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大麻の規制緩和で恩恵を受ける大麻関連銘柄を4つ紹介

日本で「大麻」という言葉を聞いて、いいイメージを持つ方はまずいないでしょう。

しかし、カナダを始めとした先進国では大麻に関する法律の規制が緩くなっています。

カナダではもともと2001年から医療用大麻が解禁されていましたが、2018年10月には娯楽用大麻が解禁されました。

そして、2019年の7月29日、ニューヨーク州でも娯楽大麻の使用が非犯罪化されました。

アメリカではすでに11の州と首都ワシントンで大麻が完全に合法化されています。

大麻への規制緩和に伴い、カナダ企業を中心とした「大麻関連銘柄」への投資が脚光を浴びています。

これらの企業は米国市場に上場しており、日本からでもネット証券を通じて購入することが可能です。

大麻関連の市場規模

北米において合法マリファナ産業は巨大ビジネスです。

取り上げる指標によりますが、合法的な大麻業界の年間売上高は、2030年までに750億ドルに達する可能性があります。

大麻は嗜好品以外にも、医療面での普及が期待されています。

カナダに本社を置く、大麻の大企業キャノピー・グロースと米国のブランドマネジメント企業シーケンシャル・ブランズは、人間と動物向けの大麻由来カンナビジオール(CBD)製品開発での提携を発表しました。

CBDは医学的効用で知られており、非精神作用性カンナビノイド(大麻草に含まれる化学物質の総称)です。

2018年12月のトランプ大統領による農場法案への署名により、大麻および大麻由来CBD製品が合法化されました。

なお、いくつかの州は、食品および飲料へのCBD添加を禁止しています。

しかし、CBDの需要は特に米国とカナダで強く、世界全体でのCBDの売上高は、2022年まで年率147%で拡大するとの予測があります。

注目すべき大麻関連銘柄

キャノピー・グロース(CGC)

キャノピー・グロースは、時価総額では圧倒的に最大の大麻メーカーです。

カナダの娯楽用大麻市場をリードしており、また世界的な医療用大麻市場のトッププレーヤーの1社に名を連ねています。

同社のピーク年間生産量は制限されていますが、合計560万平方フィートの生産耕地を持ち、うち430万平方フィートでは栽培許可を取得しています。

これにより、年間で最大50万キログラムの大麻を生産することが可能になります。

加えて、同社は潤沢な現金も保有しています。

2017年10月以降、「コロナ」や「モンデロ」のビールで有名なコンステレーション・ブランズは、キャノピーに対して直接および間接投資を行っており、間接投資は40億ドルに達しています。

このコンステレーションからの40億ドルの投資を活用し、キャノピーは米国の大麻CBD市場に参入しようとしています。

今後さらに米国の娯楽用大麻の規制が緩和されれば、直ちに参入できるような状況です。

さらにキャノピー・グロースは現在、49億カナダドルを超える現金および現金同等物を有しているため、買収、ブランド・マーケティング、新規顧客への商品ポートフォリオの拡大などが十分出来る状況です。

また、前述の通り、医療用大麻にも注力しています。

人間だけでなく動物の健康、特にペット(犬や猫など)の健康関連市場に焦点を合わせることは、それがキャノピー・グロースの補助的な売上チャンネルになるとしても、有効になる可能性があります。

米国ペット製品協会によると、米国ペット業界の年間売上高は18年連続で拡大しており、2018年に、獣医医療に183億ドル、消耗品および一般医薬品に155億ドルを費やしたとの推計があります。

長期的に見た場合、CBDベースの動物健康市場には成長が見込まれます。

直近の株価の動きや指標等は下記をご参考ください。

参考:Yahoo!finance(CGC)

オーロラ・カナビス(ACB)

カナダの医療用大麻製造会社のオーロラ・カナビスは製品提供を多角化するために、買収と提携を繰り返してきました。

最も注目される提携の1つは、総合格闘技リーグのアルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ(UFC)との提携です。

オーロラとUFCの提携は、CBD製品が総合格闘技にどのような効果をもたらすかに関する共同研究であるとされています。

ただし、これによってもたらされるのは、総合格闘技における新たなパフォーマンス向上製品の可能性だけではありません。

UFCとの提携からオーロラにもたらされる明らかな利点の1つはブランド力の向上です。

様々な企業がひしめき合う市場においては、有名ブランドとの関係を持つことで図抜けることができます。

オーロラとUFCの提携関係は、R&Dのレベルに限定されていますが、UFCの試合の放送中にオーロラに言及したり、UFCの格闘家の支持を得ているオーロラ製品、のように多くのブランドメリットがもたらされるとみられます。

第3四半期(1月~3月)決算発表で同社の売上高は前四半期比20%増と急増しましたが、純損失は1億5,000万カナダドルでした。

足元では収益性の改善が求められています。

直近の株価の動きや指標等は下記をご参考ください。

参考:Yahoo!finance(ACB)

ヘクソ(HEXO)

ヘクソは元々、医療目的の合法大麻市場に製品を提供していましたが、娯楽向けの成人市場で大手となりました。

直近四半期に前四半期比98%増の9,800キログラムの大麻を製造し、年産生産15万キログラムを計画しています。

これで同社はカナダの主要大麻生産企業となる可能性があります。

しかし、1月~2月の娯楽目的の大麻の売上高は昨年12月のペースを下回ったため、医療用大麻生産企業のヘクソを含む大麻関連株は売られました。

カナダでは合法的な成人向け大麻の売上が回復する兆しが見えており、実際、成人向け売上は、3月に月間最高となりました。

娯楽目的の大麻市場における付加価値製品(電子タバコや関連食品)の認可には時間がかかりそうですが、2019年後半には決まりそうです。

もし娯楽目的の大麻の売上が加速すれば、ヘクソは業界において勝ち組の一つとなるでしょう。

今後の大麻生産量の増加予想により、ヘクソは2020年度に4億カナダドルの売上高見通しを維持しています。

これは、現在の年率売上高6,400万カナダドルから大幅な増加になります。

直近の株価の動きや指標等は下記をご参考ください。

参考:Yahoo!finance(HEXO)

クロノス・グループ(CRON)

クロノス・グループはトロントに本社に構え、医療用大麻の製造や大麻関連企業への投資を行っています。

注目すべきは、マルボロで有名なタバコメーカー、アルトリアからの投資を受けているという点です。

アルトリアはクロノス・グループに対し、24億カナダドルを投資しており、2018年末時点で45%の経営権を持っています。

アルトリアのメリットは、衰退するタバコ産業にかわる新しいビジネスの創出、クロノス・グループのメリットはアルトリアのブランドを活かしたマーケティングの推進などが考えられます。

クロノス・グループの売り上げは2018年第4四半期決算において前年同期と比べ、248%増加しています。

また、CBDオイルの売上比率が上がっていることも注目です。

同社の2018年第1四半期におけるCBDオイルの売上高は全体の9%でしたが、2019年第1四半期では売上高の23%を占めるようになりました。

直近の株価の動きや指標等は下記をご参考ください。

参考:Yahoo!finance(CRON)

大麻関連銘柄はネット証券で購入可能

今回紹介した大麻関連企業は全てカナダに本社をおきますが、米国にも上場しているため、ネット証券で米国株を購入するのと同じように取引ができます。

米国株の取引を行うのにオススメのネット証券は下記記事をご参考ください。

米国株投資を始めるのに適した、国内のネット証券5社を比較

まとめ

大麻関連の法律はアメリカ国内でも規制緩和の兆しが見られ、合法の嗜好品となる可能性が高く、新産業が出現すると注目されています。

日本に住んでいては想像もできないような市場ですが、ネット証券を通せばこのような企業にも投資をすることができます。

この機会に大麻関連銘柄への投資を検討してみてはいかがでしょうか?


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記事の筆者中澤航太は、記事で言及されている銘柄を保有してはいません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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