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フィッシャーの「株式投資で普通でない利益を得る」ヒント

モトリーフール米国本社、201971日投稿記事より

フィリップ・フィッシャーの『株式投資で普通でない利益を得る(Common Stocks and Uncommon Profits)』は、最も優れた投資解説本の一つと見なされています。

フィッシャーは著名投資家で、彼の著書は多くの投資家の支持を集めました。

ウォーレン・バフェットは「私は、フィリップが言うことすべてを覚えているほどに熱心な読者であり、彼の著書を強く推薦する」と述べています。

フィッシャーの著書には貴重な投資のヒントが書かれており、長期的な資産形成の助けとなるでしょう。

1.「株式市場では、皆株価を知っていますが、誰も株の価値を知っていません」

株価と株の価値(いわゆる企業の本質的価値)は全く異なるものです。

この事実を認識することが、投資の成功への第一歩です。

2.「株価が最終的にどうなるかを予想することは、それがいつ起こるかを予想するよりも簡単と言えるでしょう」

企業の価値を理解し銘柄がいつか高く評価されると確信していたとしても、それがいつ起こるのかは予測不可能でしょう。

したがって、その現実を受け入れ、確信を持っている株を長期保有することが重要です。

3.「株価が『安い』か『高い』かの判断基準は、以前の価格と現在の価格の比較ではありません。その企業のファンダメンタルズが、現在のマーケットの評価よりも優れているか、それとも劣っているかで判断すべきです」

マーケットは、一部の投資家の買いなど気にしません。

その逆に、投資家も市場価格を気にすべきではありません。

投資家が自身の購入価格に固執する気持ちは理解できます。

しかし、企業の成長見通しに基づいて株を評価する方がはるかに重要です。

投資家の株価への見通しが市場の見方を超えている場合は、その株を保持し続けるべきでしょう。

もし、その反対なら、損をしてでもその株を売却すべきです。

4.「企業の成長率が今後10年堅調に推移した場合に株価が4倍になると見込まれる時、現時点で株価が市場予想よりも35%割高かどうかは大きな問題でしょうか?」

最高の成長株は常に割高に見えます。

そのため、バリュー投資家は成長株を見逃してしまいます。

優れた成長見通しのある企業にプレミアムを支払うことで、マーケットに大きく打ち勝つリターンを生み出すことができるでしょう。

5.「株価が下落を続けると考え、同じ株を底値で買い戻すために一旦売る人々がいます。しかし、その目的が達成されることはめったにないというのが私の見解です。株のトレーディングというのは、そうそう思った通りにいきません」

マーケットでタイミングを計って取引しようとするのは、愚かな考え方です。

フィッシャーが説明するように、マーケットに悲観的な考えが蔓延している時は、株価が下落し続けると考えてしまいます。ですから、市場が低迷しているときに株を買い戻すことはかなり困難です。

そして、株価が最終的に反発しても、また下落するのではないかという心配を捨てきれません。

結局、市場からは明確な売買シグナルを得られないため、市場のボラティリティを気にせず長期保有することで利益が得られるでしょう。

6.「投資家が真に追求すべき株を追わずに、単に市場平均そこそこのパフォーマンスを目指した株を保有することで多くのお金が失われています。もし優れた投資を行ったとして、その適切な再投資分も含めると、市場平均程度を目指す投資との差は途方もなく大きくなるでしょう」

優れた投資を見逃すことの機会コストは、投資家が市場平均を下回る株を保有することで負う損失よりもはるかに大きくなります。

市場平均程度の株を、やや下がったけれども回復を期待して持ち続けるべきではありません。

それよりも、投資家が調査の結果見つけた優れた株でポートフォリオを最適化すべきでしょう。

7.「投資家は分散化に気を取られて過ぎています。1つのバスケットに多くの卵を入れすぎているため、十分に把握している企業の数があまりにも少なすぎます」

インデックスファンドなどを利用した分散化は、一般投資家にとって役立ちます。

しかし、投資家が個々の銘柄を勉強する時間と労力を費やすことをいとわないのであれば、投資先を分散させない方がよいと思われます。

経験豊かな投資家が慎重に選んだ銘柄で構成される集中ポートフォリオのリターンは、市場平均を大きく上回る可能性があります。

8.「株式市場には多数の株が存在しますが、優れた株はほんの少ししかありません」

力強い成長見通しを持ち、競争優位性のある企業を見つけるのは容易ではありません。

株式投資で成功するには、それらのほんの一握りの優れた株を選別する必要があるでしょう。

9.「十分な調査の結果その株を買ったのであれば、簡単に売るべきではありません」

優れた銘柄を購入しその後株価が順調に上昇した時、売りたいという誘惑に抵抗すべきでしょう。

利益確定をしたくなる気持ちは分かりますが、極めて大きなリターンは長期保有することによってのみもたらされます。

10.「私のビジネスライフにおける最も重要な決断の一つは、長期的に大きな利益を上げることに全精力を集中することでした」

金融メディアは、一見重要そうに見えるものの、結局は短期的な懸念で投資家の注意を引こうとします。

しかし、投資家は、自らの投資の長期的なファンダメンタルズ分析に集中し続けることで、リターンを最大化し、富を持続的に築いていけるのです。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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