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隠れ成長株3選:ジュミア、ビビント・ソーラー、アルテリックス

モトリーフール米国本社、2019年8月1日投稿記事より

株式市場には何千もの銘柄があり、投資家が全てをチェックすることは不可能です。そのような中、見過ごされている銘柄が多くあります。

そのような成長株の中から、アフリカにEコマースをもたらそうとしているジュミア・テクノロジーズ (NYSE:JMIA)、再生可能エネルギー重視の波に乗るビビント・ソーラー (NYSE:VSLR)、そしてデータの深い分析を可能にするアルテリックス (NYSE:AYX)を紹介します。

ジュミア・テクノロジーズ:「アフリカのアマゾン」以上の存在を目指す

世界中で「~のアマゾン」と銘打った企業が台頭していますが、「アフリカのアマゾン」は、4月にADR(米国預託証券)上場したジュミア・テクノロジーズです。

ドイツのEコマースサービス会社のジュミアは、巨大なアフリカ大陸向けのEコマースマーケットプレイス「ジュミア」を展開し、アマゾンなどの巨人Eコマース企業と張り合おうとしています。

ジュミアが直面している最も大きな困難は、米国で多くのEコマース企業が20年前に直面したことと同じです。

それは、最初に使われるEコマースとしてユーザーの信用を勝ち取ることです。

ジュミアの実績から見ると有望です。

3年前にジュミアで初めて購入したユーザーの購買頻度と購買額はそれぞれ35%、67%増加しています。

さらに、Eコマースでの市場シェア獲得で競合をはるかに勝っています。

ジュミアが事業を行っているアフリカの14カ国では、78%のEコマースユーザーがジュミアのプラットフォームを使っており、そのうち88%が複数回購入しています。

アフリカ全域でこれほど市場シェアを獲得し、ブランド力のあるアフリカ小売企業はありません。

ジュミアは一度にあまりに多くのことを成し遂げようとしているとの批判の声もあります。

ジュミアは、「アフリカのアマゾン」を目指すだけでなく、食品配達、旅行代理店、エンタテインメント、オンライン決済などの業務にも取り組んでいます。

ジュミアは、Eコマースで培った信用を基に、アフリカで他の海外企業を凌駕するブランド力を最大限活用しようとしています。

しかし、各種事業を垂直統合で推進するのは極めて困難で、最終的に月並みなサービスに落ち着いてしまう可能性もあります。

アフリカにおける爆発的な人口増、拡大する中間層、始まったばかりEコマース産業といった環境下、ジュミアには巨大な成長機会があります。問題はそれをどう捉えるかです。

ビビント・ソーラー:遅々と、しかし着実な太陽光発電の成長

住宅用太陽光発電装置産業は、設置件数の点からは成長産業とは言えないかもしれませんが、だからといってビビント・ソーラーが成長株でないとは言えません。

同社の四半期ごとの設置規模は45メガワットで落ち着いていますが、同社のリース/電力購入契約モデルでは全ての新規設置は長期収入源となります。

下のグラフでも分かる通り、ビビント・ソーラーは2014年の上場後、売上高を大きく伸ばしてきました。

今後も堅調な伸びが予想されています。

ビビント・ソーラーの売上高推移(直近12カ月ベース、単位:100万ドル)

出典:YCHARTS。2019年7月29日時点

ビビント・ソーラーの成長ポテンシャルを測定する上で最も有効なのは総契約保有額で、ユーザーからの全将来キャッシュフローの現在価値です。

2019年第1四半期末時点で、バランスシート上の総契約保有額は15億5000万ドル (約1643億円)で、前年同期の13億5000万ドル、2017年第1四半期末の11億3000万ドルから着実に増加しています。

ビビント・ソーラーは今や全米第2位の太陽光発電装置設置企業で、フロリダ州やテキサス州など今後大きなポテンシャルが見込まれる州へ事業を拡大しています。

住宅主に太陽光発電装置の設置を勧めるのは簡単な仕事ではありませんが、ビビント・ソーラーにはノウハウがあり、総契約保有額を大きく拡大しています。

これらの装置の設置が進むにつれ、同社は成長を続けるとみられ、エネルギー株投資家にとって隠れた成長株と考えられます。

金利低下の恩恵を大いに受ける再生可能エネルギー株

アルテリックス:データ分析で巨大なポテンシャル

データサイエンス企業のアルテリックスは、様々なデータベースから必要な情報を抽出・加工し、企業の適切な経営判断に貢献します。

たとえば、運輸関連企業はアルテリックスの分析を利用して燃料ヘッジの意思決定を改善でき、製薬会社は臨床試験をより効率的に管理できるでしょう。

企業は通常、特定のプロジェクトでアルテリックスのツールを導入しますが、その後、広範に使い続ける例が多いです。

2019年第2四半期の既存顧客の売上純増額は前年同期比33%増でした。

実際、過去10四半期で29%増が最低だったので、顧客企業が使い続けていることが明確です。

既存顧客への売上増や契約数の増加でアルテリックスの第2四半期(4月~6月)の売上高は前年同期比59%増の8200万ドルでした。黒字転換も見えてきました。

最新の会社ガイダンスによれば、今年の売上高予想は3億7000万ドル~3億7500万ドル(前年同期比46%~48%増)で、調整後1株当たり利益は少なくとも0.44ドルを見込んでいます。

調査会社IDCによれば、アルテリックスの潜在市場規模は500億ドル前後にのぼります。

また、経営陣は、2018年の営業利益率19%に対して長期目標を35%以上と設定しています。

これらにより、アルテリックスの利益には大きなアップサイドが見込まれ、優れたハイテク株として検討する価値があるでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

「米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較」


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アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事のアルテリックス担当の筆者Todd Campbellは、アルテリックス株とアマゾン株を保有しています。Campbellの顧客も記事で言及されている株式を保有している可能性があります。ビビント・ソーラー担当のTravis Hoiumは、記事で言及されている株式を保有していません。ジュミア・テクノロジーズ担当のTyler Croweは、ジュミア・テクノロジーズ AG-ADRを保有しています。モトリーフール社は、アルテリックス株、アマゾン株、メルカドリブレ株を保有し、そして推奨しています。

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