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進化するゼネラル・モーターズ

Hondaは、クルーズの自動運転技術を支援し、大量生産でグローバルな展開ができるようにするために、ゼネラル・モーターズ(GM)の自動運転子会社であるクルーズに7億5000万ドルを出資し、さらに今後12年間で20億ドルを出資すると発表しました。この総額27.5億ドルという投資金額は、GMが2016年にクルーズを買収するのに費やした6億ドルの約4倍、ソフトバンクがわずか数ヶ月前にクルーズに投資することに同意した22億2千万ドルを上回っています。それにもかかわらず、Hondaはソフトバンクが得た株式の約4分の1であるクルーズの約5.7%の株式のみの受け取りに留まります。

進化するゼネラル・モーターズ

「GMの自動運転子会社であるクルーズを中心とした『AVビジネス』は、2019年には業界の最前線となるだろう」とウォルフ・リサーチは発表しました。その後、RBCキャピタル・マーケッツのアナリストは、「GMがクルーズを使用して自律型クルーズソフトウェアによって駆動される電気自動車からなる「輸送ネットワーク会社」を構築すると、2030年までには80万台の自動運転車が路上を走ることになるだろう」と予想しています。

クルーズの売上げは319億ドルで、年間税引き前営業利益は年間92億ドル以上になる可能性があります。その時点で、クルーズの株式の75%をGMが保有していると仮定すれば、これはGMに対して67億ドルもの新たな営業利益を計上する可能性があることを意味しています。

GMが作るピックアップトラック

GMは、さらに自動運転車両を前進させることに加え、「本質的に、より収益性の高い製品やビジネスに焦点を当てている、最も管理された自動車会社の1つである」と主張しています。

現在、GMは新たなフルサイズのピックアップトラックの生産を開始していますが、これに伴うコストは会社の評価を下げることになるでしょう。しかし、ピックアップトラックの生産が進展して販売に進むにつれて、GMの利益も上昇していくと考えられます。そして、2016年と2017年に稼ぎ出した7%超の営業利益率に戻すことが可能でしょう。もし、利益が一時的に落ち込んだとしても、現在のGMの5.6%の営業利益率はフォードの3.5%の営業利益率を2%以上、上回っていることは見逃せません。

GMとHondaの提携関係

たしかにGMの株式はハイリスクなのかもしれません。なぜなら、営業利益率の低下にもかかわらず利益を生むフォードとは対照的に、GMは赤字およびマイナスフリーキャッシュフローを報告しているからです。しかしながら、Hondaはフォードではなく、GMの自動運転技術に投資しています。これは、GMがこの分野で進歩しているということを示しているのではないでしょうか。

現在、テスラのモデル3の生産が増加しており、テスラの自動運転技術が、業界のデファクトスタンダードとなる可能性があります。しかし、GMとHondaの同盟が、テスラとその自動運転技術への対抗軸となる可能性があります。年間1500万台の売上げを誇り、この提携関係による自動運転技術は、テスラの牙城を崩す可能性があります。


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