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くら寿司USAのIPOで投資すべきか?

モトリーフール米国本社、2019年8月10日投稿記事より

回転寿司チェーン店くら寿司の米国子会社「くら寿司USA」(NASDAQ:KRUS)が7月31日に上場しました。

今年のレストラン関連のIPO(新規株式公開)としては、5月に上場した中国のコーヒーチェーンのラッキンコーヒー (瑞幸咖啡、NASDAQ:LK)以来2社目です。

米国では珍しい「回転寿司」

くら寿司は日本で400店以上を展開する回転寿司チェーンです。

米国子会社は2008年に設立され、日本のユニークな回転寿司を全米に広げようとしています。

回転寿司は日本ではおなじみですが、米国では珍しく、興味を持つ顧客が通い始めています。

なお、回転寿司は高度に自動化されたシステムのため、店員の数を減らすことができ、コスト削減につながります。

通常、米国では日本的なにぎり寿司は高いですが、くら寿司USAでは手頃な価格に設定しています。

ベルトに流れている一皿の寿司は3ドル(318円)未満で、食べたい寿司を注文もできます。

2018年の顧客1人当たりの平均合計支払金額は18.37ドルで、およそ6皿です。

寿司には140以上の種類があり、リピート客を飽きさせないようになっています。

米国進出初期段階で既に黒字

米国には、これまで全米で認知されるような寿司チェーンがありませんでした。

IPO時の22店舗だけでも、くら寿司USAは既に大手寿司チェーンの一つとなっています。

同社によれば、今後5年間に店舗数を年間20%増やす計画で、最終的には全米で290店舗以上のオープンを目指しています。

財務指標 2017年 2018年 直近12カ月ベース
店舗数 14 17 22
売上高 3730万ドル 5170万ドル 6010万ドル
営業利益 100万ドル 210万ドル 200万ドル
営業利益率 2.8% 4.1% 3.4%

出典:くら寿司USA、キャピタルIQ

くら寿司USAは急速に拡大していますが、小さな規模からスタートしているので、拡大余地はまだまだあります。

また、1店舗当たりの平均年間売上は約270万ドルで、同様のファストカジュアルレストランの平均と比べると相当高い額です。

特筆すべきは、くら寿司USAは急速に成長しつつも利益をあげていることです。

2018年の店舗レベルの限界利益率は20.1%でした。

これは、店舗レベルで優れた利益をあげていることを示唆しており、米国の新興レストランチェーンの平均を大きく上回っています。

おそらく、他のレストランチェーンほど店員を雇う必要がなく、また日本食として寿司の値段が高く設定されているからでしょう。

くら寿司USAは規模を拡大していけば利益率をさらに上げていける可能性があります。

投資対象としてのくら寿司USAは?

レストラン業界は難しい投資対象と言えます。競争が激しく、利益率が低いためです。

しかし、くら寿司USAの場合にはやや異なるようです。

第一に、回転寿司コンセプトが米国ではまだ新しいこと、第二に、米国でアジア料理への関心が高まっていること、第三にくら寿司USAは既に利益を上げており、今後の明確な成長計画がある点です。

くら寿司USAは14ドルでIPOを行い、現在20ドル前後で推移していて、時価総額は約2億ドルです。

今後10年間で200店に拡大し、店舗当たり売上を300万ドルに伸ばすことができれば、時価総額は6億ドルに達する可能性もあります。

投資家は、くら寿司USAが勢いを維持できるかどうか、数年は成長を注視すべきでしょう。

独自戦略を遂行できれば、同社は優れた長期成長投資となる可能性があります。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Luis Sanchezは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、記事で言及されている株式を保有していません。

 

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