The Motley Fool

【米国株動向】スクエア株大幅下落は行き過ぎか

モトリーフール米国本社、2019年9月24日投稿記事より

デジタル決済のスクエア(NYSE:SQ)の株価は、8月上旬にアナリスト予想を下回る第3四半期(7月~9月)見通しなどを発表後、28%下落しています。

投資家は売上高の成長減速や評価損の影響などを懸念しているとみられますが、最近の下落は行き過ぎとみられます。

【米国株動向】スクエア、コンセンサスより低い第3四半期見通しで株価急落

イベントブライトの株価の影響

スクエアの第3四半期(7月~9月)決算予想の1株当たり利益がアナリストのコンセンサス予想よりも低かったのは、オンラインチケットサービスのイベントブライト(NYSE:EB)への投資分が反映されたためです。

2017年にスクエアは2500万ドルをイベントブライトに出資し、その後イベントブライトが上場したため、出資分が普通株に転換され投資額が倍の5000万ドルになりました。

イベントブライトの株価推移(単位:ドル)

出典:STOCKCHARTS.COM。2019年9月20日時点

株式ポートフォリオは決算では時価評価され、イベントブライトの株価はIPO後36%下落しており、スクエアの純利益に響いています。

概算では、イベントブライトの株価が3ドル下がるたびに、スクエアの1株当たり利益は0.01ドル減少します。

スクエアの第3四半期のGAAP(米国一般会計原則)ベースの1株当たり赤字予想が0.06ドル~0.10ドルと見込まれるのには、第3四半期末のイベントブライトの株価を16ドル程度に想定していることが背景にあります。

長期的な視野で分析

長期投資家は、四半期ごとの決算に振り回されることなく、長期的に決算を分析することが必要です。

左からスクエアの売上高(単位:10億ドル)、総決済量(単位:10億ドル)、純利益または純損失(単位:100万ドル)の四半期推移

出典:スクエアの決算資料

2019年の売上高および総決済量は2018年より高く推移しており、さらに純損失は縮小しています。

イベントブライト株の時価評価損500万ドルを除くと、第2四半期の純損失は200万ドル程度になり、前年同期から600万ドル以上の改善となります。

一方、スクエアの個人間決済サービスのCash Appが伸びてきており、第2四半期には2億6000万ドルの売上を計上しました。

スクエアの予想では、2019年通期ではCash Appは5億4000万ドルの売上をあげ、全売上高予想(44億1000万ドル)の12%を占める見込みです。

株価の乱高下に惑わされず

スクエアの第2四半期の総決済量は前年同期比25%増、売上高は44%増で、同社は依然として成長企業であり、PSR(株価売上高倍率)は6.27倍と評価されています。

スクエアは、急成長しつつ黒字転換に近づいています。一部の投資家は増収率の低下傾向を懸念していますが、長期投資家は、株価の乱高下を見過ごしつつ、スクエアの成長動向に注視すべきでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、テクノロジー分野に投資したい投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「人工知能というテクノロジーの「第三の波」が、日本の年間GDP以上の付加価値を生み出す」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

元記事の筆者Justin Cardwellは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、スクエア株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、スクエア株に関するオプションを保有しています(2020年1月の70ドルのショート・プット)。

最新記事