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【米国株動向】スポティファイ、ポッドキャスター向けツール公開で競争優位に

モトリーフール米国本社、2019818日投稿記事より

音楽ストリーミングサービスのスポティファイ(NYSE:SPOT)は「Spotify for Podcasters」ツールを公開し、ポッドキャスター(ポッドキャストの配信者)はスポティファイの膨大なデータとアナリティクスにアクセスできるようになりました。

また、スポティファイはリスナーの年齢、性別、地域などのユーザーデータも提供します。

もちろん、提供するのは集合データで、個人情報は含まれません。

【米国株動向】スポティファイのポッドキャスト戦略が浮上

ポッドキャスト市場で主導権を握るアップル(NASDAQ:AAPL)のポッドキャストアプリを含む他のプラットフォームでは、これほどのデータを提供していません。

広告費に支えられている業界においては、ユーザーデータは非常に価値があります。

スポティファイの最終目標は、ポッドキャスター向け広告を作成することです。

「Spotify for Podcasters」は広告をより効果的に販売し、リスナーにより好まれるコンテンツを作成するために必要なツールを配信者に提供しており、スポティファイに競争優位性をもたらすでしょう。

アカウント作成時に詳細なユーザーデータ取得

音楽やポッドキャストを聴くためにはスポティファイのアカウントが必要であり、アカウント作成時にユーザーデータを取得できるため、スポティファイはアップルや他の競合よりも詳細なデータを取得できます。

また、スポティファイはリスナーの音楽の好みに関するデータもあり、ユーザー特定とコンテンツ制作の両面で活用できます。

アップルはポッドキャスターに総ダウンロード数や平均聴取時間などを含む詳細なデータを提供しています。

しかし、アップルのポッドキャストの場合、プライバシーポリシーやアカウントがなくても使用できることから、有意義なユーザーデータを提供できていません。

スポティファイ、ポッドキャストへ注力

スポティファイによると、ポッドキャストの聴取者数は第2四半期(4月〜6月)に前四半期50%増となり、年初来でほぼ倍増しました。

同社は、独自のポッドキャスト・コンテンツを作成するために数億ドルを投資し、ポッドキャスト関連企業を買収しました。

また、ポッドキャスティングの大手企業と提携もしています。

今年初めには、アルゴリズムによって、リスナー用に作られたプレイリストに短いポッドキャストを含むシステムを導入しました。

また、ポッドキャストのコンテンツを強調するためにユーザーインターフェイスを変更しました。

クリエイター側から見ても、スポティファイはうまく機能しています。

現在、スポティファイには450,000を超えるポッドキャストがあり、アップルは推定700,000となっています。

インターネット内での合計としては、約200万のポッドキャストがあると言われています。

「Spotify for Podcasters」で利用可能なツールを提供することで、より多くのクリエイターを惹きつけ、ユーザーの共感を呼ぶコンテンツを見つけやすくすることができるでしょう。

長期的なポテンシャル

今のところスポティファイにとって、ポッドキャストは利益の足かせになっています。

ポッドキャストをリスナーに提供するのにそれほど費用はかかりませんが、スポティファイには現在、リスナーを収益化につなげる方法がありません。

経営陣は、ポッドキャストは音楽に取って代わるわけではなく、エンゲージメントを高めるためと指摘しています。

これは良いことですが、売上高を増やすことなく、コストを増加させています。

「Spotify for Podcasters」のようなツールのおかげで、スポティファイがマーケティング担当者とポッドキャストクリエーターを結び付けることができれば、広告収入を得ることができるでしょう。

プログラマティック広告販売などによってポッドキャスターの広告売上を自動的に最大化するシステムを開発できた場合、さらに大きな売上となるでしょう。

今のところ、「Spotify for Podcasters」は小さな一歩ですが、スポティファイを他の競合から切り離していく可能性があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Adam Levyは、アップル株を保有しています。モトリーフール社は、スポティファイ・テクノロジーズ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、アップル株に関するオプションを保有しています(2020年1月の150ドルのロング・コールと2020年1月の155ドルのショート・コール)。

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