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米国株で配当金生活を送るためには?投資手法と高配当銘柄を解説

米国企業は、日本企業よりも株主を重視します。

そのため、配当に関しても積極的です。

配当利回りの高さもありますが、20年~30年以上に渡り連続増配をしている企業もたくさんあります。

今回は、そのような米国株で配当金生活をするにはどのようにすればいいのかを解説します。

米国株は右肩上がり

日本株はバブル崩壊以降30年間低迷を続けています。

たしかに2012年末からのアベノミクス相場によって日経平均株価も大幅に上昇し、一時は1万円を割り込んでいた株価が現在は2万円を上回る水準まで回復しています。

それでも、バブル時の高値38,915円は遠い水準です。

一方、米国株は2019年に入っても高値を更新しています。

米国株は過去30年以上に渡り成長を続け、代表的な株価指数であるNYダウ工業株30種平均は、11.1倍になっているのです。

米国株投資では、優良銘柄の長期投資が基本

このように右肩上がりの上昇を続けているので、米国株は優良株の長期投資が基本となります。

リーマンショックのように一時的に下がることがあっても、優良株を保有していれば株価は回復するからです。

ただし、優良株といってもGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)などの成長株よりは、安定的に配当を出している企業のほうが初心者にはおススメです。

株価が乱高下することが少ないので、安心して長期保有できるからです。

米国の高配当優良株の中は、P&Gやコカ・コーラ、マクドナルドなど、日本でも馴染みの深いグローバル企業が多くあります。

米国では大型株でも成長性の高い銘柄が多いうえ、株主重視の文化が根付いています。

それは、25年以上連続増配している銘柄が多数存在していることからもわかります。そのような銘柄を配当貴族と呼びます。

グローバルに活躍して安定的に配当をだす優良銘柄に投資することで、世界経済の成長の恩恵を配当金として受け取れるのです。

配当金生活実現のために複利の力を利用する

受け取った配当金は、基本的にすべて再投資し、保有株式を追加で買い増しするようにしましょう。

米国株は1株単位で購入できるので、少額の資金で買い増し可能。配当金を再投資することで複利効果が期待できます。

複利とは、配当金にさらに配当金がつくことです。

配当金の利回りが高いほど、運用期間が長くるほど、複利効果は大きくなります。

配当金生活を実現させるためには複利の力を利用することが大切です。

また配当だけでなく、定期的(毎月など)に積立投資を行うことも有効。

運用金額が大きくなるほど配当金の額も大きくなり、複利効果も大きくなるからです。

米国株投資のデメリット

米国株のデメリットについても確認しておきましょう。

日本株よりもコストがかかる

連続増配銘柄が豊富に存在する米国株ですが、日本円に比べてコスト面でのデメリットがあります。

まず、売買手数料が日本株よりもかかるということです。

また、投資時にドルを購入する必要があるため、為替手数料がかかるので注意しましょう。

配当の二重課税問題

特定口座を利用すれば、米国株を売買して得た利益は証券会社が計算して申告・納税してくれますが、米国株の配当を受け取る際10%が米国所得税として引かれ、さらに日本での税金20.315%が源泉徴されてしまいます。

これが、米国株の「二重課税」問題です。

ただし、給与所得などで所得税を払っていれば、「外国税額控除」を使って二重課税を取り戻せます(ただし、所得に応じて取り戻せる金額は異なります)。

米国株の取引はネット証券で

米国株を取引するには、通常の「総合証券口座」の他に外国証券取引口座が必要です。

野村証券や大和証券など対面型の大手証券でも米国株を扱っていますが、取引手数料や取り扱い銘柄数を考えると、以下の大手ネット証券がオススメです。

マネックス証券

  • 銘柄数…約3,300
  • 取引手数料…約定代金×0.45%
  • 最低手数料…なし
  • 為替手数料…片道25銭

米国株の取扱数は圧倒的。注文方法も成行や指値だけでなく、逆指値やOCO(ツイン指値)にも対応しています。

また、主要ネット証券で米国のアフターマーケット(6:00~10:00 夏時間5:00~9:00)に対応しているのは、マネックス証券だけです。

SBI証券

  • 銘柄数…約1,400
  • 取引手数料…約定代金×0.45%
  • 最低手数料…なし
  • 為替手数料…片道25銭(住信SBIネット銀行を利用すると片道4銭)

SBI証券はネット証券で人気・実績が1番です。

為替手数料も住信SBIネット銀行を利用すれば4銭と最安値。

また、米国株でも貸株サービスを利用できます。

貸株サービスを利用すれば、配当金狙いで長期保有している米国株を貸し出すことで、配当金以外にも貸株金利を受け取れるのでおトクです。

楽天証券

  • 銘柄数…約1,400
  • 取引手数料…約定代金×0.45%
  • 最低手数料…なし
  • 為替手数料…片道25銭

楽天証券は、人気取引ツール「マーケットスピード」が無料で利用できます。

また、米国株の取引に応じて楽天グループで使える「楽天スーパーポイント」がもらえるなど、さまざまなサービスを受けられます。

配当金生活のためのオススメ銘柄(2019年7月現在)

AT&T

  • 配当利回り…6.00%
  • 株価…33.76ドル

AT&Tはアメリカで最大の通信会社であり、30年以上連続で増配しています。

安定的な配当が狙えるとともに、6.00%という高い配当利回りは魅力です。

コカ・コーラ

  • 配当利回り…3.07%
  • 株価…51.82ドル

世界中で愛飲されているコカ・コーラ。

配当利回りは3%前後とAT&Tより低いものの、50年以上連続で増配しているので配当狙いで保有するにはぜひ検討したい銘柄です。

P&G

  • 配当利回り…2.62%
  • 株価…113.75ドル

P&Gは消費財世界最大手。日本でも衣料用洗剤アリエールや、エアケア製品ファブリーズなどで有名です。

120年以上配当を出し続けており、さらに60年以上連続増配しているので、配当銘柄として欠かせません。

ただ、株価が大きく上昇していることから、現在の配当利回りは2.62%とやや低めで推移しています。

高値追いはせずに、株価が下がって配当利回りが3%前後に上昇したときを狙った方がいいでしょう。

まとめ

今回は、米国株の配当金生活について解説しました。

配当金生活を実現するには、コカ・コーラやAT&Tなど高配当銘柄を長期で保有するのが基本となります。

資産を大きく増やすためには、配当の再投資も必要です。複利効果が期待できるからです。

ただ、配当の二重課税の問題があるので、所得税を支払っている人は「外国税額控除」を必ず利用するようにしましょう。

日々の株価は気にせずに、ゆっくりと資産を増やせる米国株の配当金生活は忙しい現役世代にオススメの手法です。

ぜひ一度検討してみてください。


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記事の作者、山下耕太郎は記事で言及されている銘柄を保有していません。記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。

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