The Motley Fool

【米国株】直近の相場観。周りがネガティブなら買いなのか?

8月からボラティリティの高い相場が続いていますね。

フルインベストメント気味の方や、順張り投資家の方は先行きに不安を抱いているのではないでしょうか。

SNSなどを見ていると、いろいろな声を見かけますが、今回は逆張り思考が強いライナスの相場のスタンスと、その理由を書きたいと思います。

ライナスのスタンス

これはライナス個人の感覚であり、今後の相場観を保証するものではないのですが、私としては目先の見通しに対しややネガティブです。

米中貿易摩擦の影響もありますが、海運、鉄道などの輸送関連企業の見通しが悪化してきていることと、特定の資本財、消費財の需要が減速気味であることから、景気は好況の山頂に向かおうとしているか、既に下りはじめているのではないか、と考えています。

とは言え米国も景気の後退や株価の下落に対し、指をくわえて見ているだけとも思えません。

利下げや「口撃」で対応し、ボラティリティの高いボックス気味の相場がしばらくは続くのではないか、とも思っています。

いずれにせよ、昨年や今年の上半期ほどのアゲアゲ相場はあまり期待していません。

ちなみに、仮に利下げで一時的に株価が持ったとしても、一般的に利下げを行えばドル円相場は円高に傾くので、円建てで考えると資産はそれほど伸びません。

長期投資家であるライナスとしては現状の円建て資産の目減りは気にしませんが、ドル転して株を買うなら、株価動向だけではなく為替動向にも気を配りたいですね。

むしろ今こそ買いなのか?

逆張り思想の投資家の中には、靴磨きの少年の話を引き合いに「みんなが買っているから天井」とか、「米国株に対する過度なポジティブスタンスはバブル」と捉えている方もいます。

最近ではやや上下を繰り返しているため、「バブルだ!」という声は聞こえなくなってきている気がしますが、まだ割高圏内と考えている人もいるのではないでしょうか。

その反面、上記のようにネガティブな方向性を示す人が増えてくると、「周りがネガティブになり始めたから買い」「ポジティブな発言が見られなくなったから買い」と捉えている方もいるでしょう。

元々割高感がある、と主張していた方が、上げ止まり、2~3%程度の下落を見て「やはり調整が来た」「キャッシュがない人は涙目だろう」と言う発言をしている方も見かけました。

相場観は各々判断が異なるとは思いますが、上記の理由だけで買場と考えるのは、個人的にはこれはやや買い焦りすぎかな、と思います。

これは言うまでもなく当たり前のことですが、超長期投資を前提として今の株価はあまり気にしない、と言う人を除いて(そもそもそういう方であれば、今が「売り」とか「買い」とか考えないとは思いますが)、「その価格で買う」と言うことは「そこからさらに上げる」と判断していることになります。

S&P500のチャートを見ると、2018年12月、2019年6月に凹みながら少しだけ昨年の高値を更新し、ここ1ヶ月は上下を繰り返すボックス相場となっています。

米中貿易摩擦の影響もある上に、元々8月は夏枯れになりやすいため直近1ヶ月の騰落に頼るのはやや乱暴ですが、「今が買い」と捉える人は、「ここから上に抜ける」と判断しているということです。

「その通りだよ!上抜けするでしょ!」と思える方は問題ありませんが、「いやー、そう言われると不安だわ」と思う方は他の材料も探してみることをオススメします。

市場心理は投資において重視すべきことですし、他人と違う思考で動くこともより高いリターンを得るためには大切なことですが、「自分の現在地」は見失わないようにしましょう。

相場の「先取り過ぎ」には警戒したい

ただし、最近気になるのは以前投稿した「【米国株】効率的市場仮説だけを妄信していいものか?」でも書いた通り、「推測」すら織り込もうとしているように感じることです。

例えば、「利下げが行われる時はすぐに景気後退とはならず、もう一段株価が上昇したのちリセッションに入ることが多い」とか、「リセッション=大暴落とは限らないので、過度に慌てる必要はない」とか、こういった過去の傾向と理屈の上では正しいと思われる事柄を市場参加者がどう判断しているか、ということです。

もし市場がある程度効率的で、利下げを含めたサイクルを過去の傾向から織り込むとするならば、今は「最後の株高を期待した投資家が過剰に買い込んでいる」可能性もありますし、「リセッション=大暴落でないのなら、ホールドでも良いという楽観状態になっている」可能性もあります。

逆にこれを警戒して、最後の株高に期待せず早めに手放している投資家もいるかもしれません。

言い出すとキリがないのですが、誰しも考えるような表面的な判断とは浅いもので「考えすぎだよ」と思われるくらい考えて判断をした方が良いと思っています。

深く考えて納得した上での行動を心掛けたいですね。

まとめ

現代はSNSやブログなど、インターネットから様々な投資の情報が手軽に手に入るようになりました。

歴史的な天才投資家たちが記した書籍の時代とは変わってきています。

投資の歴史は繰り返される部分もあれば、変わっていく部分もあるわけです。

しかし、これらは自分で特定の方をフォローし、特定のブログを探して読むことで情報を得るわけですが、そこには自ら好みの情報に絞り込みやすい「フィルター」がかかっていたり、生存者バイアスがかかっていたりする場合があります。

にもかかわらず、多く目に映る情報が「世の傾向」であると判断しがちです。

そして、その誤って認識した傾向(モメンタム)からバリュエーションが割安である、と誤認識し、現在位置から値上がりが期待できる!と判断するのは危険です。

自分が保有する株価、あるいは市場全体を見たとき、「現在位置」と「バリュエーション」と「モメンタム」は必ずしも一致するとは限らないことを念頭に置いておくべきでしょう。

全体的に売り煽るような文章になりましたが、私は9月もUNP、ABBV、T、MCDを買い増します。

UNPの買い増しは薄氷を踏む思いですが、そういうルールを自ら定めているので、仕方ないですね…。

それでは今回はこの辺で。明日は大吉!


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記事の筆者ライナス@米株仮面は、ビザ株、マスターカード株、マイクロソフト株、アップル株、アルファベット株、ジョンソンエンドジョンソン株、ファイザー株、アムジェン株、アッヴィ株、コカコーラ株、P&G株、ブリティッシュアメリカンタバコ株、マクドナルド株、AT&T株、USバンコープ株、アメリカンステーツウォーター株、ユニオンパシフィック株を保有しています。

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