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Eコマース銘柄比較:ショッピファイとペイパル

モトリーフール米国本社、2019710日投稿記事より

ショッピファイ(NASDAQ:SHOP)とペイパル・ホールディングス(NASDAQ:PYPL)は拡大するEコマース(電子商取引)市場でプレゼンスを高めています。

Eコマース市場は2025年までに24兆ドル(約2600兆円)に達すると推定されています。

ペイパルは、消費者や加盟店の決済サービスで収益をあげています。

一方、ショッピファイは、小売業者や企業が製品やサービスをオンラインで販売できるようにするクラウドサービスを展開しています。

両社の株価は過去12カ月間でS&P 500の8%の上昇を大きく上回り、ペイパルは35%上昇し、ショッピファイは100%以上も急上昇しました(記事執筆時点)。

どちらの企業を長期的な視点で購入すべきかを判断するために、その業績動向を見てみましょう。

ショッピファイ

ショッピファイのサービスでは、クラウドベースのEコマースプラットフォームにより、あらゆる規模の顧客が簡単にオンラインショップを開設することができます。

現在80万以上の加盟店が同社のEコマースプラットフォームを使用しており、直近四半期では、売上は前年比50%増の3億2,050万ドルとなりました。

同社が成功した理由の1つは、成長を継続させるために新たな分野を追求し続けていることです。

たとえば、同社のサービスは当初、小規模商店向けのソリューションとして主に開始されました。

しかし最近では、大企業向けのプレミアムサービスであるショッピファイ・プラスにより、高度な仕様のサービスを求める大企業もターゲットにしています。

ショッピファイ・プラスは現在、毎月売上の26%を占めています。

大企業は、オンラインでの直接販売を重視し始めているため、これは時流に乗った戦略です。

さらに、同社は最近、アマゾンの第三者向けフルフィルメント(受注から商品引き渡しまでの一連のプロセスをサポート)サービスと競合する注文履行サービスを発表しました。

商品出荷でより早くより安価な方法を探している企業に対して、ショッピファイの魅力が高まるでしょう。

ペイパル

ペイパルは、大手デジタル決済企業の1つで、ユーザーがオンラインで簡単に商品を購入できるようにする一連のサービスとアプリを提供しています。

CEOのダニエル・シュルマンは、デジタル決済市場は最終的には100兆ドルの規模になると考えています。

同社の早い段階でのリードは、競合他社に対して大きな強みとなっています。

直近四半期では、ペイパルの売上高は前年同期比で12%近く増加し、新規アクティブアカウントが930万増え、調整後利益も37%増と大きく伸びました。

2億7,700万人を超えるアクティブアカウントがあるため、同社のデジタル決済分野における優位性は、すぐには揺らぎません。

さらに、ペイパルの成長分野はオンライン決済サービスだけではありません。

同社は、モバイル決済個人間送金サービスの「ベンモ」アプリなどを通じて、新しいデジタル決済市場にも進出しています。

ベンモを使うと、レストラン料金の分割からベビーシッターへの支払いまで、ユーザーは簡単にお金を送金することができます。

ペイパルはまた、個人間送金を超えて加盟店がベンモのモバイル決済を利用できるようにすることで、ベンモの決済範囲を拡大しています。

ベンモは4,000万を超えるアクティブアカウントを保有しており、直近四半期には総支払額210億ドル(前年同期比73%増)を処理しました。

デジタル決済市場における同社の強みとベンモの決済範囲拡大により、ペイパルはEコマース市場のさらなる成長の恩恵を受け続けるでしょう。

結論

両社とも長期投資に値すると考えられます。

しかし、ペイパルの方がやや優位かもしれません。

ショッピファイは急速に成長していますが、ペイパルの財務状況の改善を評価すべきでしょう。

たとえば、ペイパルの過去12カ月の実績フリーキャッシュフローは約60億ドルですが、ショッピファイは依然として赤字です。

さらに、ペイパルのPSR(株価売上高倍率)は8.6倍ですが、ショッピファイは約31倍であり、ペイパルの方が割安とみられます。

ペイパルの強力な財務内容、新しいモバイル決済での成長、デジタル決済分野での主導的な地位を考えると、長期投資に値する銘柄との見方があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Chris Neigerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アマゾン株、ペイパル・ホールディングス株、ショッピファイ株を保有し、そして推奨しています。

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