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今注目される大型株3選:アリスタ、ネットフリックス、ブルックフィールド

モトリーフール米国本社、2019年8月27日投稿記事より

市場で懸念されることの大半は実際には起きません。

ですから、メディアや見出しに基づいて長期的な投資判断を行ってもうまくいきません。

長期投資で有効なのは、優れたビジネスモデルを有する企業への投資を継続させることで、そして、多くの投資家が市場動向に影響され株価が一時的に下落した時には買い向かうことです。

長期的に優れたビジネスモデルを有する大型株として、アリスタ・ネットワークス(NYSE:ANET)、ネットフリックス(NASDAQ:NFLX)、ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズ(NYSE:BIP)を紹介します。

アリスタ・ネットワークス:今後のインターネット需要の恩恵

ネットワーク機器および関連ソフトウェアのアリスタ・ネットワークスの株価は、最近乱高下しています。

2018年を11%減で終了した後、2019年には回復し年初来で一時50%も上昇しました。しかし、記事執筆時点では年初来で7%の上昇に過ぎません。買いの好機との見方があります。

アリスタ・ネットワークスの株価推移(単位:%)

出典:YCHARTS。2019年8月27日時点

幾つかの理由が今年の乱高下の背景にありました。第一に、アリスタは成長株として認識されていて、実績PER(株価収益率)は25.8倍です(S&P500インデックス銘柄の平均PERは22.5倍)。

しかし、クラウドコンピューティング分野で大口顧客のマイクロソフトなどからの需要が弱いため、同社の売上高も減速し、高成長ストーリーが終わってしまうのでは、と一部の投資家が懸念し、株価が下落しました。

第二に、投資家は、世界経済の減速と米中貿易戦争の激化がアリスタへ大きな悪影響を与えるのでは、との懸念を高めていることがあります。

確かに、世界がリセッション(景気後退)に突入すれば、企業の事業支出や設備投資は急減します。

株式市場は、実現の有無はともかく懸念を早めに織り込むため、アリスタの株価も下落しました。

しかし、長期的にはアリスタには依然大きな成長余地があります。

クラウドコンピューティングは引き続き高成長分野で、世界的な投資は当面は年間2桁増での拡大が予想されています。

さらにアリスタは、IoT(モノのインターネット)普及で注目されるエッジコンピューティング(分散処理型のオープンITアーキテクチャー)や大型データセンターでプレゼンスを構築しつつあります。

ネットフリックス:成長ストーリーは継続

過去15年の間に、ビデオストリーミング大手のネットフリックス株を買った投資家は、購入時期がいつであっても相対的によい投資になっています。

株価は、過去3年で3倍、過去5年で4倍、そして過去10年で4400%のリターンを生み出しています。

しかし、ネットフリックスに批判的な人は、常に急落すると警告してきました。

そして今、再び批判的な声が高まっています。多くのアナリストやブロガーは、ネットフリックスの最良の日々は過ぎ去ったと強調しています。

確かに、ウォルト・ディズニーやHBOなどが参入予定で、ビデオストリーミング業界の新たな競争が始まろうとしています。

ネットフリックスは既に世界中に1億5200万人の契約者を抱えていますが、第2四半期(4月~6月)の契約者数の伸びは経営陣の予想を下回りました。

こういった悪材料で、株価は52週高値から12%下落しています。

それでも、ネットフリックスの株価は実績PERの120倍と割高で、さらにフリーキャッシュフローの赤字が続いています。

本格的にネットフリックスの急落となるのでしょうか?

これはいつか見た映画のような既視感がある状況であり、これまで常にハッピーエンドで終わってきました。

米国のビデオストリーミング市場は飽和状態に近づきつつありますが、ネットフリックスは月額料金の値上げで利益率を高めています。そして、海外市場には大きな成長余地があります。

米国外の契約者数は9200万に過ぎず、第2四半期だけでも450万の純増になっています。

ネットフリックスは、世界で地域オリジナル作品の制作も拡大しています。

ビデオストリーミングではここに来て強力なライバルの登場ですが、各社ともネットフリックスのビジネスモデルに追随していません。

それは、ビデオストリーミングサービスをなるべくシンプルにし、広告をつけず、高品質のコンテンツを選びやすく提供する、というものです。

アマゾンのプライムビデオでは、見るたびに何らかの関連コンテンツや関連商品情報が付随します。ディズニーのHuluのコンテンツは、スキップできない広告だらけです。

ディズニー・プラスはまだ公開されていませんが、おそらくコンテンツに関連した商品が多く紹介されるのでしょう。

ネットフリックスの成長ストーリーにはエンドロールが訪れていないとみられます。

株価は長期的な上昇局面の一時的な下落に直面していると考えられ、買いの好機との見方もあります。

ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズ:史上最高値でも上振れ余地

ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズは、マスターリミテッドパートナーシップ(MLP、共同投資事業形態の一つ)です。株価は8月27日に史上最高値を付けました。

年初来で34%も上昇しており、配当も含めたトータルリターンは37%で、S&P500インデックス銘柄の平均トータルリターン18%の2倍以上です。

史上最高値を付けていますが、バリュエーションは適切とみられ、機関投資家は保有を望むでしょう。

これは、ブルックフィールドの主力事業(水道事業の保有および操業、輸送、通信、エネルギー、公益事業)が、潤沢なキャッシュフローを創出し、それはいかなる経済環境においても一貫していて予想可能だからです。

こういった事業は、人々や企業が頼る基礎的なサービスです。

このため、投資家はブルックフィールドの安定的な配当と約10年続いている増配に期待できます。

現在の配当利回りは4%以上です。

さらに、既に大型株ですが、ブルックフィールドには今後数十年にわたる成長余地があります。

ブルックフィールドが保有しているインフラ資産は現代的な生活に必要なだけでなく、今後世界的な中間層の拡大で需要のさらなる伸びが見込まれます。

総合すると、ブルックフィールドは2桁増の堅実な成長に加えて、今後何年にもわたる成長を支える事業計画があり、リセッションの影響を受けにくい資産が安定的なキャッシュフローを創出していきます。

史上最高値を付けていますが、さらなる成長に注目すべきでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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元記事のネットフリックス担当筆者Anders Bylundは、ネットフリックス株を保有しています。ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーズ担当のJason Hall は、ネットフリックス株、アリスタ・ネットワークス株、ブルックフィールド・リニューアブル・エナジー・パートナーズ株を保有しています。アリスタ・ネットワークス担当のNicholas Rossolilloと彼の顧客は、アリスタ・ネットワークス株を保有しています。モトリーフール社は、ネットフリックス株、アリスタ・ネットワークス株を保有し、そして推奨しています。

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