICs、今後注目されるであろうVISTAについて詳しく解説していきたいと思います。

新興国投資のメリット

新興国投資のメリットは、各国のGDP成長率の高さに着目した値上がりを期待できることです。

米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、時価総額を名目国内総生産(GDP)で割った値を重視していると言われており、GDPの成長率が高いほど株価は将来的に上がる可能性が高いと言えます。

また新興国の政策金利は総じて高く、そのため新興国の債券は先進国と比べても利回りが高く非常に魅力的です。

新興国投資のリスク

為替リスク

新興国に投資しますので、その国の通貨の動向次第では元本が大きく目減りしてしまうリスクがあります。

特に新興国通貨は変動率が非常に高くなっています。

2018年に起きたトルコショックでは、為替相場が大暴落しました。

カントリーリスク

発行体もしくは通貨が所属している国に特有のリスクです。

政治や経済が不安定な国々では、クーデターの発生や急激な政治・経済情勢の変化によって、債券の価格が大きく変動したり、元利金の支払いに影響が及んだりすることが考えられます。

信用リスク

新興国の債券は、格付けが投資不適格と格付けが低いものがほとんどです。

こういった債券に投資する際は、デフォルト(債務不履行)リスクが付きまといますので注意が必要となります。

アメリカの金利上昇局面に弱い

新興国の政策金利は非常に高く設定されていますが、その分リスクも高くなります。

基軸であるアメリカの金利が上昇すると、相対的に新興国の利回りの魅力は目減りしてしまいますので、資金が流出してしまい、株式市場や為替に多大な影響が及ぶ可能性があります。

新興国とされる国々

BRICs

BRICsは、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字をつなげた造語です。

4カ国は合計で世界人口の4割、国土面積の3割を占め、近年、急激な経済成長をとげています。

「2039年にはBRICsの経済規模は米日独仏英伊の合計を抜く」と予測されています。

VISTA

VISTAとは、経済成長著しいベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、南アフリカ共和国(South Africa)、トルコ(Turkey)、アルゼンチン(Argentine)の新興5か国をさす造語です。

BRICsに続き、将来の経済成長が期待されるポストBRICs国として期待されている国々です。

VISTAでは人口増が続いており、労働力人口が多いほか、消費を牽引する中産階級の人口比率が高いという共通の特徴があり、また石油や鉱物などの天然資源が豊富で、外資の導入にも積極的です。

フラジャイル5とも言われる点に注意

フラジャイル・ファイブ(脆弱な5通貨)とは、米連邦準備理事会の量的緩和縮小に伴って下落が進みやすい新興国通貨の総称であり、ブラジル・レアル、インド・ルピー、インドネシア・ルピア、トルコ・リラ、南アフリカ・ランドの5通貨を指します。

高いインフレ率や経常収支の赤字で、成長資金を国外に頼る脆弱なマクロ経済構造を抱えている点で共通しています。

前述の通り、新興国通貨はアメリカの金利上昇局面時に資金が流出してしまう可能性が高いため、過度な円高や株安要因となりますので注意が必要です。

新興国に投資するには?

新興国には、外国債券や投資信託、ETF(上場投資信託)で投資することが可能です。

これらに投資するためには、金融機関(銀行や証券会社など)で口座開設する必要があります。

また、外国債券については為替を変換するためのコストがかかったり、リスクも商品によっては全く異なりますので、自分の投資スタイルに合った商品を選択しましょう。

外国債券

新興国の政策金利は総じて高く、そのため新興国の債券は先進国と比べても利回りが高く非常に魅力的です。

アベノミクスが始まって以来、日本の金利はほぼゼロであり、定期預金も金利がほとんど付きません。

しかし、外国債券の場合は、選択する通貨、発行体、年数次第で二桁の金利が付くものも存在するのです。

投資信託

投資信託には、株型の物と債券型の二種類が存在します。

投資信託の場合、為替コストは発生せずいつでも売却可能なので、外国債券と比べ流動性に優れていると言えます。

ETF(上場投資信託)

ETFで運用する場合、市場に上場していますので株と同じようにいつでも売買が可能です。

期間の縛りがないという面で債券よりも優れています。

まとめ

新興国に投資することは、現状の日本の低金利状態と比較すると非常に魅力があり、今後の成長も大きく期待することができます。

しかし、その分リスクも高く、投資タイミングについては慎重に検討する必要があります。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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