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インターネット専用のiTrustノーロードとは?好成績なファンドについて解説

近年、決まったテーマに投資するテーマ型ファンドが人気を集めています。

加えて、購入手数料が無料となるノーロードファンドも数を増やしています。

今回はそれら両方の特徴を兼ね備えた「iTrustノーロード」シリーズについて解説します。

iTrustノーロードシリーズの特徴やデメリット、そして記事執筆時点で好調な成績を上げているファンドや、これからが期待できるファンドを紹介します。

ぜひ最後までご覧ください。

iTrustノーロードとは

iTrustノーロードシリーズとは、ピクテ投信投資顧問が管理・運営しているインターネット専用の投資信託の事です。

インターネット専用のファンドであるため、iTrustノーロードシリーズを購入している投資家は専用のホームページにアクセスが可能となっており、ファンドの情報だけでなく、詳しい資料や投資教育情報などを入手できます。

iTrustノーロードシリーズの特徴

9本の投資信託ファンドを運営している

2019年7月時点で、iTrustノーロードシリーズのファンドは9本あります。

  • iTrust日本株式
  • iTrust世界株式
  • iTrustロボ
  • iTrustバイオ
  • iTrust新興国株式
  • iTrustプレミアム・ブランド
  • iTrustエコイノベーション
  • iTrustインド株式
  • iTrustセキュリティ

どれも決まったテーマの企業株を購入するテーマ型ファンドとなっており、投資家は自分の気に入ったテーマ・ポートフォリオのファンドを購入できます。

ファンドの詳しい説明は後述しますが、iTrustノーロードシリーズはテーマとして「イノベーションに投資する」があります。

新しく生まれる技術や、これからの時代を変えていく技術を扱う企業や国を対象に投資する傾向があります。

購入手数料が無料

iTrustノーロードシリーズは、ノーロードファンドになります。

ノーロードは近年増えてきた購入手数料が無料のファンドになります。

9本ある全てのファンドの購入手数料が無料ですが、委託報酬料は無料にならないので間違えないようにしましょう。

利益を追求するアクティブファンド

iTrustノーロードシリーズは利益追求型のアクティブファンドに分類されます。

インデックス指数を目指すインデックスファンドとは違い、大きな利益を得られる可能性があるとともに、インデックス運用を超える損失となってしまう可能性もあります。

つまり、iTrustノーロードシリーズはハイリスク・ハイリターンな投資運用方法になります。

ピクテ投信投資顧問が運営するファンド

投資を始めたばかりだとピクテ投信投資顧問を知らない方も居るかもしれません。

ピクテ投信投資顧問株式会社は1805年にスイスで創業した歴史ある会社です。

富裕層を対象としたプライベートバンクが母体となっている運用会社で、iTrustシリーズ50本以上のファンドを運営しています。

欧州有数の運用会社と知られており、日本でも外資系運用機関の大手として影響力を発揮しています。

例えば、YAHOO! JAPANが提供する経済ニュースの中で、米国・海外に関する情報・分析をピクテ投信投資顧問が提供していることが多いです。

このように210年の歴史を持つ投資運用会社が扱っているファンドという事で、高い実績と信頼があると言えます。

iTrustノーロードシリーズのデメリット

イノベーション投資にこだわる

iTrustノーロードシリーズの特徴は「イノベーションに投資する」です。

そのため、これから定着するであろう技術や分野、あるいは新興国に投資する傾向が強いです。

確かに、イノベーション分野に投資すれば、大きなリターンを期待できるかもしれません。

しかし、イノベーション分野への投資は必ずしも大きなリターンを生みだすとは限りません。

期待されて開発された技術が広く定着しなければ、掛けたコストに見合わず損失を生む可能性があります。

技術自体が完成しない場合もあります。

未完成のイノベーション分野とは、本当に完成するのか、完成したとしても掛けたコストに見合う成果が出るのか分からない、ギャンブル要素の高い分野になります。

中には、ある程度の形ができ上がり、完成の目途が立っているイノベーション分野もあります。

そこを狙って投資をしても、ある程度成長しきっているためリターンは少なくなってしまいます。

テーマ型ファンドの弱点に、テーマに縛られやすいという事が指摘されています。

そのテーマが本当に将来性があるのか、自分の目で調べてみましょう。

生存競争の激しい分野に投資している

イノベーション分野は競争率の激しい分野になります。

まだ、誰も手を付けていない分野だからこそ、儲かると考えて参入企業が増えると、競争が起きてしまいます。

競争相手よりも上回るためには技術の更なる開発を目指したり、広告活動に予算を使わなければなりません。

争いに負けた企業は撤退する事になります。

新分野に参入した100社の内、生き残れるのは3社程度と言われています。

テーマ型ファンドだと、生き残れる3社だけでなく、廃業してしまう97社にも投資するというデメリットがあります。

生き残った3社がもたらすリターンが損失を上回れば問題ありませんが、そうでは無かった場合は資金が目減りする結果となります。

信託報酬がインデックスファンドに比べれば高い

テーマ型ファンドのデメリットとして、手数料が高い事が上げられます。

iTrustノーロードは購入手数料が無料となっており、信託報酬もアクティブファンドとしては安い設定となっています。

しかし、インデックスファンドに比べれば高い設定と言えます。

これは、インデックスファンドに比べれば大きなリターンを望める分、信託報酬も高くなるという見方も出来ます。

しかし、リターンが確実に入るなら納得できますが、高い信託報酬を取られた上に損失を被る可能性も十分考えられます。

iTrustノーロードシリーズの詳細

最後にiTrustノーロードシリーズで優秀な成果を上げているファンドと、これから期待できるファンドについて紹介します。

iTrust日本株式

日本におけるシェア1位の企業を中心に投資するファンドです。

自動車メーカーならトヨタ自動車、警備サービスならセコムといったように、各業界におけるトップシェアを誇る企業を対象に、30~60銘柄に投資をしています。

シェア1位という事は、安定した成績を維持しているという事になり、高い安定感を発揮しています。

一方で成長しきった企業という事で大きなリターンは期待しにくいです。

2016年にスタートした時の基準額は10,000円でしたが、2019年7月時点では約13,000円まで上昇しています。

一時は15,000円まで上昇していましたが、2018年末に起きた世界同時株安の影響を受けて一時的に大きく価値を下げました。

現在は持ち直してきていますが、米中貿易摩擦などの問題が残っているため楽観視は難しいです。

iTrust世界株式

iTrust日本株式の世界版になります。

競争率の高い業界を勝ち続けてきたグローバル優良企業を中心に投資しています。

資金力・開発力・競争力・ブランド力・マーケティング力といった項目を設定し、それぞれの基準をクリアした企業を中心に60~80銘柄に投資をしています。

iTrust日本株式と違うポイントは、成長力の高い企業を選んでいるという点です。

生存競争の激しい業界でトップを走り続けるには、後続よりも成長しなくてはなりません。

それを為し続けている企業こそ真の意味でグローバル優良企業と呼べるという考え方です。

実際にiTrust世界株式は順調な成果を上げています。

スタート時点では10,000円だったのが、現時点だと約14,000円にまで到達しています。

こちらも2018年末の同時株安の影響を受けていますが、iTrust日本株式よりも早く回復しており、高値を更新しています。

iTrustロボ

未来を支えるロボティクス関連企業に投資するテーマ型ファンドになります。

産業用ロボットからレスキューロボット、自動車の運転補助などの分野を中心に、日本のみならず海外の企業まで投資対象としています。

ロボティクス関連市場は2025年まで年率10%ずつ成長するといわれています。

最終的には660億米ドル規模の市場まで成長し、主に産業でロボットが活躍すると予想されます。

現実的に、日本は労働人口が減りつつある状況を打開するために、単純作業にロボットを導入しようとする企業が増えています。

スタート時点で10,000円だった価格は、現時点だと約18,000円まで成長しています。

ただし、ロボティクス関連企業はある程度の成長を終えてしまったため、これまでと同様の伸びをするのかどうか不安視されています。

iTrustインド株式

2018年より始まったばかりのファンドになります。

中長期的に成長が期待できるインド企業の株式に投資しており、アクティブ型ファンドのインド株式の中では最低水準の信託報酬となっています。

インドは新興国に分類されますが、潜在的なエネルギーは中国以上と言われています。

世界人口第2位かつ、国民の平均年齢が27歳と非常に若く、IT企業の誘致や斡旋を政府が推進しているため目覚ましい発展を遂げています。

不安材料だった2019年の総選挙は現職のモディ氏が再選を果たしたため、これまで同様の政策を執るだろうと予想されています。

好材料の揃っているiTrustインド株式ですが、成績は芳しくありません。

2018年にスタートした時点では10,000円でしたが、現在は約9,800円と下回っています。

とはいえ、始まって1年程度しか経過しておらず、特に新興国ファンドは長期的に保有しないとリターンが望めません。

最初の数年間は損失を被っても仕方ないと割り切れる方におすすめのファンドになります。

まとめ

以上が、iTrustノーロードシリーズの解説になります繰り返しになりますが、iTrustノーロードシリーズはイノベーション分野に投資するアクティブファンドです。

ハイリターンが手に入るかもしれませんが、ハイリスクなのを忘れないようにしましょう。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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