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注目すべき高配当株:アッヴィ、AT&T、ギリアド・サイエンシズ

モトリーフール米国本社、2019年9月1日投稿記事より

配当利回りが高く、魅力的なバリュエーションの株を見つけるのは、配当投資家にとって難しいことです。

しかし、探せばあります。

そのような株として、アッヴィ(NYSE:ABBV)、AT&T(NYSE:T)、ギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)を紹介します。

アッヴィ:株価低迷にもかかわらず、高配当利回りと今後の展望に期待

バイオ医薬品のアッヴィの配当利回りは6.5%と魅力的です。それだけではありません。

同社はアボット・ラボラトリーズから分離されて以来配当を合計168%上げてきました。

アッヴィは、増配を通じて更なる株主還元をコミットしています。

配当利回りが高いことに加え、アッヴィ株は低迷しています。

株価は年初来で約26%下落し、予想PER(株価収益率)7倍を若干上回った水準です。

医薬品業界では最も低いバリュエーションの一つですが、同社は過去12カ月間に98億ドル以上のフリーキャッシュフローを創出していて魅力的です。

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投資家は、アッヴィの売上高の約60%を占める関節リウマチ治療薬「ヒュミラ」の特許独占権切れに伴う売上高減少を懸念しています。

また、しわ対策の注入薬「ボトックス」で有名なアラガンの630億ドルに及ぶ買収についても疑問視しています。

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一方、アッヴィは最近、関節リウマチ治療薬Rinvoqで重要なFDA(米食品医薬品局)の承認を得ました。

同社は年初に、乾癬治療薬SkyriziのFDA承認を受けています。

どちらの薬も大型ブロックバスター(売上高10億ドル以上の薬)になれば、ヒュミラの売上減少に十分対応できるとみられます。

AT&T:混乱続くテレビ部門以外は全般的に堅調

大手通信会社であるAT&Tの配当利回りは5.8%超で、市場では主要配当株の一つと引き続き見なされています。

同社は大幅な増配は行わないものの、35年連続増配という優れた記録を有しています。

AT&T株は現在、予想PERの9.6倍前後で取引されています。

競合通信企業の水準よりも低いため、バリュエーション的にも魅力的です。

AT&Tは幾つかの困難に直面しています。同社のテレビ部門はかなり混乱していて、HBOの人気テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」終了後、HBOの契約者は解約してディレクTVに移るなど、系列テレビでの食い合いが加速しています。

さらに、AT&Tのビデオストリーミング展開も混迷しています。

さらにAT&Tには、タイムワーナー買収等に伴い約1600億ドルの巨額負債の暗雲が垂れ込めています。

しかし、テレビ部門を除けば、AT&Tの事業は全般的に堅調とみられます。

負債も着実に減らしています。

AT&Tに急成長を望むのは酷ですが、高速の次世代5Gワイヤレスネットワークの構築は、今後の成長を押し上げるでしょう。

なお、重要なのは、AT&Tは確実に配当を出し続けると考えられることです。

ギリアド・サイエンシズ:魅力的な配当と新CEOの堅実な手腕

バイオテクノロジー大手のギリアド・サイエンシズには長期的な配当記録はなく、配当を開始したのはつい4年前です。

しかし魅力的な配当で、現在の予想配当利回りは約4%で、2015年の配当開始後約47%配当を引き上げています。

バリュエーションは低い水準です。同社株は予想PERの9倍をやや上回る水準で取引されています。

なお、画期的だったC型肝炎治療薬の売上落ち込み等による長期的な低迷の後、同社は売上高及び利益の成長路線に復帰しました。

ギリアドは、C型肝炎関連問題の影から完全には脱していません。

特に、非アルコール性脂肪性肝炎治療を含む後期ステージの治療薬研究で、パイプラインの後退に直面しています。

ギリアドはまた、米政府の医薬品価格抑制など全般的な医薬品株への逆風に直面する可能性があります。

それでも、ギリアドの展望は以前より明るくなっています。

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今年3月にCEOに就任したダン・オデイの堅実な手腕の下、ブロックバスターとなりうる免疫治療薬filgotinibは、規制当局の承認を得られる可能性があります。

BiktarvyなどのHIV薬の業績も引き続き堅調です。

今後、ギリアドは増配を継続し、バリュエーションも切り上がっていくとみられます。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Keith Speightsは、アッヴィ株とギリアド・サイエンシズ株を保有しています。モトリーフール社は、ギリアド・サイエンシズ株を保有し、そして推奨しています。

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