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【米国株動向】ボーイング、737Max旅客機に加え777X機でも問題に直面

モトリーフール米国本社、2019917日投稿記事より

ボーイング(NYSE:BA)は、依然737Max旅客機の墜落事故対応に追われています。

同社は2019年第4四半期(10月〜12月)に737Max機の運航再開を望んでいますが、欧州規制当局の新たな要求により更に先送りとなる可能性があります。

また最近、航続距離が長い次期大型旅客機「777X」の荷重試験中に貨物ドアが吹き飛び、同社の状況は悪化しました。

777X機については、これ以前に同機向けの新型エンジン「GE9X」で問題が発生し、再設計が必要になっています。

777Xの生産計画の変更を迫るものではないとみられますが、ボーイングの一連の問題は投資家の信頼を損なう可能性があります。

欧州規制当局による737Max機の検査

欧州航空安全機関(EASA)は、米国連邦航空局(FAA)の認証プロセスを受け入れるのではなく、独自に737Max機を検査する可能性があるとコメントしており、737Max機の運航再開に更に時間がかかる可能性があります。

EASA事務局長のパトリック・キーは欧州議会に対し、ボーイングはEASAが特定した737Max機に関する多くの問題の解決策をまだ提供していないと話しています。

これは、規制機関の相互関係の変化を示唆しているかもしれません。

例えば、FAAの評価に依存しないというEASAの決断は、この事件が業界を大きく揺さぶり、これらの機関の間に亀裂を生じる可能性さえあることを示しています。

規制当局は地域ごとに航空機をテストしたいと考え始めているため、ボーイングは国ごとで737 Maxの運航再開の見通しを立てる必要性が浮上しています。

ボーイングは737 Maxの運航停止で80億ドル以上を失っており、運航再開が遅れた場合、さらなるコストアップのリスクが考えられます。

777Xの貨物ドア事故の影響は

737 Maxは既にボーイングの主要旅客機ですが、同社の今後の売上高にとっては777Xの方がはるかに重要になる可能性があります。

777Xは2013年に発売が開始され、既に950億ドル相当の注文を獲得しており、運用開始前としては商用航空機史上最大の売上です。

生産は2017年に開始されており、2020年に納入が開始される予定です。

しかし、2018年にエンジントラブルによって777Xのテスト飛行が延期されました。

エンジンのコンプレッサーを完全に再設計する必要があると発表し、ボーイングはエンジンのメーカーおよびサプライヤーであるゼネラル・エレクトリック(NYSE:GE)を非難しました。

しかし、ボーイングは、最近の777Xの最終構造試験で貨物ドアが胴体から吹き飛ばされた問題は、他社のせいにすることはできません。

同社はプレスリリースで「この事故の根本原因の追求が続きますが、現時点ではこれが777Xの設計やテストプログラムの全体スケジュールに大きな影響を与えるとは考えていません」と述べています。

今後の見通し

航空宇宙業界担当の主要アナリストはボーイングに同調し、777X機の問題は恐らく懸念する必要はないと主張しています。実際、一連の事故が全体のスケジュールに影響を与えないかもしれませんが、問題の本質はそうではありません。

ボーイングの新型旅客機は障害が発生しやすいという見方が広がっており、規制当局および買い手の航空会社は新型機の小さな事故でさえ見逃さなくなっています。

その結果、競合であるエアバス(OTC:EADSY)に信頼性で劣るのでは、との指摘もあります。

ボーイングにとって最も重要なことは市場の信頼を取り戻すことですが、それには時間がかかる可能性があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Mark Prvulovicは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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