The Motley Fool

【米国株動向】ウーバー、この4カ月で約100億ドル調達したがまだ足りず

モトリーフール米国本社、2019年9月12日投稿記事より

ライドシェアリング(配車サービス)大手のウーバー・テクノロジーズ(NYSE:UBER)は、5月に上場後、合計約100億ドル(約1兆800億円)を調達したのですが、資金がまだ足りないようです。

上場で潤沢な資金を得た同社ですが、大きな現金燃焼状態(フリーキャッシュフローが赤字)が続いており、今後の見通しを注視すべきでしょう。

(訳注:ウーバーの株価は6月の上場来高値から約28%下落しており、時価総額は約565億ドルで推移しています。)

【米国株動向】ウーバーの第2四半期、成長減速で株価急落

今年最も注目されたユニコーンIPO(新規株式公開)の一つだったウーバーは、上場に伴い、手数料などを差し引いて約80億ドルを手にしました。

そして同社は、上場直後に締結したペイパルへの私募債発行を通じて5億ドルを調達しました。

さらに7月、トヨタ自動車、ソフトバンク、デンソーなどから計10億ドルを調達しました。

Careem買収で借り入れ

ウーバーは12日朝、機関投資家向けに7億5000万ドルのシニア債(2027年償還)発行を発表しました。

調達資金は中東・北アフリカのライドシェアリング大手Careemの買収に充てられます。

同社は3月にCareemを31億ドルで買収すると発表していました。

Careem買収は、17億ドル分は転換社債、14億ドル分は現金で賄われます。

シニア債で調達される7億5000万ドルはこの現金部分に充当されます。

ウーバーは、第2四半期末時点で137億ドルもの現金及び現金同等物を保有していますが、Careem買収のかなりの分を負債で調達することになります。

続く現金燃焼

ウーバーは、主力事業が大きく現金燃焼状態です。

2019年上期の営業キャッシュフローは、マイナス16億ドルでした。

同社は状況を改善するため、今週初め、プロダクトおよびエンジニアリング部門で435人のレイオフ(一時解雇)を発表しました。

これは、世界全体の総従業員数の約8%にあたります。

同社は7月に初のレイオフを行い、マーケティング部門で400人削減しました。

さらに今週、ウーバーのコスト構造と現金燃焼率に大きな影響を及ぼす可能性がある動きがありました。

それは、カリフォルニア州議会で、「ギグエコノミー」の雇用形態でフリーランスとして働いてきた人々を、正式な従業員として扱うよう企業に義務づける法案が可決されたことです。

これにより、同州においては、ウーバーの運転手にも健康保険、時間外給与などが支払われることになります。

カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサムはこの法案に署名する見込みで、ウーバーは今後さらに資金が必要となる可能性があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、テクノロジー分野に投資したい投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「人工知能というテクノロジーの「第三の波」が、日本の年間GDP以上の付加価値を生み出す」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

Evan Niu, CFAは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、ペイパル・ホールディングス株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、ペイパル・ホールディングス株に関するオプションを保有しています(2019年10月の97ドルのショート・コール)。モトリーフール社は、ウーバー・テクノロジーズ株を推奨しています。

最新記事