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ETFとインデックスファンドの違いを徹底解説

ETFとインデックス(指数)ファンドは今ではどちらも機関投資家だけでなく、一般投資家にもおなじみの金融商品となっています。

ETFとインデックスファンドはどちらも投資信託で似ていますが、実はその違いがあまりよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回はETFとインデックスファンドの違いについて詳しくお伝えしていきます。

また、最後に投資初心者の方を念頭にどちらを選べばいいのかについてその考え方もご紹介していきます。

ETFとは?

ETFとは、「Exchange-Traded Fund」の略称であり、日本では別名「上場投資信託」とも呼ばれています。

インデックス(指数)ファンドと同じように株式指数やセクター指数の値動きに連動するように指数を構成する銘柄の中から投資対象が選定され、ファンドに組み込んで運用されている指数連動型の投資信託です。

例えば、「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」などの日本株の株価指数だけでなく、S&P500やNYダウ、DAX株価指数、FTSE100種総合株価指数といった欧米の主要株価指数に連動するものもたくさんあります。

その他にも債券や原油などの商品先物指数など様々なセクター指数に連動するものが選べます。

ETFは、それ自体が上場していることからもわかるように、株や為替と同じように市場が空いている時間帯にはいつでも自由に売買することができます。

売買注文は証券会社を通じて、証券取引所に直接オーダーすることになります。注文方法は株式や為替同様に指値注文や成行注文のいずれも可能です。

尚、ETFの値動きは連動している株価指数を構成する銘柄の動きと似たような動きをしますが、ETFそれ自体の値が動くために必ずしも完全に一致するわけではありません。

また、市場参加者が少ない場合には決済に時間がかかる場合もあります。

ETFはアメリカ市場で人気が先行し、その後世界中に広まりました。

日本では個人投資家だけでなく、金融緩和を継続中の日銀が年間6兆円規模で購入を継続しているといわれ、その時価ベースでの保有額は2019年3月末の時点で約28兆円を超える規模となっています。

日銀は大量のETFを買い続けることで間接的に日本株を下支えしており、世界最大の機関投資家とされるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の日本株保有額に迫る勢いとなっています。

インデックスファンドとは?

インデックスファンドもETF同様に、日経平均やS&Pなどの株価指数や債券・商品先物指数などの値動きに連動するように、その指数の構成銘柄の中から選ばれた銘柄でファンドが運用されています。

近年では、これらの株価指数の中から炭素排出量の削減に貢献している企業への投資比率を高めるような指数を独自に作り出して運用するファンド運用会社もあります。

インデックスファンドはETFと違って上場されておらず、売却する際の価格は一日一回決められる基準価格となります。

注文する場合は証券会社や銀行などの窓口やネット証券ならネット上でも購入できます。

ETFとインデックスファンドの違い

ETFもインデックス投信も投資信託である点で共通し、さらに日経225やS&P、NYダウなど世界的にメジャーな株価指数、さらに債券や金・原油といった商品先物指数に連動するような銘柄を組み込んで運用されています。

投資対象はそれぞれ似たような商品の設定がありますが、その一方で以下に挙げるような違いもあります。

上場・非上場の違い

ETFとインデックスファンドの最大の違いはETFが上場しているのに対し、インデックス投信は非上場となっている点が挙げられます。

また両方のファンドには以下のような違いもあります。

購入を検討する場合はそれぞれの特徴についてしっかりと捉えてください。

信用取引

ETFはまだ対象銘柄数も市場規模も日本ではそれほど大きくはありませんが、信用取引できる点もインデックスファンドと異なります。

買いからだけでなく、売りからも取引できるため、下落相場の場面ではマーケットの下落トレンドに追随して利益を乗せることも可能です。

また、保有しているETFを売りたくない場面で下落した場合などにも、ヘッジ取引として活用することもできます。

さらにETFにはレバレッジ(ブル)型ファンドとインバース(ベア)型ファンドがある点もインデックスファンドとの違いです。

相場が上昇トレンドを継続すると予想されるような場面では、株価指数の1.5倍や2倍といった値動きが反映され、利益もその分だけ増えるのがレバレッジ(ブル)型ファンドです。反対にインバース(ベア)型ファンドは、下落トレンドが予想される場合に同じような値動きと利益が期待できます。

信用取引もレバレッジ(ブル)型ファンド・インバース(ベア)型ファンドも、リスクが増えるものの、資金効率の高い取引を可能にしてくれます。

売買金額

ETFの場合、すでにご紹介したように市場で日々売買されていますので、売却する場合の売買金額は常にリアルタイムで変動し、すぐにその場で知ることができます。

インデックスファンドの場合は基準価格というものが1日1回決められます。

売却タイミングによっては翌日の基準価格が判明するまで売買金額がわからないという場合もあります。

価格の透明性ということでは、ETFのほうが高いといえるでしょう。

最低投資金額

ETFの最低購入単位は、数万円から10万円ほどとなっています。

一方のインデックスファンドの場合、1万円単位で購入可能です。

従って、小口分散投資にはインデックスファンドのほうが向いていることになります。

信託報酬

ETFの信託報酬はインデックファンドよりも割安なのが特長です。

ETFが一般的には0.3%~0.5%ほどの報酬率なのに対し、インデックスファンドは0.5%~1.0%ほどとなっています。

信託報酬は保有期間中に継続的に発生する費用となります。

長期投資を前提として保有する場合、ETFのほうが有利な面があります。

ただし、購入時にかかる販売手数料は、インデックスファンドには「ノーロード」と呼ばれる無料の商品が増えている一方、ETFでは証券会社によって手数料率は異なりますが、一定の販売手数料が発生するものが多いといえます。

分配金の再投資

インデックスファンドの場合、分配金があれば自動的に投資元本に追加されて複利運用されます。

しかし、ETFの分配金は組み込まれている銘柄の配当金と利息などの経費を差し引かれて後の金額が決算ごとに分配されます。

つまり、分配金は運用に回ることがありませんので、もし分配金も投資に回したいのであればその都度、別途買い付けなければなりません。

投資初心者はいずれの投資信託を選べばいいのか?

これについては、投資資金や投資期間などに応じて異なりますので、一概に断定できません。

ただし、小口分散投資がしやすいという点や積立投資が可能な点を考慮すると、投資初心者の方であれば最初のうちはインデックスファンドから始めてみるのも一案です。

投資信託の投資方法には「リレー投資」と呼ばれているものがあります。

海外ETFを利用するリレー投資とは?リレー投資を行うタイミングも解説

この方法では、最初は積立型の投資信託で始め、投資資金が増えてきたら最低投資金額の大きいETFに買い替えるという方法です。

この方法であれば最初のうちは少額の資金で無理なく投資を始め、ある程度まとまった投資資金となるまで投資を継続できます。

そして最終的にETFに切り替えることで、保有コストの低いETFのメリットが得られ、長期投資で資産をじっくりと育てていくことが可能です。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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