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ブレグジットがイギリスの不動産市況に及ぼす影響は?

イギリスのEU離脱のことをブレグジットと呼びますが、その経済に与える影響の大きさから世界中から注目を集めています。

ブレグジットはイギリスの不動産市況にも大きな影響を与えることが予測されます。

イギリスでの不動産投資を検討されるのであれば、まずこのブレグジットについて知っておくことが大切です。

本記事では、ブレグジットの概要と不動産市況に与える影響を解説していきます。

ブレグジットとは

ブレグジットとはBritain(イギリス)とExit(退出する)を組み合わせたものです。

2016年6月23日、イギリスはEU離脱の是非について問われた国民投票の結果、離脱指示51.89%、残留指示48.11%で離脱が決定しました。

しかし、イギリスのEU離脱はさまざまな問題を抱えており、EUとの離脱交渉がまとまらないまま現在に至っています。

なぜEUから離脱するの?

ところで、なぜイギリスはEUから離脱するのでしょうか?

そもそも、イギリスのEU離脱に関する国民投票で離脱に決まったという結果に世界は大きく驚きました。

多くの識者が、EUに残留する方がさまざまな面で合理的であると考えていたのです。

一方、結果としてブレグジットが決まりましたが、その理由の一つは移民問題です。

2015年にはシリアなどから100万人もの難民が欧州に押し寄せ、またパリ同時多発テロなど大規模なテロが続発しました。

EUは人、物、資本、サービスの4つの移動の自由を原則に掲げており、このことが移民問題やテロが続発する土壌ともなってしまったのです。

ブレグジットでボンドは一時大暴落

イギリスのEU離脱決定を受け、ボンドは大暴落しています。

具体的には、2016年5月には対円で158円だったポンドは2019年8月には127円にまで下がっています。

難航する離脱交渉

離脱決定後、具体的な条件を決めるための離脱交渉が進められていますが、イギリス議会で採決が行われた離脱協定案が歴史的大差で否決されるなど、当初予定していた離脱の期限である2019年3月29日になっても話はまとまりませんでした。

その後、2019年10月31日への期限が認められていますが、これまで離脱交渉を切り盛りしてきたメイ首相の辞任が2019年6月7日に決まり、7月末にボリス・ジョンソン氏が新首相が就任するなど、先行きは未だ不透明なままです。

ブレグジット前でも購入を検討したい物件とは?

ブレグジットがイギリスの経済や不動産市況に与える影響は大きく、ブレグジット後にどうなるか分からない状況の中、イギリスの不動産を購入することに不安はあります、

一方、こうした状況の中でも購入を検討してもよい物件はあります。

ケンブリッジ地方はブレグジット前でも魅力

ブレグジットが経済に影響を与えることの一つとして関税の問題があります。

イギリスで生産したものをEU加盟国に輸出する場合、これまで関税不要だったものが関税をかけられるようになるからです。

日本でも日産やホンダなどはすでにイギリスの工場での生産を終了する方針を示しています。

このように、ブレグジットを契機にイギリス国内にあるグローバル企業が移転していってしまえば、不動産市況に大きなマイナスとなるでしょう。

しかし、こうした問題をあまり考慮しなくてもよいのが世界的に有名な大学都市であるケンブリッジ地方です。

ケンブリッジ大学と提携して医薬品などの研究に取り組む企業は多く、日本の企業で言えば武田薬品工業などが進出しています。

ブレグジットによりイギリスからグローバル企業が移転する理由の多くは関税ですが、大学と連携して研究に取り組む企業にとっては、研究・開発が目的であり関税は関係ありません。

こうしたことから、ケンブリッジ地方においてはブレグジット前後で不動産市況の大きな変動は起こらない可能性が高いと考えられるのです。

ブレグジット後の購入が賢明

ブレグジット前でも購入を検討できるエリアとしてケンブリッジ地方をご紹介しましたが、とはいえ、ブレグジットによりボンド下落や経済混乱が起きてしまえば、エリアに関わらずイギリス全土において不動産相場が下落傾向になる可能性もあります。

実際のところ、ブレグジット後に不動産市況がどのように動くかを予測することはできませんが、基本的にはブレグジット後に不動産を購入することを目指し、情報収集を続けていくのが賢明だと言えるでしょう。

ブレグジットによりポンドが大幅に下落すれば、ケンブリッジ地方の有望な物件でも割安で購入できる可能性も見えてきます。

まとめ

ブレグジットの概要と、ブレグジットが不動産市況に与える影響などお伝えしました。

ブレグジットがイギリスの経済に与える影響は非常に大きいことが予想され、結果として不動産市況にも少なくない影響が及ぶことになるでしょう。

これからイギリスでの不動産投資を考えるのであれば、ブレグジット後の状況を見ながら物件取得を目指すことをおすすめします。

ブレグジットによりポンド下落が起これば物件を割安に購入できることになるため、しっかりと情報を追っていくことが大切です。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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