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配当を重視している5G関連株2銘柄:スカイワークスとザイリンクス

モトリーフール米国本社、2019年6月5日投稿記事より

次世代5Gワイヤレスネットワーク技術の出現は、半導体メーカーに恩恵をもたらし始めています。

しかし、5Gは今後、IoT(モノのインターネット)などで広範囲に利用されるようになるため、これはほんの始まりに過ぎません。

実際、調査会社IDCは、5G関連のインフラ支出だけでも、昨年の5億2,800万ドル(約570億円)から、2022年には260億ドルに急増すると予想しています。

ワイヤレス通信向け半導体のスカイワークス・ソリューションズ(NASDAQ:SWKS、以下「スカイワークス」)やプログラマブル半導体のザイリンクス(NASDAQ:XLNX)は、5G関連で大きな事業機会があり、長期的には大きなアップサイドが見込まれます。

そして、さらに重要な点は、両社は配当を重視していることです。5Gの勢いが増すにつれ、両社は増配する可能性があります。

スカイワークスに増配余地

スカイワークスは、昨年8月、予想外の増配を発表しました。

同社の売上高と純利益の成長は停滞しており、好転する見込みがあまりなかったにもかかわらずです。

スカイワークスの1.7%の配当利回り(記事執筆時点)は、業績の低迷にもかかわらず安定しています。

第2四半期(1月~3月)の売上高は前年同期比11%減、純利益は22%減の2億1,400万ドル(1株あたり1.23ドル)でした。

しかし、同社は同四半期中に1株当たり0.38ドル、合計6,600万ドルの配当を支払いました。

つまりスカイワークスは、利益の31%近くを配当という形で支払ったのです。

前年同期のスカイワークスの純利益は2億7,600万ドル(1株あたり1.50ドル)、配当は5,840万ドル(1株あたり0.32ドル)でした。

同社は、前年同期比で業績が悪化したにもかかわらず、今年増配したのです。

ヤフーファイナンスのアナリストは、スカイワークスは来年再び増配すると予想しています。

各社のアナリストは、来年度のスカイワークスの利益が2桁台で増加すると予想しています。

したがって、配当利回りは低下すると思われます。

スカイワークスは、アナログ半導体でユニークなポジショニングがあり5G革命で勝ち残ると予想されているため、さらに増配が進むでしょう。

たとえば、新しい5Gデバイスが市場に出回るにつれ、5Gネットワークに接続するため同社のスマートフォンチップへの需要は加速するでしょう。

同時に、スカイワークスのスモールセル(狭い範囲をカバーする小型基地局。通常のワイヤレス基地局のマクロセルを補完する)への需要も急増するとみられます。

スモールセルは、より広い範囲にわたる高速接続を可能にするため、5Gネットワーク展開において重要な役割を果たします。

スモールセルの需要は、2024年には580億ドルに達すると予測されています。

このような大規模な市場機会は、長期的にスカイワークスの利益を押し上げ、さらなる増配への道を開くでしょう。

5Gの恩恵を既に享受するザイリンクス

スカイワークスは5G転換期の最先端にあり今後のポテンシャルが期待されますが、ザイリンクスは既に5Gネットワーク導入で大きな恩恵を受けています。

同社のフィールド・プログラマブル・ゲートアレイ(FPGA)半導体はプログラム変更が容易なため、初期の5Gネットワーク設置およびテストに最適なためです。

半導体銘柄比較:ザイリンクスとマイクロン

同社の第4四半期(1月~3月)売上高は前年同期比30%増、利益は34%増でした。

同社の総売上高の41%を占める通信事業は、5G関連需要で前年同期比74%も増加しました。

昨年、ザイリンクスは1株あたり1.44ドルの現金配当を支払いました。

これは、配当性向は41%をやや上回る水準です。同社の利益の成長ペースを考えると、配当性向は下がっていくでしょう。

同社は、昨年11億ドルの営業キャッシュフローを創出しました。

そして、そのうち3億6,400万ドルの配当を支払いました。

同社の利益成長率は今後2年間で加速すると予想され、2年間でそれぞれ2桁台の増加を記録すると考えられています。

ザイリンクスは、5G需要に対応する新しいチッププラットフォームを開発することで、製品ポートフォリオを強化しました。

たとえば、次世代チップはハードウェアとソフトウェアの両方のレベルでプログラミングが可能であるため、同社はそれに対応する商品を開発しています。

しかし、5Gだけがザイリンクスの利益を押し上げる要因ではありません。

同社は自動運転車分野に参入し、同社の先進運転支援システム(以下「ADAS」)モジュールを使用している16の自動車関連機器製造企業と提携しました。

ADAS市場は2025年までに年率19%の利益成長率を達成する見込みで、同社の自動運転車事業はさらに成長するでしょう。

ザイリンクスの配当利回りは現在1.2%です。

過去8年連続で増配しており、過去3年間では平均5.4%ずつ配当を増やしてきました。利益成長が加速するにつれ、増配余地がさらに広がるでしょう。

(米国株投資にご関心がある場合は、モトリーフールの下の記事をご参照ください。)

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元記事の筆者Harsh Chauhanは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール社は、スカイワークス・ソリューションズ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、ザイリンクス株を推奨しています。

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