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注目されるEコマース株3選:ジロー、スティッチ・フィックス、アリババ

モトリーフール米国本社、2019626日投稿記事より

Eコマース(電子商取引)は、小売業界に「破壊的」な影響を及ぼしています。

それでもなお、デジタル販売チャネルは依然として小売業界の約10%しか占めていませんので、さらなる成長が予想されます。

今後魅力的なEコマース銘柄として、ジロー・グループ(Zillow、NASDAQ:Z)(NASDAQ:ZG)、スティッチ・フィックス(NASDAQ:SFIX)、アリババ(NYSE:BABA)を紹介します。

ジロー:不動産マーケットプレイス運営、不動産仲介および直接売買、不動産ローンを連動

不動産市場は、多くの投資家が頭に思い浮かべるEコマースカテゴリーではないでしょう。

しかしジローは、不動産および住宅のマーケットプレイスを運営するだけでなく、不動産仲介および直接売買、不動産ローン組成・運用をそれに連動させて顧客の利便性を向上させており、これまでの不動産業界の常識を大きく変えています。

ジローのサイトでは、地域の不動産業者、賃貸情報など幅広い情報を提供しています。

そして、サイトを通じて、住宅所有者と住宅購入希望者は短期間で簡単に不動産取引を行うことができます。

仲介業者との煩雑な交渉や手続きは不要です。

更に、同社は住宅などを直接売買したり、顧客向け住宅ローンを組成したり、ローンを再販したりしています。

ジローの急成長は、共同創設者リッチ・バートンの力によるところが大きいと言えます。

彼は、投資家コミュニティと優れた関係を築いており、4か月前にCEOに就任しました(記事執筆時点)。

その時ジローは、今後3〜5年以内に毎月5,000戸の住宅購入を目標とし、年間売上高は200億ドルになるだろうと述べていました。

前四半期において、ジローは898軒の住宅を購入し、414件を売却し、その過程で約1億2,900万ドルの売上をあげました。

ジローの株価は、事前予想を上回る四半期決算の後に上昇しました。

しかし、それでもまだ最高値を35%下回る水準で取引されています。

スティッチ・フィックス:衣料品業界初のサブスクリプション・サービス

スティッチ・フィックスは、AI(人工知能)とスタイリストが顧客の服を選んで配達するという、衣料品業界では初めてのサブスクリプションベースの販売モデルです。

しかし、そのターゲット層の多くは同社の存在、そしてサービスの仕組みさえ知りません。

同社はEコマース市場での認知度を上げつつあり、大きな進歩を遂げています。

最近の決算発表によると、アクティブユーザー数と1回の注文あたりの平均支出額が順調に伸びています。

さらに、同社の顧客満足度指標は、過去4四半期において徐々に上昇しています。

CEOのカトリーナ・レイクと経営陣は、クロスチャネルマーケティングを通じて認知度向上を狙っています。

また、同社は男性や子供向けの部門を立ち上げ、さらに英国などの主要な国際市場に進出しています。

衣料品におけるサブスクリプション・モデルが浸透すれば、スティッチ・フィックスは大きなリターンを生み出すことでしょう。

【米国株動向】10年後のスティッチ・フィックスは?

アリババ:中国のEコマースとクラウドのリーダー

中国最大のEコマースおよびクラウドプラットフォームであるアリババの株価は、過去12か月間で、米中貿易戦争と中国の景気減速に対する懸念から20%近く下落しました。

しかし、同社は驚くべき成長を続けています。

同社の昨年の総売上高は、前年同期比で51%増加しました。2つの主要電子取引市場であるTモールとタオバオの取引量は、それぞれ31%と19%増加しました。

同市場の年間アクティブ登録者数は18%増の6億5,400万人、同市場のスマートフォンを通じた月間アクティブユーザー数は17%増の7億2100万人でした。

そして、純利益は12%増加しました。

利益率の高いクラウド事業が利益率の低いEコマース事業を下支えする仕組みのアマゾンとは異なり、アリババのEコマース事業は利益率が高いのが特徴です。

そして、Eコマース事業の勢いに乗じて、クラウド事業を東南アジア、ロシア、ヨーロッパなどの市場にも拡大しようとしています。

しかし、中国での圧倒的なプレゼンスと比較すると、これらの市場でのクラウド事業はまだ始まったばかり、わずかな影響力しかありません。

これらの投資は収益構造を強化し、中国市場でバイドゥ、テンセント、およびその他のライバルに対する差を広げるでしょう。

アリババは今年の売上高が5000億人民元(728億ドル)に達すると予測しています。

これは2018年から少なくとも33%の増加となります。

アリババは利益予想を発表していませんが、アナリストは22%の成長を見込んでいます。

それゆえ、米中貿易戦争や中国に関するポジティブなニュースが出れば、投資家は同社株の購入に向かうと思われます。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事のスティッチ・フィックス担当筆者のDemitrios Kalogeropoulosは、アマゾン株とジロー・グループ(C株)を保有しています。アリババ担当のLeo Sunは、アマゾン株、バイドゥ株、テンセント・ホールディングス株を保有しています。ジロー担当のSteve Symingtonは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、アマゾン株、バイドゥ株、スティッチ・フィックス株、テンセント・ホールディングス株、ジロー・グループ(A株)、ジロー・グループ(C株)を保有し、そして推奨しています。

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