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CFDと信用取引との違いとは?

CFDとはContract for Differenceの略で、「差金決済」のことをさします。

差金決済とは、現物の受け渡しをしないで、売買の差額だけを決済する取引です。

証拠金を証券会社に預けることで、資金の何倍もの取引ができます。

これを「レバレッジ取引」といいます。

レバレッジ取引というと、信用取引を思い浮かべる方もいるかもしれません。

CFDと信用取引どちらを利用したほうが有利なのでしょうか。

今回はそんな疑問に答えるために、CFD取引と信用取引の違いについて解説します。

なお、モトリーフール・ジャパンでは信用取引やCFDを用いた短期トレードを推奨してはいませんので、ご留意ください。

CFDと信用取引の違い1:対象銘柄

  • CFD…個別株だけでなく、株価指数やコモディティ(商品)も取引可能
  • 信用取引…国内の個別株のみ

信用取引は個別株のみを対象にしていますが、CFD取引は取扱い銘柄数が豊富です。

個別株だけでなく、世界各国の株価指数やコモディティなど幅広い商品に投資できます。

また個別株においても、信用取引は国内株だけですが、CFD取引では国内株だけでなく、外国株も取引可能です。

CFDと信用取引の違い2:レバレッジ

  • CFD…5~50倍(対象商品によって異なる)
  • 信用取引…約3倍

信用取引は、証券会社にお金を預け、そのお金を担保にして約3倍までのレバレッジをかけて株式を取引できます。

一方、CFDのレバレッジは以下のようになっています。

  • 株式CFD:5倍
  • 株価指数CFD:10倍
  • 商品CFD:20倍
  • 債券CFD:50倍

いずれも信用取引よりも高いレバレッジを掛けることができます。

個別株を対象にした株式CFDでも5倍ですから、少ない元手でより大きな取引をしたい方は、CFDに魅力を感じるでしょう。

CFDと信用取引の違い3:手数料

  • CFD…無料が多い
  • 信用取引…証券会社ごとに一定の手数料がかかる

CFD取引は手数料無料の証券会社が多く、とくに株価指数や商品を対象にしたCFDは手数料無料のところがほとんどです。

ただし、株式CFDに関しては、手数料が発生することもあるので、必ず確認するようにしましょう。

たとえば、株式CFDで豊富な取扱い実績があるIG証券では、株式CFDの手数料は以下のようになっています。

出典:IG証券

また、CFD取引の手数料が無料の場合でも、「スプレッド」というコストがかかります。

スプレッドとは、売値と買値の差額であり、CFDで取引するたびにかかるコストです。

CFDと信用取引の違い4:売りのコスト

  • CFD…金利を受け取れる(銘柄によって異なる)
  • 信用取引…高額のコスト(逆日歩)がかかる場合がある

CFD取引・信用取引ともに、買いだけでなく売りができることも大きな特徴です。

CFDにはオーバーナイト金利が発生する場合があります。

株式CFDでは買い(ロング)の場合は金利を支払い、売り(ショート)の場合は金利を受け取れます。

オーバーナイト金利の計算式は以下の通りです。

  • オーバーナイト金利(ショート)=政策金利―証券会社の金利

ただ、金利を受け取れるといっても、とくに日本の金利はゼロに近い水準です。

証券会社の金利によっては、マイナスになってしまう可能性もあるので注意しましょう。

信用取引の売りでは、貸株料というコストを支払います(制度信用のみ)。だいたい年1%程度です。

ただ、もうひとつのコストである「逆日歩」に注意する必要があります。逆日歩も売り方が買い方に払う費用です。

証券会社は売りのための株券を顧客に貸し出しますが、信用取引が活発になった場合は保有する株券では足りなくなるので、証券金融会社を経由して株券を借ります。

さらに、証券金融会社でも株券が足りなくなった場合は、生命保険や銀行など機関投資家から借りる必要があります。

証券金融会社が機関投資家から株を借りる際に発生するコスト(品貸料)が逆日歩です。

逆日歩は株券の不足額に応じて決まるので、何パーセントになるのか分かりません。数十%の高額な逆日歩が発生する可能性もあるのです。

信用取引の売りは、逆日歩の恐れがあることも覚えておくようにしましょう。

ただし、これは信用取引の「制度信用」の話です。証券会社が独自に行っている「一般信用」の場合は、在庫がなくなった場合は「在庫切れ」という形で取引ができなくなります。

まとめ

今回は、以下のようなCFDと信用取引の違いについて解説しました。

  1. 対象銘柄
  2. レバレッジ
  3. 手数料
  4. 売りのコスト

信用取引は対象銘柄が国内の株式だけですが 、CFD 取引では世界中の金融商品を取引することが出来ます。

また、レバレッジも信用取引より大きくかけることができます。

売りに関しても信用取引の逆日歩のような高額なコストを気にする必要はありません。

このように、CFD 取引の方が信用取引よりも投資戦略の幅が広がるというメリットがあります。

ただし、CFDのほうがレバレッジをかけられるということは、そのぶん信用取引よりもハイリスク・ハイリターンになります。

レバレッジをかけすぎると大きな損害を被るリスクも高くなるということを忘れないようにしましょう。


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記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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