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投資信託の運用報告書は難しくない!4つのポイントでしっかり見方をマスターしよう

将来の年金に対する不安を解消するために投資信託を始めてみたものの、どのように運用されているのか、運用成績はどうだったのか知りたいと思ったことはありませんか?

また、証券会社から運用報告書が送られてきたけれど、投資初心者には運用報告書の見方がわからない場合があります。

そこで、今回は運用報告書の見方、どこに注目して見ればいいのかを解説します。

運用報告書とは

運用報告書とは、投資信託(ファンド)の運用成果や運用にかかった費用をまとめて、投資家に報告するための書類です。

証券会社は、投資信託を保有している人に対して、投資信託の決算ごとに運用報告書を作成し、交付することが法令で定められているのです。

運用報告書には、「交付運用報告書」と「運用報告書(全体版)」の2種類があります。

交付報告書は、必要最低限でなおかつ重要な項目が記載されています。

どちらも小さな字で書かれており専門用語も多いため、初心者には少し読みにくいかもしれません。

しかし、図や表を用いてわかりやすい報告書になるように工夫されていますので、なるべくすみずみまで読まれることをおすすめします。

この表は、筆者が保有している投資信託の交付運用報告書の一部です。この交付運用報告書は、文章と図表が半分程度となっていますので、初心者にも読みやすくまとめられています。

運用報告書はいつ作られる?

筆者の保有している投資信託の「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」は、毎年11月20日に決算が行われていますので、その日以降に運用報告書を見ることができます。

年に1度決算がある投資信託は1年に1度、年に2度決算がある投資信託は、年に2度交付されます。

ただし、計算期間が6ヶ月未満の短期間で決算をおこなう投資信託は、6ヶ月に1度と決められています。

運用報告書はどこで入手する?

ネット証券の場合、各証券会社のホームページで閲覧が可能です。

店舗型証券会社の場合は、保有している投資信託の交付運用報告書は送付されますが、保有していない投資信託の交付運用報告書を入手したければ、店舗まで行くしか方法がありません。

ネット証券なら口座を持っていなくても交付運用報告書の閲覧が可能です。

また、交付運用報告書は、投資信託保有者には必ず交付されるものですが、運用報告書(全体版)は、投資信託の運用会社のホームページに掲載するなどして保有者がいつでもアクセスしやすい方法で提供すれば良いとされています。

そのため、全体版を閲覧したい場合は、各運用会社のホームページで閲覧するか、請求すると必ず交付してもらえます。

運用報告書の4つのチェックポイント

では、運用報告書のどこを見るべきなのか、筆者が実際に保有している「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」の実例を交えて4つのチェックポイントをご紹介します。

運用実績

交付報告書の最初にあるのが運用実績です。

運用実績では、そのファンドの決算期間中の運用結果を見ることができます。

ファンドの基準価額や純資産総額の動きがグラフで見やすく表記されています。

グラフでは、市場平均の値動きをあらわすベンチマークと比較することで、その値動きが、ファンドの運用によるものなのか市場環境の影響なのかがわかるようになっています。

筆者の保有している「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」を例に見ますと、ファンドの基準価額は期首より期末のほうが値下がりしています。

この理由を交付運用報告書のなかでは、「為替市場においてユーロが対円で下落したことや国内株式市場が下落したことがマイナス要因となった」と報告されています。

ベンチマークと比較するのなら、1年程度で判断せず3年ほどの期間で判断することが大切です。

投資環境

投資環境のページでは、運用会社がファンドを運用するための環境はどうだったのか、また、その環境のなかでどう対処していったのかなどが詳しく書かれています。

投資環境を知ることで、先にご紹介した運用実績が、なぜそのような成績になったのかがわかるキッカケになります。

少し難しい表現も含まれますが、投資を学ぶ上でとても勉強になりますからぜひ最後まで読むことをおすすめします。

今後の運用方法

筆者の保有している「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」では、投資対象が4つに均等に分けて運用されています。

今後、このファンドの運用方針に変化がないか、投資家が保有を維持するかどうかの判断材料となります。

経済的に大きなイベントがあれば、一時的でも運用方針を変えるファンドもありますので、この項目は必ずチェックしましょう。

費用明細

この費用明細には、ファンドの1年間の運用にかかった費用の明細が記載されています。

金額は1万口当たりの費用が記されていますので、他にも投資信託を保有している、または他の投資信託を検討しているのであれば、比較することで自分が投資しているファンドの運用コストが高いのか低いのかがわかります。

費用明細のなかでも、特に比率の高いものは信託報酬で、この信託報酬はファンドの資産から差し引かれるものです。

インデックスファンドは各ファンドの信託報酬が値下げ合戦が止まりませんが、コストは信託報酬だけではなく、売買委託手数料などもありますので交付運用報告書の費用明細はすみずみまでチェックしておきましょう。

まとめ

投資信託の運用報告書を読んだことがない、読んだとしてもどこをチェックすれば良いのかわからないといった投資初心者に向けて運用報告書の見方を解説してきました。

運用報告書には難しい専門用語や表現がありますが、慌ててすべてを一度に理解しなくても、少しずつ理解を深めていけば投資がより楽しく感じられると思います。

ぜひ運用報告書をしっかり活用してみてください。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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