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【米国株】未来が読めないのなら、インデックスを選ぶ意味はある?

ライナスです。

【米国株】効率的市場仮説だけを妄信していいものか?」「【米国株】銘柄選定時、セクター分類に頼りすぎていませんか?」の記事でも触れている通り、ライナスは投資において「未来は不確定である」と言うスタンスです。

確かに歴史から学ぶことは投資家には必要です。

金融理論には経験則が多く、テクニカル分析も経験則であり、人の心理が(あるいは心理を模倣したAIが)相場を作っていることを考えれば、「どうせ未来はわからないし」と過去の経験則を学ぶことを放棄するのは愚行と言えるでしょう。

しかし、未来は過去のコピーではありません。

技術も時代も、生活を営む人も違うのです。学んだ歴史、経験則を妄信し、不確定な未来を分かったつもりになり、盲目的に特定の考え方のみに溺れるのもまた、愚行と言えるでしょう。

インデックス投資は一つの最適解?

ライナス自身も元々はVTIに集中投資するインデックス投資家であり、そしてその後は高配当ETFであるHDVやSPYDにも投資していた高配当志向の投資家でもありました。

今は個別株中心のポートフォリオですが、インデックス投資が投資家にとって一つの最適解であると思っています。

歴史を見ればS&P500のようなインデックスは多くの個別銘柄をアウトパフォームしており、500銘柄以上で構成され、広く分散が効いており、時価総額加重で組入れ割合が自動でリバランスされ、質の悪い株は比率が下がったり除外されていきます。

VTのような世界株式ETFであれば大半は米国株ではあるものの、世界中の株に分散投資できるので更に分散性は高まりますね。

これにより投資初心者はもちろん、細かい銘柄分析や業績を追う時間の無い投資家や、手数料や税金を考慮し売買を繰り返すことを良しとせず、バイ&ホールドを貫く長期投資家にとって、コアにしない理由が無いと言えるほど安定しています。

ここまでは良いでしょうか。

ここからインデックス投資の優位性と、それに対するカウンターアンサーを2つに分けて記載していきます。

インデックス投資は経済への投資

そもそもインデックス投資は特定の企業に投資するというより、投資対象となる国の経済に投資しているとも言えるでしょう。

TOPIXや日系225なら日本経済、S&P500やダウなら米国経済、全世界株式なら世界経済…と言った具合です。

インデックス投資を選ぶ理由は人それぞれかもしれませんが、「投資対象の経済が伸びると考える」と言う前提を忘れてはいけません。

いくらリバランスの手間がかからなくても、何銘柄に分散しても、下向く銘柄ばかり集められているとすれば全く「最適解」とは言えないわけです。

どれだけ優良な銘柄群でも景気が下向けば短期的に株価は下落しますが、世界人口の増加を背景に、グローバル企業が多い米国や人口増加国の経済は長期的に見て成長するであろう…と言う前提のもと、「経済に投資する」インデックス投資も長期で見れば上昇基調になる、と言う理屈で成り立っていると思います。

これは個別株との比較ではなく、「インデックス投資単体」で見たときに長期的にプラスリターンになるであろう、と言う推測の根拠ですね。

私は概ねそうなるだろうと推測していますが、そうは思えない…つまり経済は衰退していき、指標は漸減していく、と考えるならその国、あるいは全世界へのインデックス投資はすべきではない、ということになります。

個別株と比較して優位なのか?

効率的市場仮説などを引き合いに、「市場を出し抜くのは困難である」と言う理論と、「過去を見れば多くの機関投資家でさえS&P500をアウトパフォームすることはできなかった」と言うバフェットのエピソードを背景に「個別株投資はインデックス投資に劣ることが多い。なのでインデックス投資をしておけば良い」と言う方を多く見かけます。

実際に市場調査をしたわけではないので、私が見る範囲で…と言う偏った感覚ではありますが、正確な割合はさておき一定数はいることでしょう。

これは自身の投資経験からその理論に行きついた人、本などを読み勉強してその考えがしっくり来た人、そして「そう主張している先人を真似た人」などがいると思います。

確かにリスク許容度を超えた個別株集中投資を行い、上げ基調で買い下げたら狼狽売りをしたり、銘柄選定や投資タイミングを悉く誤れば市場平均であるS&P500(SPY、VOO、IVVなど)や全米株式(VTIなど)にリターンで劣ることでしょう。

一方で、私が保有する個別銘柄からV、UNP、AWR、MCD、AMGN、KO、Tをピックアップし、それぞれVTIと10年間のトータルリターンを比較してみます。

オマケとして7銘柄の平均リターンとも比較していますが、これは最終的な数値を平均しただけなのであまり現実的な数字ではありません。参考程度に留めてください。

どうでしょうか。

配当を含めないリターンなので、Tが酷いことになっています。

ただ、ここ10年で見れば市場平均に大きく勝る個別株も沢山あるわけです。

タラレバの話ではありますが、長期投資家ならば「永久保有」を掲げる投資家も多いですし、10年前に表中の個別株を買えていればずっと買持ちできていた人もいることでしょう。

特定の個別株と比較し、直近10年分のみ切り取れば、インデックス投資は「無難な投資」であるということです。

個別株投資よりも優れている必勝の投資方法と言うわけではない…と言うことは覚えておきたいですね。

我々は人間ですから、推しの投資戦略をいつの間にか過大評価をしてしまい、これこそが唯一無二で最強である!と勘違いしてしまうこともあるでしょう。

しかし投資家たるもの、視野を広げなければなりません。

まとめ

話を冒頭に戻します。

繰り返しになりますが、ライナスは投資において「未来は不確定である」と言うスタンスです。

過去を見ればインデックス投資…例えばS&P500は素晴らしいリターンであり、良くない株ばかりを掴むリスクも少なく、手間もかからず素晴らしい投資先であると思います。

しかし前述のように、優良な個別株と比べれば低いリターンとなることもありました。

そして何より、個別株投資もインデックス投資も未来はわからないわけです。

上がるか下がるか、確率は50/50、上昇(下落)率はランダム、と仮定しましょう。

これらを踏まえた上で尚「インデックス投資を選びます」と自信をもって言える方は問題ないでしょう。

もし「そう言われると…」と迷いが生じる方は、今一度自身のリスク許容度とポジションを見直してみてください。

これはなにもインデックス投資から個別株投資に切り替えるべき、と言うわけではありません。

「インデックス投資なら安定だからフルイベストメント気味でも大丈夫!」と思ってはいませんか?と言うことです。

リスク許容度が高くないのなら、インデックス投資だとしても個別株投資をしていると仮定した場合のリスク許容度に合わせた方が、景気後退や暴落が来ても心穏やかに相場と付き合っていけるのではないでしょうか。

ご自身が、ご自身の「意思」で資産運用をして、インデックス投資を選んだ理由を今一度考えてみてくださいね。

それでは今回はこの辺で。明日は大吉!


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記事の筆者ライナス@米株仮面は、ビザ株、マスターカード株、マイクロソフト株、アップル株、アルファベット株、ジョンソンエンドジョンソン株、ファイザー株、アムジェン株、アッヴィ株、コカコーラ株、P&G株、ブリティッシュアメリカンタバコ株、マクドナルド株、AT&T株、USバンコープ株、アメリカンステーツウォーター株、ユニオンパシフィック株を保有しています。

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