The Motley Fool

好調なスタートをきったグローバル・プロスペクティブ・ファンドとは?

2019年6月より運用を開始したグローバル・プロスペクティブ・ファンドは、スタート時から純資産が1000億円を突破したファンドとして注目されました。

破壊的イノベーションをキャッチフレーズに、これから定着するであろう技術に投資するという内容が投資家に魅力的に映ったのかもしれません。

そこで今回は、好調な出足となったグローバル・プロスペクティブ・ファンドについて解説します。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの仕組みや特徴、評価についても解説しますのでぜひ最後までご覧ください。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドとは

グローバル・プロスペクティブ・ファンドとは日興アセットマネジメント株式会社が2019年6月より運用を開始したファンドになります。

愛称は「イノベ―ティブ・フューチャー」で、みずほ証券株式会社が2019年6月12日より取り扱いを開始しています。

1万円以上から購入可能となっています。

記事執筆時点では純資産総額は約1,266億円となっています。

6月は新規設定ファンドが36本ありましたが、グローバル・プロスペクティブ・ファンドを含めて3本のファンドが100億円を超す資金を集めました。

投資信託において、純資産が多いほど様々な株式に投資ができるため、安定した収益を集められます。

また、グローバル・プロスペクティブ・ファンドは取り扱い開始時点で1,135億円を調達しています。

それだけ、ファンドに対する魅力や価値が高いと投資家たちは判断をしました。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの仕組み

「破壊的イノベーションに投資する」というキャッチフレーズを掲げているファンドですが、ファンドの仕組み自体は普通のファンドオブファンズになります。

現在、みずほ証券株式会社のみで取り扱っているファンドを購入すると、ファンドは集まった資金で別の複数の投資信託を購入します。

投資信託の魅力の1つに分散投資が可能な点が上げられます。

投資先を集中させる事なく、幅広い種類の株式や債券を購入する事で収益を安定化させリスクを減らします。

ファンズオブファンズは他の投資信託に投資する事で、更に投資対象や運用会社を分散できるため、リスクを抑える効果が非常に高くなります。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの特徴

グローバル・プロスペクティブ・ファンドは2つの特徴を掲げたファンドです。順番に解説します。

最先端技術への投資を目指している

人類の歴史は様々な技術の発展と共に築かれてきました。

蒸気機関の発明から始まり、現在は多くの新技術が誕生しています。

それらの技術には投資するタイミングがあるとグローバル・プロスペクティブ・ファンドは考えています。

例えばインターネットやスマートフォンなどは技術としてある程度まで完成され、成熟しているため投資するタイミングは逸しています。

量子コンピューターやVRはまだ始まったばかりで、大きく成長するかどうかが不明です。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドは決済イノベーションや自動運転車などの、ある程度技術が完成しているが市場が無視、あるいは過小評価している技術に対して投資を行います。

停滞、あるいは下降気味の技術に対して資金を投じる事で再び上昇し、新しい技術として確立させるのを目指しています。

そのため、それらの技術の最先端にいる企業を中心に投資を行っています。

例えば、キャッシュレス・モバイル決済市場をけん引するであろう技術を開発したスクエアや、電気自動車のフロントランナーとして活躍し自動運転技術も独自に開発しているテスラなどが対象となっています。

ARK社のリサーチシステムを活用している

グローバル・プロスペクティブ・ファンドは3年~5年後の世界で定着しているであろう技術に対して投資をしています。

では、どうやってそのような技術や企業を探し出すのかというと、アメリカのARK社のリサーチシステムを活用しているからです。

ARK社は2014年にニューヨークにて創業されたリサーチ会社です。

主にテクノロジーに関するリサーチを得意としており、従来の分析方法に加えてインターネットやSNS、不特定多数の人物のフィードバックを用いた独自の分析システムが高い評価を得ています。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドはARK社の調査と助言を全面的に受けています。

ARK社は自社の分析システムを用い、5年で株価が2倍以上になると期待できる企業を探し出し、ポートフォリオ構築の助言をします。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドのポートフォリオ

公開されている情報によれば、グローバル・プロスペクティブ・ファンドのポートフォリオはアメリカが85%を占めています。

ついで中国が7.7%、スイスが2.3%と続きます。

業種別比率ではヘルスケアが38.4%、情報技術が27.8%、コミュニケーション・サービスが19.7%となっています。

組入上位銘柄はテスラやインビテといったアメリカの企業が上位を占めています。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドは3年~5年後に定着している技術に対して投資をするファンドです。

そのような方針を採るファンドの中に日本企業が入っていないという事は、現在の日本企業が開発している技術は3年~5年後にはまだ定着していないか、あるいはアメリカの企業が先に完成させてしまうとも取れます。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドの評価

グローバル・プロスペクティブ・ファンドは2019年6月よりスタートしたばかりのファンドのため、きちんとした評価を下すのは難しいです。

毎年5月20日を決算日としているため、購入を検討している方は決算日まで待つのも手です。

一方で、グローバル・プロスペクティブ・ファンドは強気の宣伝に出ています。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドと同様の戦略で運用されるARKの別ファンドの成績を類似戦略のパフォーマンスとして発表しています。

それによれば、2014年10月末~2019年3月末のリターンは18.2%と高い成績を達成しています。

2018年の年末にあった世界同時株安の影響で大きく成績を下げましたが、その後は持ち直しているのは評価できます。

世界中の株を購入するのと同じ運用成績を目指すMSCI オールカントリー・ワールド・インデックスのリターンが7.5%であるのと比べれば、優れた成績と言えます。

しかしながら、リスクが22.1%と高いのが気になります。

3年~5年後に定着する技術に投資をするといっても、実際にその技術が広く普及しなければリターンは発生しません。

また、ポートフォリオの85%がアメリカ企業というのも不安材料になります。

確かに、現時点のアメリカ市場は好調ですが、トランプ政権次第では暴落する恐れもあります。

アメリカ企業の比重が高いため、アメリカ経済が不安定となればファンドの成績は落ちてしまいます。

まとめ

以上が、グローバル・プロスペクティブ・ファンドの解説になります。

グローバル・プロスペクティブ・ファンドはハイリターンを期待できる一方で、ハイリスクな投資信託となっています。

投資する際は余剰資金の範囲で行いましょう。


フリーレポート配信

モトリーフールの日本進出にあたって日本の投資家、また、これから投資を始めたい方に向けて無料で「株式投資にどう臨むか -スペシャルフリーレポート-」を配信しております。

また、テクノロジー分野に投資したい投資家として知っておくべき情報も無料で配信しております。「人工知能というテクノロジーの「第三の波」が、日本の年間GDP以上の付加価値を生み出す」こちらからご覧ください。

ツイッターやフェイスブックで最新情報を配信しております。公式ツイッターアカウント@motleyfooljp公式フェイスブックアカウントをフォローする。

記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

最新記事