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注目すべき自動運転関連株:アルファベット、NXPセミコンダクターズ、ウォルマート

モトリーフール米国本社、2019629日投稿記事より

自動運転車はもはや将来のテクノロジーではありません。

その技術は既に確立されています。

ラスベガスでは、リフトとアプティブの自動運転車による5万回規模の実験が行われ、高評価を得ました。

テスラCEOのイーロン・マスクは、自社の自動運転システムについて自信を持っており、同社は来年にも公道で約100万台の「ロボタクシー」を走らせようと計画しています。

今後、自動運転関連で大きな恩恵を受けるとみられる銘柄として、アルファベット(NASDAQ:GOOG)(NASDAQ:GOOGL)、NXPセミコンダクターズ(NASDAQ:NXPI)、ウォルマート(NYSE:WMT)を紹介します。

アルファベット:圧倒的な市場リーダー

多くの自動車メーカーやテクノロジー企業が自動運転技術に取り組んでいますが、アルファベットの自動運転子会社ウェイモが確立した実績に匹敵するものはありません。

ウェイモは、すでに1000万マイルを超える実証実験を公道で行っています。2018年年末に、同社はウェイモ・ワンと呼ばれる、米国で最初の自動運転シェアリングサービスを開始しました。

このサービスにより、ユーザーはフェニックス地域の街中を移動するのに、後部座席に座ったままで自動運転を利用できます(なお、引き続き運転者が同乗し、ハンドルの前に座りますが、運転はしません)。

ウェイモの長年にわたる研究とテストの結果、同社は自動運転分野で圧倒的なリーダーとなりました。

もちろん、他の企業も自動運転の開発に熱心に取り組んでいます。

しかし、ウェイモの圧倒的なリードにより、同社がライセンスを供与しなければ、他社は自動運転の発展が見込めないというという状態となっています。

アルファベット傘下のウェイモ、日産・ルノーと自動運転車開発で提携

(訳注:アルファベットは、ウェイモが持つ特許権やノウハウなど知的財産権のライセンスアウトを意図しています。)

自動運転市場の規模は、2050年までに7兆ドルに達すると見込まれます。

そして、ウェイモのリードにより、アルファベットは同市場が拡大するにつれ、大きな恩恵を受ける立場にあります。

そして、アルファベットは自動運転市場がどうなろうとびくともしない巨大企業です。

ですから、投資家は自動運転に注目してアルファベットをポートフォリオに追加しても、大きなリスクを負うことにはならないでしょう。

NXPセミコンダクターズ:自動車コンピューティング分野向けICで依然リード

オランダの半導体メーカーのNXPセミコンダクターズ(以下「NXP」)は、巨大企業クアルコム(ティッカー:QCOM)との合併話が破談になった後、自動車コンピューティングの分野であまり話題に上がらなくなっています。

しかしNXPは依然として同分野をリードしており、同社のICは省電力でアナログ対応やセキュリティに優れています。

年間売上高は45億ドルに達し、デジタルメーターや運転支援システム(ADAS)などの重要な分野で市場シェアを拡大しています。

世界の自動車用半導体市場は、2023年に年間675億ドルに達すると予想されています。

NXPが現在の12.5%のシェアを維持できれば、同社の自動車用半導体部門の売上高は今後4年間で87%増加することになります。

NXPが同市場で存在感を増していることを考えると、市場シェアを落とすことはないでしょう。

NXPの株価は、予想PERの10.7倍またはフリーキャッシュフローの9.6倍で取引されており、株価は過小評価されていると考えられます。

自動車業界は今後本格的な自動運転の時代に突入するため、NXPの株価には大きなアップサイドが期待できるとの見方があります。

ウォルマート:自動運転は配達費用削減でメリット

一見すると、自動運転車の恩恵を受ける会社として、自動車メーカーやチップメーカーではなく、ウォルマートを含めることは的外れなように思われるかもしれません。

しかし、大局から見た場合、自動運転への移行の勝者としてウォルマートを含められます。

自動運転車は、人間の運転手の必要性を排除します。

運送会社以外で、輸送費と配達費用の削減の恩恵を受けやすい会社を想像してみましょう。

ウォルマートは、Eコマースの巨人アマゾンに売上を奪われるのを我慢できず、2016年にアマゾンの主要競合EコマースのJet.comに約33億ドルを出資しました。

アマゾンの真の競争相手になるための最大の策は、大型物流センター間の配送だけでなく、物流センターから各店舗への配送コスト、そして宅配コストを大幅に削減することです。

これにより、ウォルマートの約4,800店舗が翌日(または同日)配達の前線基地になります。

自動運転車の利用でコスト削減と配達の機動性が実現すると、基本的に店舗を持たないアマゾンに多大な圧力をかけることになります。

ウォルマートは、食料品配達などを視野に入れて自動運転会社と提携してきました。

同社は、アルファベットのウェイモと提携して顧客を自動運転車で食料品店に向かわせます。

そしてマイアミでは、フォードの自動運転車を使って食料品を顧客に配達しています。

ウォルマートは、自動運転から大きな利益を得ようとしています。

ウォルマートとアマゾンが先行する米国のオンライン食品販売

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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アルファベットのエグゼクティブであるSuzanne Freyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事のNXPセミコンダクターズ担当筆者のAnders Bylundは、アルファベット(A株)、NXPセミコンダクターズ株、テスラ株を保有しています。アルファベット担当のChris Neigerは、記事で言及されている株式を保有していません。ウォルマート担当のJamal Carnette, CFAは、アルファベット(C株)を保有しています。モトリーフール社は、アルファベット(A株)、アルファベット(C株)、テスラ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、クアルコム株を保有しています。モトリーフール社は、NXPセミコンダクターズ株を推奨しています。

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