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注目すべき中国フィンテック銘柄:平安保険と百富環球科技

モトリーフール香港支局、2019年9月9日投稿記事より

金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた「フィンテック」の活用により、中国でも毎日何億人もの人々がモバイル端末を使って買い物しており、ビッグデータの利用も増えています。

また、フィンテックは数多くの企業に新たな機会を生み出しています。

2018年、アリババ・グループ(NYSE:BABA)の一部であり、中国決済プラットフォームであるアリペイの親会社、アント・フィナンシャル・サービス・グループは、推定1500億米ドル(約16兆2000億円)のバリュエーションに基づき140億米ドルを調達しました。

なお、米国の主要金融機関であるゴールドマン・サックス・グループの時価総額は725億米ドルに過ぎません。

この記事では、中国の大手フィンテック企業である中国平安保険(ピンアン・イン、 SEHK:2318)および百富環球科技(パックス・グローバル・テクノロジー、SEHK:327)を紹介します。

中国平安保険

中国平安保険の収入の大部分は保険料ですが、年間売上高の1%(約10億米ドル)をテクノロジー関連投資に費やしています。

フィンテック関連投資対象は、主にブロックチェーン、クラウド、AI(人工知能)、顔認識などです。

これらの技術から、同社はさまざまな分野でフィンテックのプラットフォームを構築しようとしています。

このうちいくつかの取り組みに成功しています。

平安保険はソーシャルレンディングおよび資産管理プラットフォームである陸金所(Lufax)を一部所有しており、陸金所は2018年末に約394億米ドルのバリュエーションに基づき約13億米ドルを調達しました。

(訳注:日本のSBIホールディングスも、この陸金所の資金調達に参加しました。)

規制のため、陸金所はソーシャルレンディングビジネスを縮小していますが、資産管理ビジネスには大きな価値があります。

また、平安保険は金融機関にクラウドサービスを提供しており、社内で開発した技術を、中国の中小金融機関にSaaS(Software-as-a-Service、ソフトウェアの必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できる提供モデル)として提供するOneConnectというサービスもあります。

平安保険の予想PER(株価収益率)は9.53倍、配当利回りは約2.2%で比較的安定しているとみられます。

百富環球科技

百富環球科技は、POS(販売時点情報管理)ハードウェアおよびソフトウェアアプリケーションに関連する電子決済端末ソリューションの主要サプライヤーの1つです。

決済端末市場は大きく、2018年の世界市場規模は623億米ドルで、年平均成長率(CAGR)約8%前後で拡大し2025年までには1085億米ドルに達すると予想されています。

新興国ではスマートフォンの普及が拡大しており、特にアンドロイドのオペレーティングシステムを利用したモバイル決済が増加しています。

百富環球は、この市場をターゲットとするアンドロイド決済端末を開発し、2019年上半期に30万台超を出荷しました。

この世界的な成長トレンドにより、百富環球の2019年上半期売上高は前年同期比26.2%増の23億7000万香港ドルと堅調でした。

1株当たり利益も26%増の0.296香港ドルでした。

まとめ

フィンテックは今後ますます重要な分野となり、平安保険と百富環球はこの恩恵を受けるでしょう。

両社はフィンテック製品開発に多くの資本を投資しており、これからも成長を継続していくでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。元記事の筆者Jay Yaoは、記事で言及されている株式を保有していません。

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