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長期的に有望な米配当株3選:ギリアド、ベライゾン、P&G

モトリーフール米国本社、2019年8月17日投稿記事より

配当株投資では、高い配当利回りと配当の持続可能性のバランスが大切です。

継続が困難と思われるような高い配当利回り株ではなく、配当を継続しつつ増配が望める配当株を追求することが重要です。

そのような優れた配当株として、バイオテクノロジー株のギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)、大手通信企業のベライゾン・コミュニケーションズ(NYSE:VZ)、一般消費財のプロクター&ギャンブル(NYSE:PG)を紹介します。

ギリアド・サイエンシズ:増配を支える大型ブロックバスター級の医薬品

ギリアド・サイエンシズは、10年前とは異なりもはや高成長株ではありませんが、近年、主要な配当株およびバリュー株に変容しつつあります。

同社株は予想配当利回り3.9%、予想PER(株価収益率)9.2倍で取引されていて、バイオ優良株としては魅力的と考えられます。

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そして重要なことは、今後かなりの増配継続が期待できる点です。

直近四半期末の現金および現金同等物、有価証券の合計は302億ドル(約3兆円)と巨額です。

さらに、大型ブロックバスター(年間売上高10億ドル超の新薬)の既に上市しているHIV薬Biktarvyと実験段階の抗炎症薬Filgotinibが、今後10年にわたりギリアドを牽引していくと予想されています。

EvaluatePharma によれば、Biktarvyの売上は2024年までには70億ドルに達すると見込まれます。

Filgotinibの場合、抗炎症薬市場の状況にもよりますが、2020年代初めには65億ドルの売上が予想されます。この2薬だけでも、ギリアドが長年増配可能なフリーキャッシュフローを創出すると見込まれます。

ベライゾン:配当を支える潤沢なキャッシュフローと安定的な通信事業

定年退職を考えた場合、株式ポートフォリオの一角に通信大手ベライゾンを検討すべきでしょう。

この第一の理由は、定年後には配当が長期的に確実な収入源になるためです。

ベライゾンは1984年以来配当を継続しており、直近では14年連続で増配を行ってきました。

さらに重要なことは、ベライゾンが仮に増配しなくとも、配当利回りが既に4.3%と高いことです。

欧州などでマイナス金利となっている状況下、この水準の配当利回りは優れています。

過去1年間のフリーキャッシュフローは170億ドルにのぼっており、配当性向は約59%で極めて健全な水準です。

つまり、事業が順調に進んだ場合、継続的な増配余地があります。

また、事業が停滞したとしても、現在の配当性向を継続できるでしょう。

おそらく、最も重要なことはベライゾンの競争優位性です。

通信業界には大きな新規参入障壁があります。通信インフラ構築には数十億ドルの費用がかかり、さらに通信は高水準の規制業種です。

ベライゾンは携帯電話で最大の市場シェアを持ち、次世代5Gワイヤレスネットワークを米国で最初に導入しました。

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以上から、配当株投資家にとってベライゾンは優れた配当株と考えられます。

プロクター&ギャンブル:好不況に関係ない日用品が60年超の増配下支え

一般消費財大手のプロクター&ギャンブルは、バウンティー(ペーパータオル)、タイド(洗濯洗剤)、クレスト(歯磨き粉)など多くの有名な日用品ブランドを有します。

大半の製品は生活必需品で、景気動向にかかわらず購入されます。

この強固な売上基盤が配当を支えています。

そして、資本構造において長期負債は30%と健全な水準にあり、バランスシートに問題はありません。

上記の礎によって、P&Gは60年以上にわたり増配を継続してきました。

今後も増配を継続させることでしょう。

なお、一つ忘れてはならないのは、P&Gはブランド管理に長けていることです。

ブランドを売買することで、投資家に貢献できる収益性の高いブランドポートフォリオを維持してきました。

P&G(青)とコティ(オレンジ)の株価推移(単位:%)

出典:YCHARTS。2019年8月12日時点

短期的にはP&Gのブランドミックスがうまくいかないこともありますが、長期的には奏功してきました。

直近の具体例では、2016年に40以上のビューティーブランドを美容製品メーカーのコティ(NYSE:COTY)に売却しました。

この売却によりP&Gは主力ビューティーブランドに注力することができ、堅調な成果をあげました。

一方、コティは買収効果を上げていません。

P&Gの業績は好調で、株価も年初来で31%上昇しています。

実績PERは84倍と高いですが、2.5%の配当利回りはS&P500インデックス銘柄の配当利回り平均(1.97%)を上回っています。

そして増配に期待できます。

株式ポートフォリオの若干の分散を検討している保守的な投資家とっては、P&G株が注目に値すると考えられます。

【米国株動向】P&G、コンセンサス上回る第4四半期決算を受け株価上昇

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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元記事のベライゾン・コミュニケーションズ担当筆者のBrian Stoffelは、記事で言及されている株式を保有していません。ギリアド・サイエンシズ担当のGeorge Budwellは、記事で言及されている株式を保有していません。プロクター&ギャンブル担当のReuben Gregg Brewerは、プロクター&ギャンブル株を保有しています。モトリーフール社は、記事で言及されている株式を保有していません。

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