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株式投資においてテクニカル分析に意味はある?【科学ではなく経験則】

ネット証券ではじめて取引をする際に、株価の推移が記録されたローソク足などのチャートを見て難しそうだなと感じる人も多いのではないでしょうか。

株投資の本などを読むと色々な難しそうなチャート分析の本が並んでいます。

テレビなどでトレーダーがチャートを眺めながらトレードをしているのを見ると、覚えられるのかと不安になる人もいるかもしれません。

しかし細かいテクニカル分析の手法を覚える必要はありません。

たくさんテクニカル分析のパターンを覚えても必ずしも儲かるわけではありません。

テクニカル分析についての基本的な考え方を本記事でご紹介します。

株投資でよくみるチャートやテクニカル分析は覚えないとだめ?

結論を言うと、簡単なローソク足やチャートの見方ぐらいは知っておいた方が良いでしょう。

株価がこれぐらいの値幅で動いてきたのだなという参考にはなるからです。

しかし細かいチャートのパターンまでは覚える必要はありません。

日本で古来から伝わる酒田五法や一目均衡表などチャートやテクニカル分析の世界は奥が深いのですが、知らなくても何の問題もありません。

テクニカル分析とは

株価の取引価格の変化や出来高などの記録から未来を予測する手法をテクニカル分析といいます。

テクニカル分析では覚えることがたくさんあります。

ローソク足の読み方や移動平均線、取引がどれぐらい成立したかを確認する出来高などの基本的なチャートの読み方を覚えなければいけません。

そしてある値動きのパターンをすると、決まった値動きが起きやすいのではないかと考えて、様々なテクニカル分析のパターンが生み出されました。

ゴールデンクロスや三尊天井など調べればたくさんのパターンがあることが分かるでしょう。

テクニカル分析で分かるのは過去の価格の推移

テクニカル分析で分かるのは、過去の価格の推移や取引がどれぐらい成立したかという出来高です。

テクニカル分析の本質は「Aという動きをするとBという動きをしやすい」という経験則です。

過去にこのタイプの値動きがあったから、次もこのような値動きをする可能性が高いのではないかと考えるのです。

しかしテクニカル分析は過去の値動きのパターンの経験則なので100%当たるものではありません。

テクニカル分析は科学ではなく経験則にすぎません。

細かいチャート分析で「三川明けの明星」、「三空」など細かいチャートパターンはありますが、それをもとにトレードをしても必ずしも儲かるわけでもありません。

テクニカル分析は代表的なものを覚えれば良い

テクニカル分析には細かいチャートパターンや流派がたくさんあります。

どれを覚えれば良いのかも正しいのかも分からないのではないでしょうか。そもそも正解がないかもしれません。

必ずしもテクニカル分析を覚えなければいけない訳ではありませんが、有名なパターンだけ何となく知っていれば十分です。

難解なテクニカル分析は要らない?

テクニカル分析に凝りだすと難解なチャートパターンを探そうとしてしまう人もいます。

しかし独りよがりなテクニカル分析を覚える必要はありません。

テクニカル分析の必勝法のことを一部では「聖杯」などと表現します。

聖杯を探そうと過去に多くの投資家・トレーダーが様々な組み合わせを試していますが、逆に混乱してしまい迷子になってしまう人もたくさんいます。

テクニカル分析はみんなが使う方法を覚えるべき

テクニカル分析は必ずしも覚えなければいけないものではありません。

しかし強いて言えば多くの人が知っている方法を覚えておくと良いでしょう。

テクニカル分析はたくさんの人が信じるチャートパターン通りに、多くの人が動くことで本当にその通りになってしまうという性質があります。

そのため、難解な自分だけの秘密のチャートパターンを探そうとしても独りよがりなものになりがちです。

テクニカル分析とカーブフィッテング

テクニカル分析で過去の価格のパターンを検証して、必勝法を探そうとした人がたくさんいました。

しかし過去の価格のパターンにぴったりと当てはまる法則を偶然見つけても、それが今後も続く訳ではありません。

過去のマーケットで勝率の高い値動きに過剰に合わせてしまうことをカーブフィッテングと言います。

過去に勝率の高い値動きのパターンを見つけて、その通りに運用してもうまくいかないことが多いのです。

テクニカル分析はあくまでも過去の経験則で理屈・理由がないのです。

株投資はファンダメンタルズも確認しましょう

株投資の良いところはファンダメンタルズがあるところです。

例えばFXや先物などには会社の業績などにあたる判断材料がありません。

しかし株投資は会社の業績や理論株価などの様々なテクニカル分析以外の判断材料がたくさんあります。

過度にテクニカル分析に頼らずとも会社の業績なども売買の判断材料にすることができます。

もちろん簡単なチャートを読み解く程度の知識はあったほうが良いでしょう。

過去の値動きに対して明らかに異常な値動きをしていたり、過去の値動きを知ることで参考になることもたくさんあるからです。

過去のチャートを読むことで極端に外れた価格で売買することを避けることもできます。

しかしテクニカル分析だけで株投資をするべきではありません。

特に中長期の投資ならばテクニカル分析だけを頼りにせず企業の業績やストーリーも合わせて見るべきです。

テクニカル分析もファンダメンタルズ分析も面倒ならば積立投資

テクニカル分析・ファンダメンタルズ分析を本格的にやると、思いの外時間がかかります。

分析するための基礎知識の勉強もいるでしょう。

しかも勉強したからといって必ずしも未来を正しく予測できるというものでもありません。

しかし投資はテクニカル分析やファンダメンタルズ分析の細かい部分を知らなくても十分にできます。

例えば先進国や世界の株のインデックスに分散投資をするETFや、投資信託の積立に絞れば、テクニカル分析もファンダメンタルズ分析も必要ありません。

テクニカル分析は売買のタイミングを読むために使いますが、積立ならば細かいタイミングは関係なくなります。

ファンダメンタルズ分析も個別株を買うには役に立ちますが、最初からたくさんの企業がひとつのパッケージの中におさまっているようなETFや投資信託には必要ありません。

普段の生活や仕事に追われる中で、個別株の動向やニュース、値動きを追い続けるのは現実的にはとても大変です。

まとめ

投資初心者だとテクニカル分析や細かいチャート分析などを覚えなければいけないのかと不安に思ってしまうかもしれません。

しかしテクニカル分析は「Aという動きをしたらBという値動きをしやすい」という経験則にすぎません。

また経験則のため未来を必ず100%占えるというものでもありません。

簡単なローソク足や出来高などを読めるようになれば、極端に高い価格で買ったり安い価格で売ったりせずに済むので、参考程度に使えれば十分です。

細かいチャートパターンを覚える必要はありません。

テクニカル分析は株投資をする上で参考にする一つの指標として扱うのが良いでしょう。

特に株投資はファンダメンタルズなど他にも参考にできる情報があるからです。

また細かい株を売買するタイミングを考えるのが面倒なら、中長期でインデックスファンドなどを積立てれば面倒なことを考える必要もなくなります。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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