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長期保有で注目すべき米国株:インテュイティブサージカル、AOスミス、ベライゾン

モトリーフール米国本社、2019年8月31日投稿記事より

数十年にわたる保有に値する銘柄を見つけることは、至難の業です。

企業および市場環境は常に進化を続けているため、現在リードしている企業が今後もリードし続けるとは限りません。

間違った銘柄選択を避ける確実な方法はありませんが、景気動向や消費者の変化に影響されない安定的な需要を享受する銘柄への投資にフォーカスすべきでしょう。

そのような長期保有で注目すべき銘柄として、インテュイティブサージカル(NASDAQ:ISRG)、AOスミス(NYSE:AOS)、ベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)を紹介します。

インテュイティブサージカル:手術ロボット市場の圧倒的リーダー

インテュイティブサージカルは手術ロボットシステム市場のリーダーで、今後長期にわたり、高齢化や世界での手術増加などのメガトレンドの恩恵を享受できるでしょう。

同社のダヴィンチロボットは、患者の体をなるべく傷つけないように手術をサポートするため、患者の早期回復、早期退院に寄与します。

ダヴィンチシステムは、既に婦人科、前立腺がん、ヘルニアなどの手術で使用されています。

ダヴィンチシステムが使われた手術の件数は、2018年に前年比18%増の100万件に達しました。

インテュイティブサージカルによれば、ダヴィンチシステムの利用が世界で広がっているため、サポートする手術件数は今年16%~17%増加する見込みです。

ダヴィンチシステムの利用増が、インテュイティブサージカルの業績を押し上げています。

2019年上期の売上高は前年同期比18%増の21億ドル(約2200億円)、営業利益は11%増の8億1700万ドルでした。

競合他社も手術ロボットを開発していますが、インテュイティブサージカルは市場で大きくリードしています。

手術ロボットは高額で習熟に時間がかかるため、同社にとって新規参入企業は大きなリスクではありません。

また、手術ロボットシステム導入に伴い、使い捨て器具の使用などシステム維持のアフタサービスが必要となるため、インテュイティブサージカルにとって新たなストック収入となります。

インテュイティブサージカルの長期目標は、ダヴィンチシステムが対応できる手術を増やすことです。

毎年数千万件の手術が行われており、同社の長期的な事業拡大ポテンシャルは大きいため、今後もかなり長期にわたり同社は市場平均を上回る成長を続けるとみられます。

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AOスミス:ありふれた製品で株主に恩恵

AOスミスは、給湯器というありふれた製品で、米国のみならず海外で積極的に事業を展開しています。

1999年以降、米国の家庭用給湯器の年間売上台数は800万~1000万台で推移していて、その80%以上が交換需要です。

AOスミスは過去20年間に米国の給湯器市場シェアを拡大していて、現在、家庭向けが4割、業務用が5割です。

米国事業の安定的なキャッシュフロー創出を活用し、海外進出、増配、自社株買いを進めています。

これら全てが、過去10年間の堅実なトータルリターンに結実しています。

AOスミス(青)とS&P500インデックス(オレンジ)のトータルリターンの推移(単位:%)

出典:YCHARTS。2019年8月20日時点

なお、AOスミスは中国市場に大きく依存していて、これまで同国の中間層拡大の恩恵を受けてきました。

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約1万6000人の従業員の半数以上が中国をベースとしており、中国の9000以上の店舗が同社の給湯器を扱っています。

このため、米中貿易戦争激化の影響に関して投資家は懸念しています。

4月下旬以降、同社の株価は低迷しています。

同社は、インドなどの新興国で次の成長の源泉を追求しています。

AOスミスは長年にわたり、ありふれた、しかし生活に必要な製品を販売することで、株主に優れたリターンをもたらしてきました。

長期投資向けの銘柄を探している投資家にとって、同社株は検討に値するでしょう。

ベライゾン:長期的な競争優位性をもたらす規制環境、そして5G展開

大手通信企業のベライゾンは、長期的な競争優位性があり、事業を拡大していける企業とみられます。

通信業界は典型的な規制業種であり、携帯電話向け周波数帯域や営業規模などが規制で守られています。

スタートアップ企業が通信業界の中核分野に参入するのはほとんど不可能です。

これが、そのままベライゾンの強みになっています。

下のチャートにあるように、ベライゾンは過去10年間に着実に売上高を拡大させており、営業キャッシュフローは300億ドルから400億ドルで推移してきました。

ベライゾンの営業キャッシュフロー(青)と売上高(オレンジ)の推移(過去12カ月ベース、単位:10億ドル)

出典:YCHARTS。2019年8月30日時点

そして今、ベライゾンは次世代5Gワイヤレスネットワークを構築しつつあります。

【米国個別株動向】ベライゾンが5Gから恩恵を受ける3つの要素

5Gは、自動運転車、仮想現実、拡張現実、スマートシティなどを実現する上で重要なインフラです。

様々な機器が様々な場所でつながる必要があり、これらがベライゾンにとって大きな成長機会となります。

それと同時に、これまでベライゾンに対して価格圧力をかけてきた競合携帯企業のスプリントとTモバイルの合併交渉が進んでいます。

もし合併が認められれば、米携帯市場はベライゾン、AT&T、スプリント・Tモバイル連合に支配されることになります。

通常、寡占化では価格圧力が弱まるため、ベライゾンも値上げを進めることができ、利益率の上昇につながる可能性があります。

米国におけるワイヤレス通信市場の重要性と寡占化の流れを考慮すると、ベライゾンの長期的なポジショニングは強力との見方があります。

そして約4%の優れた配当利回りを維持しています。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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元記事のインテュイティブサージカル担当筆者のTodd Campbellは、インテュイティブサージカル株を保有しています。Campbellの顧客は、記事で言及されている株式を保有している可能性があります。ベライゾン担当のTravis Hoiumは、ベライゾン・コミュニケーションズ株を保有しています。AOスミス担当のTyler Croweは、AOスミス株およびベライゾン・コミュニケーションズ株を保有しています。モトリーフール社は、インテュイティブサージカル株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、ベライゾン・コミュニケーションズ株を推奨しています。

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