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米中貿易戦争の影響を受けにくい成長株3銘柄:スクエア、スナップ、マッチ

モトリーフール米国本社、2019年8月27日投稿記事より

米中貿易戦争が激化し、中国へのエクスポージャーが大きいアップルや米半導体企業の株価が急落し、市場全体に暗雲が漂っています。

一部の投資家は急成長ハイテク株を売って、リスクの低い配当株、債券、金を買っています。

しかし、これによって投資家は長期的に大きな株価上昇を逃す可能性があります。

ここでは、米中貿易戦争の影響を受けにくい成長株のスクエア(NYSE:SQ)、スナップ(NYSE:SNAP)、マッチ・グループ(NASDAQ:MTCH)を紹介します。

スクエア:「キャッシュ戦争」の恩恵を享受

オンライン決済サービスのスクエアは中国でビジネスを展開していません。

そして、デジタル決済ターミナル、小規模小売業者への決済・資金サービス、事業分析サービス、消費者向けCash App、スクエアキャピタルによる小企業向け資金融資などのエコシステムを拡大することで、ペイパルなどの競合に対する経済優位性を高めています。

リスクが比較的低いブロックチェーン関連銘柄:CMEとスクエア

スクエアの昨年の調整後売上高(除く取引コストおよびビットコインコスト)は、前年比61%増で、今年もその増勢が続いており、通年の調整後増収率は43%程度と予想されています。

調整後EBITDA(支払い利息・税金・償却控除前利益)は昨年85%増と大幅に伸び、今年も60%増が予想されています。

スクエアは、非中核事業の整理などで徐々に事業を合理化しており、最近では出前サービスのキャビアを業界大手のドアダッシュに売却しました。

利益率の高いサブスクリプションやサービスを強化したため、直近四半期のこれらの売上は前年同期比87%の急増となり、全売上高の20%強を占めています。

スクエア株は予想PER(株価収益率)55倍で取引されていて割安ではありませんが、成長率を考慮するとプレミアムは理解できます。

貿易戦争へのおそれから株価が急落した場合、買い増しの機会との見方があります。

スナップ:米国の10代に支持されるソーシャルネットワーク

スナップの写真・動画共有アプリ「スナップチャット」は、中国へのエクスポージャーがなく、常に米国の10代の人気ナンバーワンのソーシャルネットワークです。

スナップに対する弱気派は、フェイスブックの類似サービスであるインスタグラムによってスナップチャットが駆逐されるとみていました。

実際、スナップチャットの日次アクティブユーザー数(DAU)は3四半期連続で低下しましたが、直近四半期には盛り返しました。

【米国株動向】「スナップチャット」のスナップ、コンセンサス上回る好決算で株価急騰

この背景には、スナップチャットのアンドロイドアプリ改善に加え、拡散する可能性があるインスタグラムの投稿に対して、スナップチャットの場合には身近な知人だけに簡単に共有できる点が10代には受けているようです。

第2四半期(4月~6月)のDAUは、前四半期比7%増、前年同期比8%の2億300万人に大幅に増えました。

成長は、世界全域(北米、欧州、その他)およびiOSとアンドロイドに広範にわたっています。

スナップは、アンドロイドアプリのデザイン変更が成長に大きく貢献したとしており、エンゲージメント、継続率、オリジナルショートビデオの視聴率を上昇させました。

ユーザー1人当たりの売上も、前年同期比37%増の1.91ドルになりました。

自動化された広告プラットフォームに買い手が引きつけられ、AR(仮想現実)機能やゲームが拡張されたアプリでユーザーの利用時間が増えています。

昨年の売上高は前年比43%増で、アナリストは今年の増収率を44%と予想しています。

スナップはまだ赤字ですが、赤字幅は縮小しつつあり、株価には依然として上昇余地があるとみられています。

マッチ・グループ:貿易戦争はデートアプリに影響なし

Tinderやその他の有名なデートアプリ(出会い系アプリ)や婚活サイトで有名なマッチ・グループは、中国市場にエクスポージャーがありません。

マッチの昨年の売上高は前年比30%増、調整後EBITDAは39%増で、今年の増収率は17%前後、調整後EBITDAは約20%増と同社は予想しています。

直近四半期にマッチの合計会員数は前年同期比18%増の910万人と堅調でした。

このうちTinderの会員数は前年同期比41%増の520万人で、上位会員のTinderゴールド会員はTinderユーザーベースの70%超を占めています。

マッチは、売上高の大半を広告ではなく会員費からあげています。

このため、経済の落ち込みに対してさらに強くなっています。

マッチの他のアプリも拡大を続けています。

2番目に大きいOkCupidの北米売上(除く広告)は6四半期連続で前年同期を上回っていて、また、インドでは最も人気があるデートアプリの一つになっています。

【米国株動向】婚活サイトのマッチ、アジアでの成長に期待

今年初めに買収した婚活サイトのHingeは、全世界でのダウンロード数が前年比で3倍になっています。

マッチの予想PERは40倍超と高い水準ですが、デートアプリ市場における市場リーダー的ポジションと貿易戦争とほぼ無縁な立場からプレミアムは肯定できると考えられます。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Leo Sunは、アップル株、フェイスブック株、スナップ株、スクエア株を保有しています。モトリーフール社は、アップル株、フェイスブック株、マッチ・グループ株、ペイパル・ホールディングス株、スクエア株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、以下のオプションを保有しています(ペイパル・ホールディングス株の2019年10月の97ドルのショート・コール、アップル株の2020年1月の150ドルのロング・コールと2020年1月の155ドルのショート・コール、スクエア株の2019年9月の70ドルのショート・プット)。

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